雪の青森の旅!鉄道・食べすぎひとり旅―2

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雪の奥入瀬とストーブ列車・冬の青森旅(後編)

青森の魅力たっぷりの1泊2日旅の2日目は、青森駅ののっけ丼からスタート。

太宰治の小説を片手にストーブ列車に乗り込みます。

朝ごはんは旬の魚をお好みで選べる「のっけ丼」

「ね、なぜ旅に出るの?」
「苦しいからさ」

これは太宰治の小説『津軽』の書き出しです。太宰治青森県五所川原市

出身の作家。今回の旅は『津軽』を読んでから巡ると、

より一層楽しめること請け合いです。

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     🎃 元祖「のっけ丼」の古川市

朝、まずはJR青森駅の駅前から歩いて5分の場所にある「古川市場」へ

向かいます。こちらでは有名な「のっけ丼」がいただけます。のっけ丼とは、

市場内を回って、好きな具材をご飯の上にのせていき、オリジナルの

海鮮丼を作ることです。

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    🎃 (左)チケット1枚でまずはご飯と交換(右)好きな具材をのせてもらう

市場入り口の案内所で、チケットを買います。チケットは1,300円分と

650円分の2種。私は1,300円分買いました。足りない分は現金でも

支払えます。まずは市場内をぐるりと一周。好きな具材にあたりをつけて

おきます。最初にご飯を買ったら、あとはチケットと好きな具材を選んで

引き換えていくだけ。最後におみそ汁分のチケットを1枚残して

おくといいですよ。

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     🎃 旬の魚メインで完成したのっけ丼

 場内には食べる場所が数か所あります。お醤油などはテーブルに

ありますし、お茶は無料でいただけます。のっけ丼は青森名物・ホタテの

刺身をはじめ、カンパチ、イカなど。みそ汁は数種類のうち十三湖

しじみのみそ汁を選びました。揚げたての「イカメンチ」も現金で購入。

旬の魚はとても脂がのっていて、特に今の時期ならではの昆布〆の

タラが美味でした。

  列車を上手に乗り継いで、慎吾列車を見学

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車窓左、りんご畑の向こうに津軽富士と呼ばれる岩木山が見える

今日はJR五所川原駅まで行って、隣接する津軽五所川原駅から津軽鉄道

ストーブ列車に乗車します。JR五所川原駅まではJR奥羽本線

JR五能線を経由して向かうのですが、懸念されるのは、五能線が風に

よる遅延や運行中止が多い路線だということ。

(記事最後の地図を参照してください)

前日までは吹雪いていたそうで心配でしたが、ほぼ時刻通りに到着できました。

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     🎃 津軽五所川原駅のホームからJR五所川原駅ホームを見る

到着が遅れるのを見越して早めに出発しましたが、もしかしたらその前に

出発する列車に間に合うかもしれない、という考えが頭をかすめました。

ストーブ列車は昼近くに乗る予定で、それまで時間に余裕があります。

到着したJRホームから急いで津軽鉄道ホームに向かい、普通車両に

乗り込みました。きっぷを買っていない場合、料金は車掌さんに

自己申告して支払います。

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     🎃 嘉瀬駅ホームから見た慎吾列車

急いで普通列車に乗り込んだのには、訳があります。実は嘉瀬駅の引込み線に

ある慎吾列車「夢のキャンパス号」に会いたかったのです。

これは1997年に香取慎吾さんがテレビ番組で津軽鉄道の車両に地元の

子ども達とペイントした車両です。そして20年後の2017年に再び

香取慎吾さんが、その時の子ども達と塗り直したのです。それぞれの番組を

リアルタイムで観て、感動したあの列車が目の前にありました。

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     🎃 反対側から。雪の中、静かに佇む慎吾列車

ストーブ列車では金木駅まで行くつもりですが、嘉瀬駅はその1つ手前。

列車本数の少ない津軽鉄道では、次の列車まで1時間半くらい間が

空くことも。先ほどの下り列車で嘉瀬駅に行けば、15分後に反対方向から

来る上りの普通列車ですぐ津軽五所川原駅に戻ることができると気付いたのでした。

待合室にはメッセージが書き込めるノートが置いてありました。

私もSMAPファン、そしてNAKAMAとして一言書き残してきました。

 ストーブ列車で、酒のつまみにするめを焼こう!

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      🎃 雪の中を走るストーブ列車(撮影=坪内政美)

再び津軽五所川原駅に戻ります。一度改札外に出て、窓口できっぷを買いました。

ストーブ列車は乗車券以外にストーブ列車券も必要です。

ストーブ列車の車両は2両、1両目が個人客用、2両目が団体用。

そしてストーブ券のいらない普通車両の3両編成です。座席はいずれも

指定ではなく、自由席です。

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     🎃 ストーブ列車車内。ストーブは1車両2ヶ所ある

いよいよ乗車。レトロな木の床や網棚、そしてストーブの匂いに懐かしさを

感じます。寒い外とは裏腹に、ストーブの横は熱いくらいです。火の勢いが

弱まると、車掌さんが石炭を入れにきてくれます。目の前で石炭が

くべられるのを見て、北国にいるんだなあ、という実感が湧いてきました。

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    🎃 (左)スルメやお酒は売りに来る (右)スルメを焼くアテンダントさん

この日はかなり混んでいました。なんとかストーブ横の座席を確保し、

スルメとお酒を購入。スルメは自分で焼くのではなく、アテンダントさんに

渡すとストーブの上に乗せて手でギュウギュウと押して焼いてくれます。

軍手をしているとはいえ、熱くないのか心配になりますが、

慣れているので大丈夫だそうです。

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    🎃 お酒とスルメ、事前予約しておいたストーブ弁当

実はストーブ弁当も予約していました。3日前までの予約で2個から

注文できるとの規定ですが、その日に他の予約が入っていれば、1個でも

受けてくれるそうです。竹カゴに入ったお弁当は地元の食材がふんだんに

使われた、お酒のつまみにもぴったりな内容でした。

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     🎃 金木駅では珍しいタブレット交換が見られる

金木駅までは30分足らず。お弁当を食べて、スルメとお酒を……と

なるとちょっと慌ただしいです。列車メインで楽しみたいのであれば、

終点の津軽中里まで行き、再びストーブ列車で戻るのがよいかもしれません。

下車したら先頭車両へ。この駅では今となっては全国でも珍しくなった

タブレット交換」が見られます。タブレット交換とは列車が単線区間

スムーズにすれ違うための通行許可証みたいなもの。これを手前の駅で

やりとりすることにより、衝突事故が防げます。

 太宰ゆかりの地を巡り、思いをはせる

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    🎃 斜陽館は1907年に太宰治の父・津島源右衛門が建てた豪邸

金木駅から歩いて7分の「斜陽館」へ。こちらが太宰治(本名・津島修治)の

生家です。国の重要文化財にも指定された建物は、庭など含め約680坪の

大豪邸。1歩入ると、まず土間の広さに驚きます。

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      🎃 立派な仏壇も特別に作らせたもの

1階は11室の和室。仏間を含む4つの座敷の襖を外せば63畳の大広間に

なるそう。襖絵や装飾など、1つ1つ見ていくと、結構時間がかかります。

一番奥の蔵には、太宰の直筆原稿や執筆用具、着用していたマントなども

展示されています。

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   (左)🎃 斜陽館パンフレット表紙にもなっている階段 (右)2階応接室

2階は和洋折衷の作り。津島家が手放し、その後旅館「斜陽館」として

使われていました。その頃は、襖に「斜陽」の文字が書かれている部屋が

1番人気だったとか。1度泊まってみたかったです。

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      🎃 斜陽館1階の廊下、自由に着られる太宰風マントで自撮り

最後に自撮りして、斜陽館から移動。目の前の敷地を抜けた右手に

「雲祥寺」という、やはり太宰ゆかりのお寺があります。作品

『思ひ出』の中に書かれていますが、こちらには太宰が幼少の頃に見て

泣き出したという7枚の「地獄絵図」の掛け軸が展示されています。

特に恐ろしいものが描かれているのは下側部分に集中していて、

まだ小さい太宰は尚更怖かっただろうと想像しました。

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      🎃 太宰治が実際に執筆していた部屋

斜陽館から歩いて5分ほどのところに、「太宰治疎開の家」(旧津島家新座敷)が

あります。こちらもぜひ見ておきたいところ。もともと斜陽館とつながった

離れとして作られましたが、津島家が手放したあと、離れの部分のみ

移設されました。かつて太宰はこちらの家で作品のほとんどを書いたそうです。

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     🎃 津軽鉄道硬券きっぷ。左が来る時使用したもの、右は帰りのもの

金木駅に戻り、再び津軽五所川原駅までのきっぷを買います。車内でも

清算できますが、津軽鉄道のきっぷは硬券なので、せっかくなら買って記念に

持っておきたいですね。乗車券は、「太宰治生誕110年記念乗車券」の

絵柄を選びました。

  帰りの新幹線では、もちろん駅弁をいただきます!

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     🎃 ウェルネス伯養軒伯養軒・青森支店の「帆立釜めし」とシードル 

帰りの新幹線では青森駅で買った駅弁「帆立釜めし」をいただきます。

茶飯の上に錦糸卵や小ぶりの帆立煮がぎっしりと。帆立は柔らかくて

数も多く、十分食べ応えがありました。つがるリンゴシードルとの

相性もよかったです。

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     🎃 2​​​​​日目のルートはこちら!

太宰治の小説『津軽』の中には、リンゴ酒や貝の味噌焼きも出てきます。

余裕があれば『思ひ出』もぜひ読んでおきたいところ。五能線津軽鉄道

乗って、小説の世界を旅してみてください。

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