知っておきたい「お正月にやってはいけないこと」
毎年やってくるお正月ですが、何気なく過ごしている中で、知らず知らずの
うちに「やってはいけないこと」をしていることがあるかもしれません。
そこで今回は、お正月のタブーを紹介します。自身の行動を振り返って
楽しい年を迎える準備を!
お正月にやってはいけないこと
💲 掃除
掃除や洗濯、料理など毎日の家事ですが、お正月の三が日は、年神様が福を
持って家を訪ねてきてくれるとされるため、掃除は控えた方がいいでしょう。
💲 水仕事
キッチンやバス、トイレの掃除や洗濯などの水仕事も、年神様を水で
洗い流すことになってしまうため控えた方がよさそうです。
💲 刃物を使う
刃物を使うことも避けた方よいとされています。諸説ありますが、
「三が日に刃物を使わなければ、一年間を無事に健康で過ごせる」
「包丁で切ることが、縁を切ることにつながる」
「三が日は包丁を休ませてあげる」などと言われています。
加えて、昔の大きなお店では、各地から奉公する「丁稚(でっち)」が
集められていましたが、お正月くらいは彼らがしっかり休めるようにと
配慮された慣習といったこともあるようです。
💲 煮炊き
かまどには、荒神(こうじん)様と呼ばれる火の神様がいると
されているため、火を使う煮炊きを控え、三が日は休んでいただくように
するのがいいでしょう。また、煮炊きをする際に出てくる灰汁(あく)が、
悪(あく)につながるので縁起が悪いとも言われています。
💲 四足(よつあし)の肉を食べる
四足とは、豚や牛、馬など、4本の足で歩く動物のこと。ちなみに、
お雑煮などに使われる鶏は、2本足なので該当しません。もともと
年神様へのお供え物であるおせち料理には、四足の肉は入っていません。
仏教の殺生禁止という教えから、675年に天武天皇が僧侶への
肉食禁止令を出して以来、豚や牛、馬など四つ足の肉が除かれるように
なったのだそうです。
💲 散財
お正月に散財すると、その一年間はお金が貯まらないという
言い伝えがあります。初詣のお賽銭は問題ありません。
お正月飾りのタブー
お正月に飾るしめ飾りや門松には、飾ってはいけない日がある他、
お正月ならではの鏡餅の飾る場所や時期にも注意が必要です。
💲 しめ飾りや門松を飾る時期
しめ飾りと門松は、地域によって飾る期間が異なります。1月1日~7日までが
「松の内」とされている関東では、七草がゆをいただいた後に外します。
ですが、日付が変わる8日になってから外すという地域も。
1月15日までが松の内とされている関西では、15日まで飾ることが
多いようです。
💲 鏡餅を飾る場所・時期
丸い形が特徴的な鏡餅は、年神様が家々を訪れたときの依り代(よりしろ)と
されています。それゆえ、テレビの上など騒がしい場所や鏡餅を見下すような
低い場所はNGです。リビングボードの上や、台所、書斎、子ども部屋など、
年神様に来ていただきたい場所にお供えするといいでしょう。
その後、1月11日(一部地域では15日)には、鏡開きをして
食べるのがいいでしょう。
ちなみに、しめ縄門松、鏡餅は、縁起が悪いとされている前年の
12月29日と31日を避けて飾るのが習わしだそう。ただし、鏡餅は
「ふく」と読ませる12月29日に飾る地域もあるようです。
お正月は、意外とやってはいけないことが多いですね。現代では
厳密に守ることはないかもしれませんが、知っておくと
いざというときに役立つはずです。
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