お転婆でおちゃめな義母が100歳になりました
義母は2022年2月に100歳になりました。大正11年関東大震災の前年に
生まれ、3男1女に恵まれましたが、40代で夫と死別。その後独り身で
令和まで生き抜いてきました。お洒落でお転婆で、好奇心旺盛な義母の
エピソード後編をお送りします。
長寿の秘訣は食生活にあり
💔 大好きなピンクのアレンジメント 孫からの贈り物
義母が一人暮らししていたときのことです。
早朝、突然義母のもとを訪れたことがありました。ちょうど朝食を
とっていましたが、その中身に驚きました。
食パンの上にしらす干しが敷き詰められ、ハムとチーズが乗っていました。
その脇にはサラダ菜・トマト・きゅうりが盛られたサラダボールとゆで卵が
あり、マグカップには温かい牛乳がたっぷり注がれていました。
こんな栄養バランスがとれた朝食はホテルの朝食以外知りません。
昼食も夕食も推して知るべしです。しっかりとバランスがとれた食事は、
どんな薬にもかないません。おかげで、何度転倒しても骨にヒビすら
入ったことがなく、昨年(2021年)まで自分の足でしっかり歩いていました。
長寿の秘訣は好奇心にあり
💔 娘の留学先のオーストラリアでカンガルーと
義母は好奇心旺盛ですが耳が遠いので、ラジオやテレビからよりも、
活字から情報収集するのが好きでした。
以前より新聞を読むのが大好きでしたが、ホームに入居してからは、
時間がたっぷりできたので義母が楽しく読める雑誌を探すことになりました。
高齢者が読んで楽しめる雑誌、それはありそうでなかなかありませんでした。
そして雑誌『いきいき』にたどりつきました。
義母のところに直送すると遠慮してしまうので、一度私の所に送ってもらい、
義母のところを訪問するときに持って行こうと考えました。我が家では
「本が来たよ」が義母訪問の合言葉になりました。
実際、『雑誌』を持って訪問すると、義母はすごく喜び、隅から隅まで
じっくり読んでいたようです。本屋さんとご縁ができたのも義母のおかげです。
長寿の秘訣は負けず嫌いにあり
💔 孫からの贈り物を持って
以前通っていた、デイサービスの頭の体操クイズのお話です。
訪問すると義母はいつも「全問正解! 花まる100点」と大きく書かれた用紙を
自慢げに見せてくれました。ところがあるときから、全問正解できなくなって
しまいました。その途端、あんなに楽しみにしていたデイサービスに行くのを
やめてしまいました。 また、介護認定の調査日のことです。体力テストのとき、
いつもの何倍もがんばってしまい、後からあちこち痛くなりしばらく
大変だったようです。認知症の暗記テストも、全問正解するまで何度も
やり直しを求めました。あのときは、若いイケメン調査員が来たから
特に張り切ってしまったのかもしれませんが「できない自分を許せない」
これも長寿の秘訣だと思います。
長寿の秘訣はお洒落心にあり
義母は、どんなに暑い夏でも長袖しか着ません。その理由は腕がシワだらけで、
二の腕が下がっているのを他人に見せたくないからだそうです。
あるとき、私が指にけがをしてばんそうこうを巻いていると「所帯じみて
みっともない。これにかえなさい」と液体ばんそうこうをくれました。
言われた通り塗ってみると、傷口に沁みて痛いのなんのって!
すぐにばんそうこうに戻しました。
また、一緒に温泉ホテルに行ったとき、義母の背中を流し湯船に浸かったので
安心していると、次の瞬間浴場から姿が消えて大騒ぎになりました。
後から義姉に聞くと、いつも「老いさらばえた姿を他人様に見せたくない」と
言っていたということで、大浴場は例え温泉でも長居したくない場所
だったようです。 いつも人の目を気にして凛として生きる。これも
真似のできない長寿の秘訣かもしれません。
最後に
💔 大好きなピンクはすぐに当ててみる
上の写真に写っているピンクのカーディガンは、私が昨年(2021年)の
お誕生日にプレゼントしたものです。明るい色が大好きで、とりわけ
ピンクが好き! ピンクの服をプレゼントするとすぐに当てて鏡を見る
お洒落さんです。
💔 安全のためのピンクの帽子はお気に入り
また、この写真のピンクの帽子は、転倒した際に頭部を守るものです。
寝ているときもかぶって欲しいと購入しましたが、かわいらしい
ピンクだったのですぐに気に入ってかぶってくれました。
ピンクのかわいらしい装いで、これからもずっと長生きして欲しいものです。
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【新聞を 電車で読むのは オレ一人(シルバー川柳)】