ガスコンロの掃除方法!
五徳の油汚れに重曹がおすすめ
ガスコンロの掃除はIHコンロより大変!
ガスコンロは、IHコンロ(ビルトインIHクッキングヒーター)と
比較すると、掃除が大変に感じられると思います。
その理由は、ガスコンロは炎が出るバーナー周囲が焦げやすく、
焦げを落とす手間が多めにかかるからです。また、トッププレート(天板)が
ツルっと平らなIHに比べて、ガスコンロは五徳など部品が多く、
部品それぞれの形状も複雑です。
今回ご紹介する重曹で油汚れを落とす方法は、IHコンロにも応用できます。
ガスコンロの人はもちろん、IHコンロの人も参考にしてくださいね。
ガスコンロの汚れの種類とは?
ガスコンロの汚れは、大きく以下の3つに分けられます。
🔘 1)油汚れ
炒め物や揚げ物の際に飛び散る、油汚れ。すぐに水拭きすれば簡単に
落とせますが、時間がたつと、べたつくように固まります。さらに
長期間放置すると、ホコリとも混ざり合い、べたつきを通り越して
固くなり、コンロの素材にこびりつく状態となります。
🔘 2)焦げつき
煮汁などが吹きこぼれた後、そのまま加熱調理を続けると、汚れが焦げついて
しまいます。軽いものは茶色っぽく、時間とともに真っ黒に焦げて炭のように
なります。炎の熱で調理するガスコンロは、電気調理よりも焦げつきやすいと
言えます。炎に近い五徳は特に焦げやすい場所です。
🔘 3)食品のカス
野菜・肉・魚などの食材や調味料などが、こぼれて放置されたもの。
長時間たつと、干からびたり焦げたりして、原形がわからないものが
出てくることもあります。
ガスコンロを重曹で掃除する方法
油汚れ・焦げ付き・食品カスなどはすべて酸性汚れなので、アルカリ性の
重曹で掃除するのがおすすめです。重曹は素手で扱えるのが、うれしいポイント。水には溶けにくいのでお湯で溶かしましょう。
※注意点として、重曹はアルミ素材には使用できませんので
十分にご注意ください。
今回は、重曹の5つの使い方をご紹介します。
🔘 1)粉のまま
油汚れの上や、魚を焼いた後のグリルの天板などに重曹を粉のまま振りかけて、
10~20分なじませます。なじんだら、濡らしたスポンジやブラシで
こすり洗いして、最後に拭き取ります。
重曹を粉のまま使うことで、汚れと臭いを吸着してくれる働きがあります。
多めに振りかけるのがコツです。バーナーは外してから重曹を振りかけて
歯ブラシなどでこすり洗いすると、研磨剤の役割を果たしてくれるので
キレイになります。
🔘 2)重曹水スプレー
軽い汚れ、日々のお手入れには、重曹スプレーを利用します。お湯100mLに
小さじ1杯の重曹を溶かして、重曹水を作ります。スプレーボトルに
入れておくと便利。
調理後、トッププレートにスプレーしてから、クロスで拭き取ります。
少し固まった汚れには、キッチンペーパーに重曹水を浸して、湿布のように
しばらく貼り付けておきます。重曹水スプレーはキッチンに限らず、家中の
お掃除に使えますが、水分を多く含んでいるため、傷みやすいのが難点。
1週間を目安として、早めに使い切るようにしましょう。
🔘 3)ペースト状
重曹水スプレーでは物足りないときに、ペースト状にして濃い洗剤を作ります。
水大さじ1と重曹大さじ2を、とろみが出るまで混ぜて使います。
お湯ではなく水で大丈夫です。ペーストをコンロの汚れに塗り付けたら、
丸めたラップでこすり洗いします。その後水拭きして、
汚れとペーストを拭き取り、最後に乾拭きします。
一見きれいに見える天板でも、ペーストとラップでこすって
みると、みるみるうちに茶色くなって、意外と汚れていたことがわかります。
こちらも、使い切れる量だけ作りましょう。もし残ってしまったら、
カップの内側の茶渋取りに使うのがおすすめです。
🔘 4)つけ置き
五徳や汁受け皿・バーナーリング・排気口カバーなど、手強い汚れには、
つけ置きが効果的。洗い桶か、ゴミ袋を二重にしたものの中に重曹水を作ります。
お湯1Lに対して、大さじ3~4杯の重曹を入れて溶かし、外したパーツを
つけ込みます。たわしなどで汚れに傷をつけてから、つけ置きすると、
重曹がより浸透しやすくなります。20分以上時間をおいてから、
焦げ付いた汚れを古いクレジットカードなどで削ぎ落とします。それから、
焦げ取り用スポンジやブラシで洗い流します。
汚れがかなりひどい場合は、重曹よりアルカリ度の高いセスキや、
粉末の酸素系漂白剤に変更します。いずれもアルミには使えません。
🔘 5)重曹の煮洗い
五徳の焦げ付き汚れには、重曹の煮洗いを試してみましょう。重曹は
煮沸させることで、アルカリ度が上がってセスキ並みの洗浄力に高まります。
五徳より大きい鍋にお湯を沸かし、重曹を溶かします(アルミの鍋は使えません)。
分量は水1Lに対して重曹大さじ1です。
重曹を入れると泡立ちますので、深めの鍋に五徳を入れて、20~30分ほど
煮沸します。少し冷まして、やけどに注意しながら取り出します。汚れが
緩んでいるので、硬めのスポンジなどで洗い流します。焦げた鍋などにも
応用できます。
重曹以外のガスコンロの掃除方法もチェック!
重曹以外にも、簡単なガスコンロの掃除方法がたくさんあります。
場所別・頻度別におすすめの掃除方法をご紹介します。
トッププレート(天板)
🔘 毎日
調理後、または一日の終わりに、ガスコンロのトッププレートを水拭きします。
少し時間がたって汚れが固くなっている場合には、お湯で濡らした布巾を
軽めに絞って、固まった汚れの上にかぶせておきます。
汚れが柔らかくなったら拭き取ります。油汚れであっても、その日のうちに
拭き取れば、必ずしも洗剤は必要ではありません。
🔘 週1
週に1度くらい、油汚れ対応の泡スプレーや、セスキ水スプレー・
アルカリ電解水スプレーなどで隅々まで拭いておくと安心です。
見落としていた油汚れや焦げ付きを、早めに取り除いておきます。
コンロ周辺の壁に飛び散った汚れもお忘れなく。
🔘 月1~年数回
天板を拭くだけではキレイにならない場合、洗剤とスポンジで洗います。
スポンジにお湯を含ませて絞り、洗剤を含ませて泡立てます。天板を
こすり洗いして、汚れを浮かせるため少し時間をおきます。
キッチンペーパーで湿布をするのも効果的です。
汚れが柔らかくなったら、濡らした布巾で拭き取っていきます。
最後は乾拭きで仕上げます。
茶色い焼け焦げを落とすためには、クリームクレンザーを塗り広げ、
丸めたラップでクルクルこすり洗いします。
IHコンロでは特に効果が高い方法です。
五徳・汁受け皿・排気口カバー・バーナー・バーナーリング
🔘 毎日~週1
五徳・汁受け皿などは、油汚れと焦げ付きの両方で汚れやすい上に、
形状的にも特殊です。日頃から食器やフライパンを洗うついでに、
五徳なども一緒に洗う習慣にするのがおすすめです。
五徳・汁受け皿・排気口カバーなどを外して、食器用洗剤とスポンジで
洗います。汚れてから時間がたっていなければ、比較的簡単に落とせます。
🔘 月1~年数回
時にはしっかり、クリームクレンザーと硬めのスポンジやたわしで洗います。
ポイントは、あらかじめ洗剤入りのお湯につけ込んで、ガンコな汚れを
緩ませておくことです。
油汚れや焦げ付きを落とすためには力任せになりがちですが、「洗剤」
「お湯」「時間」を利用して、汚れを柔らかくしておくことがポイントです。
また洗剤付きのスチールウールなど、ガンコな汚れに特化したアイテムは
やはり力強い味方になってくれます。
時にはバーナーのお掃除も必要です。バーナーに汚れが溜まっていると、
炎がまばらになったり、正常な炎が出なかったりする原因となります。
洗剤とブラシでこすり洗いして、細かい溝の部分は竹串や爪楊枝などを
使って汚れを取り除きましょう。
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がっちり固まってしまった油汚れや焦げ付き汚れを制するには、
「洗剤」「お湯」「時間」、そして時には「力」や「根気」も必要です。
汚れがついてから時間がたち過ぎると、汚れがガスコンロの素材と
密着してしまうことがあり、そうなると汚れを落とすときに素材まで
一緒にはがれてしまうことがあります。そこまでいくと、プロでも
お手上げという場合も……。
そうなる前に、1年に1度くらい定期的にプロにお願いするのも一つの方法です。
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一緒にピカピカにしてくれるので、一気に気持ちの良いキッチンにしてくれますよ。
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