良い姿勢・悪い姿勢とは?【美と健康】―3

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          🧿 ひろのば体操や、足指を広げ、わずか2週間で

                                                            腰曲がりが改善した80代女性の方

 

 良い姿勢・悪い姿勢とは?体の歪みをセルフチェック!

『たった5分の「足指つかみ」で腰も背中も一生まがらない!』から、

足の機能を取り戻し姿勢改善の方法を学ぶ、まずは、猫背や反り腰などの

体の歪みをセルフチェックで確認しましょう。

 姿勢の悪さ、腰・膝の痛みの原因は、足にある

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背まがりや腰まがり、猫背や反り腰などに悩んでいる方の多くが、

腰や背中自体に問題があると思い込んでいます。痛みも同じで、

腰痛や股関節痛、ひざ関節痛があると、腰や股関節、ひざに原因があると

考えがちです。 ところが、こうした姿勢の悪さや体のあちこちに生じる

痛みやしびれなどの原因は、元をたどっていくと足にあるケースが

少なくありません。

足は体の重みをしっかり支えながら、体の動きに合わせて重心を移動させ、

体をスムーズに動かしたり、バランスを保ったりする役目を果たしています。

その役割が十分果たせなくなると、体の重心がずれて姿勢がくずれたり、

を生じさせたりするのです。足がそうした役割を担うには、足本来の機能が

発揮できなければなりません。ところが、ほとんどの人の足はなんらかの

機能不全に陥っています。その理由は、足指が十分に“使えていない”からです。

 使えていない足指の機能を取り戻そう

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自分の足指を見てみてください。まっすぐ伸びていますか。地面から

浮いていませんか。次に、足指を動かしてみてください。開いたり閉じたりが

自在にできますか。ギュッと曲げることができますか。

これらのことができなければ、足指が“使えている”とはいえないのです。

足指が“使えていない”と、足の筋肉が衰え、足が変形したり、アーチが

なくなったりします。その結果、足で体重を支え、体のバランスをとることが

できなくなるのです。本連載では、足の機能を取り戻す方法を紹介するとともに、

足指を使って歩くことの大切さを紹介します。姿勢の悪さが気になる方も、

腰やひざの痛みがつらい方も、足の変形が気になる方も、まず、足の

機能回復に取り組んでみてください。

「年をとってからでは無理でしょう」と思われるかもしれませんが、年齢は

関係ありません。70歳になっても80歳になっても、足のケアに

取り組めば、足指が“使える”ようになりますし、足が健康になると、

おのずと体のあちこちの痛みやしびれも改善し、姿勢も良くなります。

一生元気で過ごすために、一日も早く、健康な足を取り戻しましょう。

 代表的な「不良姿勢」は、猫背と反り腰 

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      🧿 悪い姿勢の代表例:猫背と反り腰

腰まがりや背まがりは、長年、悪い姿勢を続けたことで起こります。

悪い姿勢の代表例といえるのが、猫背や反り腰です。

猫背は、背骨の中央部分の胸椎と呼ばれる骨が後弯し、丸まった状態を指します。

胸椎のカーブが強くなりすぎると、首や背中、腰などに負担がかかり、

痛みが出やすくなります。猫背の人は前かがみになり、ひざがまがり、

あごが前に出た姿勢になることから、老けて見える原因にもなります(図左)

一方、反り腰は、背骨の下部分の腰椎と呼ばれる骨の前弯が通常よりも強く、

反った状態を指します。反り腰の場合、腰の筋肉が緊張するため、

腰痛が起こりやすくなります(図右)。

仙腸関節・腰仙関節のずれが痛みを起こす

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     🧿 背骨の変形は、主に骨盤の傾きが原因で起こります。

骨盤が後ろ側に傾くと背骨が後弯し、猫背になります。逆に、骨盤が前側に

傾くと背骨が前弯し、反り腰になります。また、骨盤が左右に傾くと、

背骨はバランスをとろうとして、骨盤の傾きとは逆側にまがり、

「側弯」(背骨が左右にまがっている状態)になります。

このように(足指の変形が)原因で脚長差が生じたり、重心の位置が踵寄りに

なると骨盤が傾き、骨盤の仙骨(背骨の下にある骨)と

腸骨(骨盤の左右にある骨)の間にある「仙腸関節」や仙骨と腰椎の間にある

「腰仙関節」がずれたり、硬くなったりして、腰痛をはじめ、肩や首、

ひざなどに痛みやしびれ、足腰に力が入りにくくなるなどの症状を

生じさせることがあります。 

仙腸関節」や「腰仙関節」のずれや硬さをそのままにしていると、

腰痛などに対する治療効果もあまり上がらないため、関節のずれを

改善させる必要があります。

良い姿勢ができている人は、0.1%以下

猫背や反り腰は背骨のカーブが強くなりすぎた状態ですが、逆に背骨が

まっすぐなら良いのかというと、そうではありません。背骨は、ゆるやかな

S字カーブを描くのが理想的であるとされています。

背骨がゆるやかなS字カーブを描いた状態が〝良い姿勢〞といえます。

その姿勢は体のどこにも負荷がかかっていない状態です。この状態は、

ニュートラルポジション」と呼ばれています。

ニュートラルポジション」とは、具体的には、立ち姿勢を横から

見たときに、耳たぶと足の外

くるぶしを結んだラインに、1.肩峰(けんぽう=肩関節の先端部)、

2.股関節、3.ひざの中心の3点がのっている状態です(図)。

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体のどこにも力が入らない良い姿勢(ニュートラルポジション)と

悪い姿勢これが、全身の筋肉の緊張が最も小さくなる〝良い姿勢〞なのです。

常に「ニュートラルポジション」を保つことができていれば、「仙腸関節」や

「腰仙関節」のずれや硬化も起こりませんし、筋肉や関節に痛みが出たり、

骨が変形したりすることはありません。実際に、「ニュートラルポジション」で

立っている人の筋電図をとってみると、波形は小さく、ほとんど変化しない

ことがわかっています。しかし、姿勢の悪い人の筋電図をとると、

波形が激しく変動します。それは、体のどこかに力が入っていて、

筋肉が強い緊張状態にあることのあらわれです。そして、その筋肉の

緊張が痛みの原因となっているのです。

自分ではそれほど姿勢は悪くないと思っているかもしれませんが、

ほとんどの人が「ニュートラルポジション」をとれていません。

患者さんの全身写真を撮って、その人の姿勢を確認すると、

ニュートラルポジション」がとれている人は、0.1%以下。

1000人に1人もいないのが現実です。

体の歪みをセルフチェックしましょう

外見からわかる体の歪み(ゆがみ)としては、腰まがりや背まがり、

猫背や反り腰のように、全身を横から見たときにわかるものと、

背骨が左右に曲がっていたり、骨盤が左右のどちらかに傾いていたりする

ケースのように、全身を正面から見るとわかるものがあります。

自分の全身を真横から見ることは難しいため、誰かに写真を撮って

もらうとよいでしょう。正面から見る場合は、全身を鏡に映して確認します。

自分の目で見てわかりにくいときは、家族などに一緒に見てもらい、

確認するようにしましょう。

横からのチェック

横から見るときは、「ニュートラルポジション」がとれているかどうかを

チェックします。耳たぶ・肩峰・股関節・ひざの中心・足の外くるぶしが

一直線で結ばれていれば、良い姿勢がとれており、体に歪みはないといえます。

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      🧿 耳たぶ・肩峰・股関節・ひざの中心・足の外くるぶしの5点が

一直線に並んでいるかを確認

正面からのチェック

正面から見たときには、肩や腰、両ひざのラインが水平で、左右のどちらかに

傾いていないかをチェックします。たとえば、かかとの骨が傾いたり重心が

足の外側か内側にずれたりして、骨盤が左右に傾くと、その歪みを肩や

ひざで補整しようとして、肩やひざのラインも傾き、それに伴い、

背骨が左右に弯曲してしまいます。

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     🧿 左右の傾きがなく、水平かを確認

 体の歪みは顔にも出る

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体の歪みは顔にもあらわれます。メイクをするときなどに自分の顔を鏡で見て、

片側の目が小さい、二重幅が左右で違う、左右の眉の高さが違うと

いったことに気づいたことはありませんか。こうした左右差は、顔の筋力の

衰えが原因だと思われがちですが、根本的な原因は、かかとの骨の傾きや、

「外側重心」「内側重心」にあります。

たとえば、左目が右目より小さい人は、右脚よりも左脚のほうが短いことが

疑われます。つまり、左足が「外側重心」になっていたり、左足のかかとの

骨が傾いていたりして、顔の左側が全体的に下がり気味になって

しまっていることが考えられるのです。

そうした人の場合、口角も左側が下がり、ほうれい線も左側のほうが深く

なりがちです。あごのラインも左のほうがたるんで見えるでしょう。

顔の歪みのセルフチェック

鏡で自分の顔を見てみましょう。左右の違いに気づきませんか?

  • 左右の目の大きさが違う
  • 左右の目の位置が違う
  • 左右の二重幅が違う(片側のみ一重も含む)
  • 左右の眉の高さが違う
  • 左右の口角の上がり方が違う
  • 左右のほうれい線の長さ、深さが違う
  • 左右のほおやあごのラインが違う
  • 左右どちらかのたるみが目立つ

目や眉の位置が下がっている側、しわが深い側、たるみの目立つ側の

足が「外側重心」になっていたり、かかとの骨が傾いていたりして、

骨盤も傾いていると考えられます。

 体の歪みからくる生活習慣

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さらに、洋服の襟ぐりの垂れ具合が左右で違ったり、ショルダーバッグの

ひもを肩に掛けたときに片側だけ落ちやすかったり、気がつかないうちに

スカートが回って位置がずれていたりといった現象も、骨盤やかかとの

骨の傾きが原因で起こりやすくなります。

その他、座るときに脚を組む、横向きで寝るなどの生活習慣も、

体の歪みが原因で起こっている場合があります。思い当たる点がある人は、

姿勢の見直しが求められます。

体の歪みから生じる生活習慣のセルフチェック

何気なくとっている普段の行動のなかには、ゆがんだ体が原因と

なっているものがあります。こんな生活習慣をしているとしたら、

あなたの体はもう歪み始めているかもしれません。

  • 座るときに脚を組む
  • 立っているときに片方の足に体重をかける
  • ショルダーバッグをいつも同じ側の肩に掛けている
  • ほおづえをつくことが多い
  • 床に座るときに横座りをする
  • 横向きやうつぶせで寝ている

骨盤の左右差があると、それをまっすぐに戻そうとするために、

無意識のうちに脚を組んでしまうことがあります。また、肩の高さに

左右差がある場合は、バッグのひもがすべり落ちにくい、高い側の肩に

ショルダーバッグを掛ける習慣が身につきます。

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