「大人の休日倶楽部パス」で、お得に東北の旅!
4日間乗り放題で1万5270円、JR東日本「大人の休日倶楽部パス」で、
冬の東北へ。津軽半島のストーブ列車で昭和に思いをはせ、八甲田で
豪雪の恐怖を体感。雪中行軍遭難資料館では、
新田次郎「八甲田山死の彷徨」には描かれていない真実にため息。
50歳を過ぎたら大人の休日俱楽部へ!
大宮→新青森だけで1万6730円もするのに、4日間乗り放題で
1万5270円! JR東日本「大人の休日倶楽部パス(東日本)」は、
本当にお得です。昨年(2021年)6月には、山形県・
津軽半島竜飛崎~青森県・岩木山~秋田県・白神山地を旅してきました。
今回は、津軽鉄道ストーブ列車からの青森県・八甲田(はっこうだ)。
真冬こそベストシーズンの青森へ行ってきました。
冬の風物詩!津軽鉄道ストーブ列車であこがれの体験
これこれ! これがしたかった! ストーブで炙ったスルメを日本酒と。
車内販売のイカは500円、日本酒は350円。乗客のほとんどが
注文するから、あっという間においしい匂いが車内に充満!
津軽鉄道は、津軽五所川原駅と津軽中里駅を結ぶ全長20.7kmの
ローカル鉄道。戦後しばらくは、林業従事者やその家族を乗せて賑わって
いたそうです。ダルマストーブに木枠窓、網棚のレトロなしつらえ、
車窓には、津軽平野の地吹雪。
厳しい環境で働き、暮らしていた人に、スルメをかじりながら思いを寄せます。
終点駅には、往時の賑わいを伝える写真や資料が展示されていました。
森林鉄道に乗って花見に行く着物姿の奥様方や、お祭りの様子……。
みんなどこに行ってしまったんだろう。
ホワイトアウトの先に、山岳リゾートホテルと湯治場
翌日はレンタカーで八甲田へ。
宿泊先から「スタックしている車も出ているので、早めに気を付けて
お越しください」の連絡があり、覚悟はしていたものの。道路脇は雪の壁で
真っ白、道路も真っ白、吹雪いているから前方も真っ白。どこ走ったら
いいのか分からへん! もう限界! と思ったとき、ホテルが目の前に現れました。
今日のお泊りは、八甲田ホテル。日本で最大級のログハウスの
山岳リゾートホテルで、本格的なフレンチでも知られています
(八甲田ホテルへは、駅から無料送迎バスが利用できます)。
ディナーメニューには、「下北半島」「深浦」「オホーツク」など産地の名前が
並びます。青森県は、海も広大な平野も山もあるから食材が豊富。
地元のごちそうを味わえるのが、旅の一番の楽しみです。
もう一つの楽しみは温泉!
すぐ近くに「酸ヶ湯温泉」があり、ホテルからオンデマンドで送迎して
もらえます。「千人風呂」に入ってきました。混浴です(女性専用の時間帯有り)。
脱衣所は別なので、湯舟で立ち上がらなければ大丈夫。立ち上がって
しまっても、湯気がもうもうと立ち込めているので、ぼんやりしか見えません。
いいお湯です。青森ヒバの湯舟が、肌になじみます。
「天は、我々を見放した」八甲田雪中行軍遭難事件から120年
翌朝も風が強く、八甲田ロープウェーは運休。「スノーモンスター」を
あきらめて、「八甲田山雪中行軍遭難資料館」へ。
「八甲田山雪中行軍遭難事件」とは、今からちょうど120年前、
ロシア対戦を警戒した陸軍の訓練で、210人の隊員のうち199人の犠牲者を
出した惨劇です。歴史背景や権力構造、装備の不備を、映像や記録から
知ることができます。「天は、我々を見放した」の映画『八甲田山』は
フィクションで、実際は、ちょっと違って、もっとむごい。
観覧料は破格の270円。資料館は行軍の道半ばにあります。ここまで
辿りつければ民家もあっただろうに。
当時、スキーがあれば、下ってこられたのに。
津軽半島が林業で栄えたこと、八甲田の悲劇の真相、そして青森には
海と山の幸がいっぱいあること。学びの多い旅でした。
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