食べないと人生損!東日本の駅弁ラインナップ
毎年1月開催の京王百貨店 新宿店の「駅弁大会」の常連客です。
普段は現地でしか手に入らない、絶品駅弁が一堂に会する機会。
何度も食べたくなるというおすすめの駅弁をゲットしてみては?
1月は駅弁の季節。京王百貨店 新宿店に行ってみよう
1月は駅弁の季節です。
東京では、毎年1月に京王百貨店 新宿店で駅弁大会が開催されます。
お正月にお餅やおせちを食べ過ぎ、七草粥で胃を休めたあとに、ちょうど
始まる駅弁大会。もはや1月の風物詩と言っても過言ではありません。
駅弁大会は、普段なかなか買えない地方のお弁当が一堂に会するイベントです。
もちろん全国の駅弁の一部ではありますが、中にはこの大会でしか
買えない貴重なものも。今回はまず、通常、東日本の各地で売られている
おすすめ駅弁をご紹介します!
🍤🍹 (左)1階入り口にあるパネルで記念撮影、
(右)撮影事前の入念なチェック
駅弁大会でどんなお弁当が売られるのかは、京王百貨店 新宿店の駅弁大会
特設ホームページで事前に確認できます。私は毎回、こちらのリストを
プリントアウトして、目当てのお弁当をチェック。そして食べる計画表を
作っています。こちらの駅弁大会は、今年でなんと55年目、つまり
55回目だそう。さっそく7階の大催場へGOGO!です。
北海道のおすすめ駅弁は、数ある中から4種類
🍤🍹 北海道・母恋駅の「母恋めし」(母恋めし本舗)
まずは北海道の「母恋めし」。室蘭本線の母恋駅、室蘭駅、東室蘭駅で
販売されているお弁当です。地元北海道の名物、ホッキ貝をふんだんに
使った炊き込みご飯のおにぎり2つと、燻製された半熟卵にチーズ、
お漬物、おつまみわかめが入っています。
数年前に北海道の旅をした際に初めて食べましたが、お寿司以外の
ホッキ貝を食べたのはこれが初めて。風味のよさと甘さ、柔らかさに
すっかり大好きになりました。しかもこれ、1つずつビニールに個別包装で、
手を汚さずに食べる工夫がされているのです。旅先では本当にありがたい
心遣い。駅弁大会では毎回大人気で、たいてい昼前に売り切れてしまいます。
すべてのお弁当がそうですが、販売数限定なので、確実に買いたい方はお早めに。
🍤🍹 北海道・長万部「かなやのかにめし」(かにめし本舗かなや)
次は全国的にも有名な、北海道長万部の「かなやのかにめし」。
今回は実演販売での参加です。実演販売とは、京王百貨店 新宿店の
7階大催場で、実際に作って販売すること。つまり、出来たての駅弁が
食べられるのです。フワッとした柔らかいカニと、シャキシャキした
タケノコの食感は、ぜひ出来たてで味わいたいもの。以前はかにめしを
事前予約して、現地のJRの特急列車内で受け取ることができました。
しかしそのサービスが終了してしまった今、出来たてが食べられるのは貴重。
目の前で手際よく作られていく様子を見るのも楽しいですよ。
🍤🍹 北海道・釧路「釧祥館ちらし」(釧祥館)
駅弁大会は毎回テーマがあるのですが、今回は「5種のカニ駅弁対決!」。
5つの駅弁屋さんがそれぞれのカニ弁当を出品しています。先ほどの
「かなやのかにめし」もそうですが、こちらの「釧祥館ちらし」もその一つ。
たらば・ずわい・花咲ガニの3種盛りに、いくらもトッピング。カニ肉の
甘みがそのまま伝わってくるぜいたくなお弁当でした。こちらも実演販売です。
釧路の「釧祥館ちらし」は、今回の京王駅弁大会のために特別に作られた
お弁当なので、駅での販売はありません。
🍤🍹 (左)北海道・札幌駅「ジンギスカン丼」
(右)北海道で売られている加熱式容器の「ジンギスカン丼」
こちらは輸送弁当の「ジンギスカン丼」。輸送弁当というのは、全国の
駅弁屋さんが自分たちのところで作り、送られてくるお弁当。
通常、駅で販売されているものと同じです。
しかしこれ、現地で私が食べたものと違っていました。
確か加熱式容器だったはず……。札幌駅立売商会に問い合わせてみたところ、
北海道からの駅弁輸送は飛行機なので、加熱式容器は載せられない。
なので、駅弁大会では加熱式ではない特別容器が使用されているそうです。
中身も加熱式容器でない分、ご飯の量が少し多め。寒い北海道では温めて
食べ、東京ではそのまま食べる。こういう違いを楽しめるのも駅弁大会
ならではですね。ジンギスカン丼は冬季限定
東北地方からは、バラ焼き、鶏めし、オムライス!?
🍤🍹 青森「十和田バラ焼き重」(幸福の寿し本舗)
青森の「十和田バラ焼き重」は、今回初めて食べました。
B-1グランプリin郡山大会でゴールドグランプリ受賞団体「十和田バラ焼き
ゼミナール」監修の駅弁です。以前行った「雪の青森旅」で食べた十和田の
バラ焼きのお店でも、この団体の名前を見かけました。
食べてみると、十和田のバラ焼きそのもの。甘くて深みのあるタレが
食欲をそそります。ご当地の名物が気軽に食べられるのも、
駅弁のいいところです。
🍤🍹 秋田・大館駅「鶏めし弁当」(花善)。
(左)今回の特別な掛け紙、
(中央)通常の掛け紙、
(右)昨年販売されていた「Paris'S 鶏めし」バージョン
秋田・大館駅の鶏めしは昭和22年に商品化されたお弁当。
見た目にかわいらしさもあり、老若男女問わず人気があります。
比内地鶏のスープと、醤油・砂糖で炊きこまれたご飯(あきたこまち)は、
いくらでも食べられてしまいます。もちろん鶏肉も甘辛い味付けがされていて、
柔らかくておいしい。私も毎回リピーターとなっています。「なんと昨年、
花善はパリに支店「パリ花善」を開店しました。フランスでは
「BENTO」という言葉も定着化しつつあり、日本の味はフランス人にも
受け入れられているようです。
今回の駅弁大会では鷄めしは、東京オリンピック前回大会(1964年)
当時の復刻版の掛け紙で販売。通常バージョンもありますが、掛け紙を
コレクションしている方には、こういったバージョンを集めるのも、
楽しみの一つです。
🍤🍹 福島・いわき駅「小名浜オムライス」(小名浜美食ホテル)
福島・いわき駅「小名浜オムライス」は、駅弁としては他に類を見ない、
オムライスの駅弁です。チキンライスにオムレツがのっていて、別の容器に
入っている濃厚なトマトソースをかけて食べます。
常磐線いわき駅から北の富岡駅〜浪江駅間は東日本大震災の影響でいまだ
不通ですが、なんと2020年3月についに全線開通するそうです。
ぜひいわき駅でこの駅弁を買って、食べながらその区間を乗り通して
みたいものです。ちなみに駅弁大会では新作の「小名浜ウニピラフ」も
販売されています。こちらもぜひ。
新潟県は、豪華な具材で勝負!
🍤🍹 (左)新潟「えび千両ちらし」(新発田三新軒)、(右)めくってみる
🍤🍹 厚焼たまごを外してみた
こちらは数々の駅弁のコンテストでよく賞を獲っている、新潟の
「えび千両ちらし」。前知識無しに、初めて食べたときの衝撃が忘れられません。
開けると厚焼きたまごがドーン。他の具材が入ってない? と戸惑って
いたら、厚焼きたまごの下に、蒸しエビ、いか、こはだ、うなぎ、の具が
並んでいました。すし飯と具の間に敷かれた、とろろ昆布もいい感じです。
アイデアと味、ともにオススメできるお弁当です。
🍤🍹 新潟・新津駅「のどぐろ天婦羅と海老づくし弁当」(神尾弁当部)
新潟県新津駅の「のどぐろ天婦羅と海老づくし弁当」は、2019年の
京王駅弁大会に合わせて開発されたお弁当。大会で評判になり、引き続き
製造販売されている駅弁です。のどぐろの天婦羅に海老しんじょなど、
新潟の高級な食材が手軽に駅弁で食べられるなんて……と
私も、大変感動しました。ご飯もおいしいのはさすが新潟です。
有名な「おぎのやの釜めし」も出来たてが食べられる!
🍤🍹 栃木・東武日光駅ほか「SL大樹 日光埋蔵金弁当」(日光鱒寿司本舗)
「SL大樹 日光埋蔵金弁当」は、SL大樹に乗ったら食べよう、
と取っておいたのですが、なかなか乗るタイミングが合わず、
待ちきれずに2019年の駅弁大会で購入。アルミのスコップがスプーンに
なっていて、埋蔵金を探すかのようにご飯を掘り進めて行くのが
楽しいお弁当です。
「峠の釜めし」は、みなさんご存じかと思います。今回、京王駅弁大会では
2回目となる店内調理での販売です。店内調理というのは、実演販売のように
目の前で作るわけではありませんが、京王百貨店内で作られている、
ということ。つまり、こちらも出来たてが買えるのです。
おぎのやでは品質管理上、賞味期限は製造してから8時間。関東なら
いつでも買えるようでいて、タイミングが合わないとなかなか食べることが
できません。しかも昔ながらの益子焼の釜での販売。冷めにくい釜で、
出来たてを持ち帰ることもできるこのチャンスにぜひ。
🍤🍹 山梨・小淵沢駅「高原野菜とカツの弁当」(丸政)
リピートしている駅弁。生野菜が入った駅弁は、大変珍しいです。
夏の旬な時期には、とれたての地元八ヶ岳高原の野菜を使用しています。
ドレッシングや塩、ソース、マスタードも付いている親切設計。
チキンカツは冷めていてもおいしいので、最近ではこれだけで、
都内で販売もされています。しかしやはり野菜と一緒に食べたい。
現地に行かないとなかなか買えないこのお弁当も、今なら新宿で買えますよ。
🍤🍹 千葉・OTS犬吠埼温泉 犬吠駅「鯖威張る弁当」(銚子電気鉄道)
「鯖威張る弁当」は、2018年秋に発売されたばかりのお弁当。
ありませんでした。銚子電鉄といえば、「ぬれ煎餅」を売ったことで
廃線の危機を乗り越えた路線ですが、最近、再びの経営難で、「まずい棒」と
いう商品を開発し、話題になりました。
「まずい」は経営がまずいことから。「鯖威張る弁当」の掛け紙にも描かれた
「まずえもん」というキャラクターは、ホラー漫画家の重鎮、
日野日出志先生の手によるもの……。と説明が長くなりましたが、
このお弁当がおいしい!脂がのった鯖と炊き込みご飯は、シンプルながら
臭みもなく、もっとたくさん食べたくなります。
🍤🍹 東京「チキン弁当」(NRE)
東京「チキン弁当」は、もう何回食べただろう……という駅弁。
東京で製造販売しているので、あちらこちらの駅で気軽に買えるせいも
あります。かつて昭和天皇がお好きだったという話も。
1964年から発売されていますが、つい最近、55周年を記念して
パッケージも中身もリニューアルしました。マカロニサラダだったものが
ピクルスに代わり、トマト風味ライスにはドライトマトのオイル漬けが
のっています。少しおしゃれになった印象です。この唐揚げが、
時々無性に食べたくなる味なのです。食べたことがないという方はぜひ。
駅弁ではありませんが、「特急列車ヘッドマーク弁当」も駅弁大会で
販売されています。こちらは懐かしの在来線特急列車のヘッドマークを
ランチボックスにデザインし、各地の駅弁業者が中身を手掛けた豪華なお弁当。子どもたちにはもちろん、大人にも大人気のシリーズです。
しかも販売が終了した、今までのシリーズの第1弾〜第8弾が駅弁大会
会場で買えます。買い逃したものがあれば、チャンスです。
🍤🍹 「特急列車ヘッドマーク弁当」(JR東日本リテールネット)
今回ご紹介しませんでしたが、これまで私が行った旅先で食べたお弁当も、
駅弁大会で買うことができます。
茨城の旅でご紹介した、茨城の「水戸 印籠弁当」や「三浜たこめし」(万年屋)、
「偕楽園弁当」(しまだフーズ)。群馬の旅で登場した「だるま弁当」(たかべん)、
現地ではSL運行時でないと販売されない「上州D51弁当」(たかべん)も、
なんと駅弁大会で買えてしまうのです。次回は西日本の駅弁をご紹介します!
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【景色より トイレが気になる 観光地(シルバー川柳)】