極うま朝食、ワインと源泉かけ流しの宿
山梨県随一の湯量を誇る石和(いさわ)温泉周辺は、フルーツの
生産地としても知られます。中でもぶどうは有名で、昼間はワイナリー巡りを
楽しみ、夜は温泉で心と体を弛められます。
ソムリエ若女将がおもてなし。温泉とワインが自慢の宿
石和周辺はフルーツ王国。ぶどうが有名ですが、そればかりではありません
勝沼から塩山、石和にかけての一帯は、フルーツ王国。春先には桃のお花見が
楽しめ、夏の間はたわわに実った桃が味わえます。初夏には知る人ぞ知る
さくらんぼがほんのわずかな時期だけ出荷されます。夏から秋口にかけては、
なんといってもぶどう。人気のシャインマスカットや巨峰、甲州など様々な
ぶどうの畑が甲府盆地一帯に広がるのは、勝沼ならではの風景です。
石和周辺のワイナリーめぐりの拠点としてもおすすめ
この辺りはまた50軒以上のワイナリーがひしめく日本有数のワイン銘醸地。
日本中から美味しい日本ワインを求めてワイン好きたちがやってきます。
勝沼からクルマでも20分ほどの距離にある石和温泉はワイナリー巡りの
ための拠点にぴったり。中でも、石和温泉郷のはずれ、笛吹河畔にたたずむ
「富士野屋夕亭」は、ソムリエの資格を持つ若女将が初心者から
ワインラバーまでを満足させる山梨のワインを厳選して揃えた宿なのです。
うれしいのは若女将が案内するワイナリー巡りがセットになった
宿泊プランがあること。宿の周辺から勝沼まで、若女将おすすめのワイナリー
3か所を3時間ほどかけて回ります。クルマでの送迎なので安心して
テイスティングも楽しむことができ、気に入ったワインを
買って帰ることもできます。
ソムリエ資格を持つ若女将・宮地真知子さんがワイナリーを
案内してくれるプランもあります
2つの内風呂と5つの露天風呂
石和は湧き出す温泉の流量も豊富で、癖がない柔らかな肌触りのお湯が特徴
もちろんワインだけではなく、温泉も豊富な湯量で迎えてくれます。
昭和36年に井戸の掘削中に突如湧き出た温泉は毎分200リットル。
当時は、老若男女問わず、混浴の青空温泉に押し掛けたそうです。
泉質は無味無臭のアルカリ性単純泉ですが、ほんのりと温泉らしい
香りがあり、癖がなくて柔らかい肌ざわりで、ゆっくり長湯ができる
心地のいいお湯です。
7つのお風呂があり、すべて源泉かけ流しというぜいたくさ。
それぞれ趣も異なります「富士野屋夕亭」は貸し切りを含めて2つの内風呂と
5つの露天風呂があり、それぞれに趣が異なります。そして部屋付きのお風呂、
そしてシャワーまですべて源泉かけ流しというぜいたくさ。
「日本の名湯百選」にも選ばれているお湯は、白色系の湯の花がかすかに
舞い、シャワーや客室の風呂は水道水という宿が多い中、心ゆくまで温泉三昧を
楽しむことができます。ワイナリー巡りで疲れた体を癒してくれます。
ワインにマッチする地元食材のコースに舌つづみ
お手軽なものからマニアもうならせるレアワインまで豊富な品揃え
温泉でひとごこち付いたら夕食です。宿のワインセラーには、
ボトルで1本3,000円というお値打ちなものから、ワイン愛好家が
うらやましがる珍しいものまで、山梨のワインを中心に若女将セレクトの
ワインの数々がそろっています。中にはグラスやハーフボトルで
楽しめるものも。
フランス料理でも珍重されるホロホロ鳥のすき焼き。甲州白ワインとも
相性抜群です。 そのワインとのマリアージュが素晴らしい料理の数々。
地元でとれる食材をふんだんに使った和のコース料理は、甲州種の
白ワインによく合う海鮮蒸し、山梨ならではのほうとう鍋、ホロホロ鳥の
すき焼きの中からメインデッシュを選ぶことができます。
ホロホロ鳥は食鳥の女王ともいわれ、フランス料理でも珍重される食材。
濃厚な旨味ながら癖が少なく、臭みもなくジューシーです。そんな貴重な
食材を、ホロホロ鳥の卵を溶いていただきます。白ワインはもちろん、
マスカットベーリーAなど山梨の赤ワインにもよく合います。
富士川水系で釣れた天然ものの鮎の踊り焼き。夏に訪れた際にはぜひ
いただきたい一品 他にも、追加で甲州牛のステーキや甲州名物の鳥モツ煮、
馬刺しなど、山梨ならではの料理を楽しめます。夏には、天然物の釣り鮎は
特別料理として供されることも。鮎は川によって香りが異なります。
富士川の鮎は香りがいいと評判です。
極上卵焼きとフルーツの朝食でリピーター続出
朝食に出されるこの卵焼きのために、また「富士野屋夕亭」を訪れる人も
少なくない 美味しい料理と美味しいワインを楽しんでぐっすり眠った
翌朝にもうれしいサプライズが待っています。この宿は、夕食に負けないくらい、
朝食が充実しているのです。なかでも評判なのが食事処に行くと、板前さんが
目の前で焼いてくれる厚焼き玉子。席にあらかじめ用意された納豆で
食べたりないお客様には、地元の名店「納豆工房せんだい屋」の納豆が。
さらには、デザートコーナーには毎日手造りされるヨーグルトや、
自家製のジャム、季節によってはフレッシュの桃などが並びます。
卵焼き同様、朝食には季節のフルーツが山盛りで提供される
山梨に暮らす人々は、都会のフルーツショップで見かけるような、
持っただけで傷ができてしまう柔らかい桃ではなく、噛むとパリっと
音が立つような硬い桃を好みます。穫れたての桃が楽しめるということも
ありますが、硬いモモでも十分に香りが良く、甘みもしっかりしているのです。
「カタモモ」の表面を流水で洗って産毛を落とし、皮のまま食べるのは
格別です。桃の果実味は、じつは皮のすぐ内側が一番充実しているので、
そこを捨ててしまうなんてもったいないというわけなのです。
そんな山梨ならではの桃を楽しめるのも旅の楽しさの一つです。
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