フリーパスを活用!
日光おすすめスポットを巡る電車旅
「まるごと日光・鬼怒川東武フリーパス」をフル活用。日光金谷ホテル、
温泉、SL大樹、東武ワールドスクウェアと盛りだくさんの日光電車旅です。
レトロ日光金谷ホテルの館内ツアー
歴史ある建造物はもちろん好きですが、私は「生活できる建築物」がとても
好きです。東京・銀座の中銀カプセルタワービルしかり、どこか
未来っぽかったり、レトロだったりするものに惹かれます。
宿泊した日光金谷ホテルもその一つです。
🔘 徳川家の葵の御紋をあしらった照明を指さす小杉さん
今回の宿泊では特別に、金谷ホテルの名物案内人・小杉和雄さんにホテル内を
ご案内いただきました。以前泊まったときは、宿泊客だけが参加できる
館内ツアーがあったのですが、2021年3月現在は休止中。そのうちまた
再開されることを期待します。
🔘 2階ダイニング前から1階入口・回転ドア付近を望む
実は本館はかつて2階建てでしたが、1936年に3階建てに改築されました。
その際、なんと地面を掘って1階部分を増築したとか。つまり今いる
2階部分が、昔は1階でエントランスだったのです。
🔘 天井の花鳥画が見事な小食堂
普段は使わないお部屋も見せていただきました。こちらは会議や宴会時に
使われる小食堂。天井の絵が素晴らしく、東照宮の陽明門の未完成の逆柱を
模した、未完成の絵もありました。「建物は完成と同時に崩壊が始まる」と
いう伝承から、わざと未完成にしているのです。しゃれていますね。
大人ひとり旅だからこそ!憧れの「バー デイサイト」
🔘 本館にあるバー デイサイト
そしてこちらは、「バー デイサイト」。とても雰囲気がよい大人のバーです。
取材当時は残念ながらコロナの影響で営業していませんが、こちらで一人、
ウィスキーを傾けるのが夢です(※2021年3月5日より営業再開しております)。
🔘 バー デイサイトの暖炉
バー デイサイトには大谷石で造られた暖炉があります。大谷石は
栃木県宇都宮市の大谷町(おおやまち)付近一帯で採掘される石材。
よく建物の外壁などにも使われているので目にしたことがあると思います。
そしてこの暖炉、大谷石を好んで使ったフランク・ロイド・ライトの
手によるもの、と言われているのです。
🔘 階段にも大谷石が使われている
フランク・ロイド・ライトは、初代帝国ホテルの本館も設計した建築家。
証拠が残されていないので真偽のほどはわかりませんが、それらしい造りが
あちらこちらに見られます。そして実際、フランク・ロイド・ライトは
この金谷ホテルに宿泊したことがあるのです。信じるか信じないかは
あなた次第です。
🔘 日本最古のリゾートクラシックホテル
日光金谷ホテルは日本最古のリゾートクラシックホテルと言われるだけあって、プールとスケートリンクもあります。しかし2020年の夏はプールの
営業は中止、スケートリンクも暖冬で天然氷が張らなくなり、
近年は営業していないようです。
🔘 日光金谷ホテル外観
ホテルに泊まって夏は泳ぎ、冬はスケートを楽しむ。なんて贅沢な時間でしょう。
いにしえの人々の笑い声が聞こえてくるようです。ちなみに
日光金谷ホテルは登録有形文化財、および近代化産業遺産に認定されています。
日光金谷ホテルの名物朝食!そのお味は?
🔘 ホテルの名物朝食
ゆったりとしたベッドで寝た翌朝は、名物の朝食をいただきます。
ジュースは5種類から選びます。私はオレンジジュースにしました。
卵料理もフライド、スクランブル、オムレツ、ボイルドから、もちろん
フワフワのオムレツを選択。付け合わせも3種から選べますが、
カリカリべーコン一択です。もう、見た目だけでも100点満点の朝食です。
🔘 金谷ホテルのパン
朝食もですが、夕食にも出てきた金谷ホテルのパン。これがほんとに
おいしいのです。食パンは焼くとまわりがサクッ、中がふわっ。ホテルや
路面店でも売られているので、いつも買って帰ります。2番人気の
チーズロードもおすすめです。食パンはずっしりと重く、ラードが
使われているため腹持ちがよいです。
🔘 JR日光駅駅舎
さて、ホテルを出発します。バスで東武日光駅から再び電車に乗りますが、
ちょっと余裕があったので、バスの終点、JR日光駅まで行きました。
駅舎はネオ・ルネサンス様式の木造洋風建築で雰囲気があります。
JR日光駅と東武日光駅は300mと離れていないので、ここから歩いて
東武日光駅に戻りました。
鬼怒川に行くならぜひ乗りたい!東武鉄道のSL大樹
🔘 下今市駅からSL大樹に乗車
まずは下今市駅まで行き、そこから東武鉄道の「SL大樹」に乗車します。
2017年8月から運行を始めたSL大樹ですが、今回私は初乗車。下今市駅の
ホーム売店で駅弁を買って、乗り込みます。煙を吐きつつ発車を待つSL
大樹は、まるで生き物のようです。
🔘 車窓から山と川を眺める
SL大樹は下今市〜鬼怒川温泉駅間を走ります。その間、約40分。
お弁当を食べる時間はあまりないので、買った駅弁は後ほどゆっくり
いただきます。お天気に恵まれた車窓を楽しんでいたら、あっという間に
鬼怒川温泉駅に到着しました。
🔘 鬼怒川温泉駅前の転車台
SLの機関車は、終点に着くと車両の向きを変えるために転車台に移動します。
それを乗客が見ることができるので、一大ショーとなっています。
鬼怒川温泉駅の転車台は駅前広場にあるので、大勢の人がSLを見守っていました。
鬼怒川温泉駅前にある無料足湯とグッズ売り場
🔘 駅前の足湯「鬼怒太の湯」
少し時間があるので、駅前の足湯に入っていくことにします。こちらは
SL走行以前からある無料の足湯。泉質はアルカリ性単純温泉で、ちゃんとした
温泉です。気軽に鬼怒川温泉を楽しめますよ。
🔘 鬼怒川温泉駅で思わずグッズを買う
これから向かう場所のお得な前売り券を買おうと駅の窓口へ。
すると900円分のグッズを買うと、つり革がもらえる(!)という
キャンペーンをやっていました。思わずつられてクリアファイルを3枚買い、
つり革をゲット。もらったのはいいのですが、さて、どうしましょう……。
1時間で世界一周ができる「東武ワールドスクウェア」
🔘 宮島の海に逆さスカイツリーが映る!?
スカイツリーにやってきました。ウソです。ここは東武ワールドスクウェアです。
先程の鬼怒川温泉駅から一駅戻ると「東武ワールドスクウェア駅」があります。
東武ワールドスクウェアは世界各国の遺跡や建築物を再現したミニチュアパーク。
開園当時、立て続けに3回ほど遊びに来たことがあります。それ以来なので、
かなり久しぶりです。
🔘 日光鱒鮨本舗の日光高原牛弁当「けっこうづくめ」
そういえばお腹がすいてきました。パーク内にはお弁当を持ち込めないので、
いったん外に出て、入口前のピクニックガーデンのベンチでお弁当を
いただきます。先程の下今市駅で買った日光鱒鮨本舗の日光高原牛弁当
「けっこうづくめ」。掛け紙のシルエットに眠り猫が混じっているのが
わかりますでしょうか。お米もお肉も地のものを使っています。
ご飯にのった牛肉は、上は牛そぼろ、下は牛と玉ねぎの牛丼風の2種類。
どちらもお肉がしっかりしていて大変おいしかったです。
日光鱒鮨本舗は日光鱒寿しやSL大樹日光埋蔵金弁当もおすすめです。
🔘 左上から、ドイツ ノイシュバンシュタイン城、イタリア コロッセオ、
日本 安芸の宮島、イギリス ビッグベン
以前来たときよりだいぶ建築物が増えていました。ここはまさに
インスタ映えする施設。カメラの練習にもなります。それにしても、
どれも良く出来ています。そういえば、駅に停車する際に
「1時間で回れる世界旅行です」という車内アナウンスには笑ってしまいました。
🔘 写真左/東京タワーを指でつまむ、写真右/エッフェル塔の下で佇む
トリック写真を撮ろうとしましたが、なかなか難しい……。
最近のスマホはピントがちゃんとどちらかに合ってしまうので、
トリック写真も撮りにくくなりました。ちなみに一人で離れて撮っている
写真は、一人旅の必須アイテム「ミニ三脚」を立ててスマホのタイマーに
しています。
🔘 色を塗り直し中
建築物の色を塗っている方がいらしたので、写真を撮らせていただきました。
周りには鉄道模型が走る一角もあり、車両もかなりよく出来ていて
感心しました。夏も冬も外にさらされているので、手入れが大変でしょうね……。
フリー区間の終点「湯西川温泉」で日帰り湯を堪能
🔘 湯西川温泉駅ホームは地下にある
東武ワールドスクウェアを堪能した後は、再び列車に乗って湯西川温泉に
向かいます。新藤原駅までは東武鉄道、その先は野岩鉄道という違う路線ですが、
列車は乗り入れしています。そして「まるごと日光・鬼怒川東武フリーパス」は
🔘 湯西川温泉駅と道の駅 湯西川
湯西川温泉駅は地底にあります。とはいえ地上までの階段は58段なので、
さほどつらくはありません。エレベーターもあります。駅改札に上がると、
建物続きで道の駅 湯西川があります。こちらの建物内に、源泉かけ流しの
日帰り温泉があるので立ち寄りたいと思います。こちらは値段も安いし、
泉質もよく、駅から近いのがとにかく気軽でいいのです。ちなみに
露天風呂もあります。
下今市駅構内の無料で拝観できるSL展示館に立ち寄り
🔘 下今市駅の転車台のSL大樹
温泉で温まったら、下今市駅に戻ります。ちなみに荷物は下今市駅の
ロッカーに入れておきました。そして下今市駅構内には無料で拝観できる
SL展示館があります。今朝は時間がなかったのですが、今から帰りの
列車の時間まで、見ていきます。 実家が東武線沿線なので、SL大樹の
手作りオブジェをあちこちの駅で目にしていました。それも含め、
SL大樹は駅員さんはもちろん、常連さんや地元の方に愛されている
列車なのだなあ、とつくづく思いました。まだ新しいですが、
すっかり地域に根ざしていました。
💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤