《和子は又々こんな記事を見た~》
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父の暴力、14歳で家を飛び出した。
赤ちゃんの時に取り違えられた男性が、
生みの親を探す理由
小学生の頃、晩酌をする父の前で酒のつまみに手を伸ばすと、
「食べるんじゃない」と怒鳴られ顔を殴られた。
都電の運転士で生活リズムが不規則だった父。酒に酔っていない時に
会話した記憶はない。なぜ父は自分にばかり手を上げるのか。
息の詰まる世界に耐えかね、14歳で家を飛び出した。
* ** ** *
赤ちゃんの時に東京都立の産院で他の新生児と取り違えられた
江蔵智(えぐら・さとし)さん(63)が、生みの親を特定する調査を都が
行わないのは人権侵害だとして、東京都を相手取り東京地裁に提訴した。
江蔵さんは出生の事実を知ってから自力で血縁上の父母を探し求めるも、
未だたどり着くことはできていない。「自分が何者かを知りたい」
訴訟にかける思いを聞いた。住み込みで職を転々
江蔵さんは1958年4月10日ごろ、東京都立墨田産院(88年に閉院)で
生まれた。「おまえは家族の誰とも似てないな」親戚が集う場で、
幼い頃からそう言われてきた。アルコールに依存していた父は母とも
けんかが絶えず、酒に酔うと江蔵さんを殴った。14歳で家から逃げ出した後、
飲食店などを転々として住み込みで働いた。中学校にもほぼ通わなかった。
「子ども時代は、まさしく『平穏な生活』ではありませんでした」
* ** ** *
父や母と、血がつながってないのではないか――。江蔵さんがそう疑問を
抱いたのは、97年に母が体調を崩して検査した時だった。血液検査の結果から、
自分が両親からは生まれない血液型だと判明した。
それでも、事実を受け入れられず「『そういうこともある』と自分に
言い聞かせていた」と江蔵さんは振り返る。7年後、江蔵さんと父母の
DNA鑑定をしたところ、父と母のいずれとも
血縁上のつながりがないと分かった。「血のつながった父や母は
どんな人なのか、きょうだいはいるのか。自分が何者なのかを知りたかった」
だが、当時の産院はすでに閉院していた。役所に対応を求めても
相手にされなかったという。「顔だけでも見たいよ」母の告白
江蔵さんと父母は2004年、東京都を相手取り、不法行為による損害賠償を
求めて提訴した。06年の二審判決で、東京高裁は産院側の取り違えの事実を
認定。都に対し2000万円の損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡し、
確定した。訴訟と並行し、江蔵さんは自力で生みの親を探した。自分の誕生日
近くに生まれた人で、墨田区内で暮らす人を一軒一軒訪ねたり、戸籍受附帳を
開示請求したりと調べ続けたが、手がかりは得られなかった。
血縁上の父母を探すのは、自分だけのためではない。
父は「まだ探してんのか」「今さら会ってどうするんだ」と理解を示さなかった。
一方で、母は父のいないところで「(産んだ子の)顔だけでも見たいよ」と
江蔵さんに本心を打ち明けた。父は5年前に他界。89歳になった母は
認知症の症状が進み、会話もほぼ困難になってきている。
幼い頃、父に殴られた時に間に入ってかばってくれたのは母だった。
「もう手遅れかもしれない。それでも、生きているうちに産んだ子どもに
ひと目でも会わせてあげたい」(江蔵さん)
被告の都「対応は検討中」
訴状によると、原告側は都に対して、江蔵さんの生みの親を特定する調査を
することと、生みの親に連絡先の交換について意思確認することを求めている。
血縁上の父母の意向を無視して直接訪ねるのではなく、あくまで江蔵さんが
面会を希望していることを伝えた上で、実際に対面するかを決めて
もらいたいと江蔵さんは話す。 弁護側は、調査に協力しない都の対応が、
分娩助産契約に付随する義務に違反していると主張。さらに、
「子どもの権利条約」(日本は1994年に批准)が定める子どもの出自を
知る権利を侵害していると指摘する。
江蔵さんの代理人の海渡雄一弁護士は、2021年11月の記者会見で
「子が親を知ることは基本的な人権で、アイデンティティーそのもの」と
強調。訴訟を通じて「親を知りたいと悩む人たちの出自を知る権利を保障する
法的根拠ができるよう、議論が進んでほしい」と訴えた。
提訴を被告の東京都はどう受け止めているのか。
都は、取材に「訴訟への対応については検討中です」とコメント。
原告側の請求に対する具体的な見解は明らかにしなかった。
専門家「誠意を持って調査を」
ルーツを知ることは、人が生きる上でどのような意味を持つのか。
養親・養子の支援に長年携わり、子どもの出自を知る権利に詳しい
文京学院大の森和子教授(児童福祉)は、「実親が分からないと、
遺伝的な要素を踏まえながら自分が何者かを考え、アイデンティティーを
作っていくことが難しくなります。『地に足がつかず、足元がぐらぐら
しているように感じる』と言った人もいます」と話す。
「生みの親と対面し、外見や声、癖など似ている部分を見いだしたとき、
自分がいていいんだと生理的に自らの存在を肯定し受け入れられるようになったと
語る当事者もいます。実親を知ることは、人生を一歩先に進める力にも
なり得るんです」(森教授)
江蔵さんのように、取り違えの事実が判明した場合、当事者はどのように
救済されるべきなのか。森教授は「相手方がこれまで親子関係に何の違和感も
持たずに生きてきた場合、取り違えの事実を突然知らされることは、
家族関係を根本から揺るがしてしまうリスクがある」と指摘する。一方で、
「取り違えられた本人や親は被害者です。少なくとも、人為的ミスをおかした
病院や運営する自治体は誠意を持って調査をして、まずは取り違えられた
子と親の安否や生活状況など最低限の情報を提供し、この先の人生を
前向きに歩む上での足がかりを得られるようサポートするべきです」と
強調する。さらに、「血液型検査など何らかのきっかけによって、
病院で取り違えられた可能性があると不安を感じたとき、
誰もが相談できる公的な窓口の設置が必要です」と提言した。
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今は・・・と言うか和子が2人の子供を授かった頃には母子ともに
腕輪に名前を記入して最近はニュースでもこの様なお話は耳にしなく
成りましたが、江藏さまは現在63歳とかで当時は未だお産婆さんが
自宅で処置する方も居たのかも知れませんが、江蔵さんとご両親に
取っては突然に降って湧いた様な悲劇ですよね?
先方様は江藏様のお子さんと疑う事も知らず、良き親子関係を継続し
平和に日々を送ってお出でか?63歳の江藏さんの実のご両親も既に他界されたかも?
世の中には実の親子関係でも酒癖が悪いと暴れて子供を殴ったり蹴ったり
する家族も居ます。でも~仮に叩かれようが蹴られようと何をされても
実の両親です。江藏さんのご両親も産院ですり替えられたとは夢々知らず
必死で立派にお育てに成ったのでしょうね?酒乱で乱暴をされるのは・・・
唯酒癖が悪いだけの事、
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今年1月の再訪で、初めて電話ボックスのある場所にたどり着いた。
ぼくは何者…?たどった戸籍、古い新聞記事、触れた思い
今年1月、男性はこの電話ボックスを訪れた
男性(22)は1月、西日本の山のすその町にいた。山頂に続く国道を
のぼっていくと、海を見下ろせる場所に出た。「あった」
目の前に、電話ボックスがある。しばらく見つめた。スマートフォンを
取り出し、シャッターを押した。 23年前の春。ここで、へその緒がついた
ままの赤ちゃんが見つかった。タオルにくるまれ、紙袋に入れられていた。
それが、生後間もない男性だった。
17歳のとき、父に本当の子どもではないと言われた。親が寝静まった夜、
母子手帳を探し出した。名字が修正液の上に書かれていた。裏からライトを
あてると、別の名字が透けて見えた。 大学で一人暮らしを始め、戸籍を
たどった。見たことのない住所があった。20歳のとき、初めて訪れた。
詳しいことは、わからなかった。 お金がなかったのだろうか。
若すぎたのだろうか。ぼくは生まれてきてよかったのか。
古い新聞記事を手に入れた。《電話ボックスに赤ちゃん置き去り》。
見出しにそうあった。「ご存じですか……。23年前、そこの電話ボックスに
赤ちゃんが捨てられていたと思うんですが」
庭先でミカンを取っていた女性に尋ねると、竹やぶの向こうに住む人が
詳しいと教えられた。訪ねた先で思わず声が出た。
表札に、修正液の下に書かれていた名字があった。
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この記事は以前に和子がネットで拝見しブログに書いた記憶が有ります。
どの様な事情が有ろうとこの世に生を受けた男性も運よく子供の居ない夫婦に
育てられて何不自由なく20数年実の両親と思い込んで大きくなったのに~
父親から「本当の子供ではない」と告げられてやり場のない苦しみを受けて
今年の1月に自分の置かれた電話ボックスに・・・
この男性の身の上を聞くと江藏さん、お父様のおっしゃるように・・・
「今更、逢っても実の両親でも他人様」
昔から「生みの親より・育ての親」って言うじゃない(笑)
元気を出して前向きに余生を楽しんで下さいネ?(笑)
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