汽笛と郷愁の旅へ「カルチャー編(旅行)」ー8

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       全国のSL(蒸気機関車

              一挙紹介。汽笛と郷愁の旅へ

汽笛の音や石炭の匂いで郷愁をかき立てる蒸気機関車(SL)は、

今や観光列車の目玉。早めの予約をして、特別な旅を楽しみを広げませんか!?、

東北のSL(蒸気機関車)SL銀河

   SL銀河(JR東日本

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    🔘 宮守川橋梁(遠野市)を走るその姿は、空に舞い上がる銀河鉄道”を思わせる(写真提供:JR東日本

東北が生んだ作家・宮沢賢治の世界観を表現

【どんな列車?】

宮沢賢治の故郷、岩手県の花巻を沿線とするJR釜石線花巻駅〜釜石駅)の

観光列車で、賢治の小説『銀河鉄道の夜』をモチーフに、夜空をイメージした

車体デザインの列車が走ります。基本的に、釜石駅行き(下り)が土曜日、

花巻駅行き(上り)が日曜日に走ります。いずれも花巻駅から2つ

釜石駅寄りの新花巻駅東北新幹線に接続し、東京駅や仙台駅からの

アクセスも良好です。1940(昭和15)年製のC58形蒸気機関車239号機が

4両の客車を牽引し、北上山地の勾配をあえぐように走ります。山地のほぼ

中央、遠野盆地にある遠野駅で長時間(下り78分、上り70分)停車するので、

このときがSLを間近に見学するチャンス。釜石駅では、NHK朝の

連続テレビ小説あまちゃん」の舞台となった三陸エリアを走る三陸鉄道

接続しており、このローカル鉄道に乗り継ぐのもよいでしょう。

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        🔘 レトロな雰囲気の客室(写真提供:JR東日本

【ここがポイント!】

客室は、宮沢賢治が生きた大正から昭和の時代を彷彿とさせるレトロ調に

仕上げられ、ガス灯風のランプやステンドグラスの飾り照明などで

非日常を演出しています。客車4両のうち、1号車にプラネタリウム

(利用の際には、始発駅発車後に配布される整理券を入手)、4号車に

売店やラウンジスペースを設置。各客車には、「銀河鉄道の夜」や

宮沢賢治に関する資料などを展示したギャラリーやライブラリーがあり、

自由に利用できます。

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      🔘 列車としては世界で初めて、光学式プラネタリウムを搭載(写真提供:JR東日本

関東のSL(蒸気機関車)SLぐんま、SL大樹、他

    SLぐんま みなかみ・SLぐんま よこかわ(JR東日本

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      🔘 C61形(通称・シロクイチ/左)とD51形(通称・デゴイチ/右)、いずれかのSLが運行

温泉観光地・水上、鉄道の町・横川を目指す

【どんな列車?】

北関東のターミナル・群馬県高崎駅を起点に、上越線水上駅との間を

往復するのが「SLぐんま みなかみ」、信越本線の横川駅との間を

往復するのが「SLぐんま よこかわ」。基本的に、土曜日は「SLぐんま

みなかみ」、日曜日は「SLぐんま よこかわ」が運行されます。牽引する

蒸気機関車は、C61形20号機、またはD51形498号機のいずれか。

昭和40年代製の青い車体の12系客車、または昭和20年代後半に

造られた茶色い車体の旧型客車を4〜6両連結します。

「SLぐんま みなかみ」の下り(水上行き)では、上り勾配が連続します。

途中の渋川駅での21分(上りでは14分)の停車時間は、SLを間近に

観察するチャンス。終点の水上駅に到着すると、SLは転車台で

方向転換するので、この作業風景は必見です。水上は温泉地として

有名ですので、温泉街を散策するのもよいでしょう。

「SLぐんま よこかわ」の下り(横川行き)は、高崎駅を出発すると西へ

進路を変え、割と平坦な路線を進みます。終点の横川駅には転車台などの

SLの向きを変える施設がないので、編成の最後尾に電気機関車(EL)や

ディーゼル機関車(DL)を連結しており、上り(高崎行き)では

この機関車が牽引します(ゴールデンウィークなどは変則運行の場合もあり)。

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       🔘 青い座席シートが並ぶ12系客車(写真提供:JR東日本

 

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       🔘 木製の内装を残した旧型客車(写真提供:JR東日本

【ここがポイント!】

高崎駅ホームに早めに到着し、シュッポシュッポと唸りをあげながら

SLがホームに入線するシーンを見ておきましょう。SL機関士の制服や

制帽を身に付けて写真撮影ができるサービスや、トレーディングカード

配布など、子ども向けの楽しいイベントも充実しています。

「SLぐんまよこかわ」では、横川駅名物の駅弁「峠の釜めし」をぜひ。

益子焼の器に山海の具が詰め込まれた弁当は、全国的に人気が高く、

デパートの駅弁大会でもおなじみです。横川駅の近くには、当地で活躍した

電気機関車や電車を展示する「碓氷峠鉄道文化むら」があり、

ぜひ立ち寄ってみてください。

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       🔘 横川駅の駅弁「峠の釜めし」(1,080円・税込)

   SL大樹(東武鉄道

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       🔘 大手私鉄としては唯一のSL観光列車

51年ぶりにSLが復活!

【どんな列車?】

日光・鬼怒川地区の活性化プロジェクトの一環で、2017(平成29)年8月、

東武鉄道としては51年ぶりとなるSL列車が復活。鬼怒川線

下今市駅鬼怒川温泉駅間を、土・休日を中心に1日3往復、

片道約35分で走ります。運行時間は短いものの、1日に複数回運行される

SL列車は日本ではあまりなく、乗車チャンスが多いのが特徴です。

起点となる下今市駅は、東武鉄道のターミナル・浅草駅発の特急が

停車するので、東京方面からのアクセスが良好です。牽引する蒸気機関車

1941年製のC11形207号機で、これに続いて車掌車、14系客車3両、

ディーゼル機関車の順に並びます。下今市駅を出発すると、鬼怒川温泉駅へは

上り勾配が続くので、ディーゼル機関車の後押しを借りながら走ります。

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       🔘 鬼怒川温泉駅の駅前広場にある無料の足湯施設「鬼怒太(きぬた)の湯」

【ここがポイント!】

沿線にある「東武ワールドスクウェア」は、世界遺産や有名建築物を

25分の1サイズで再現したテーマパーク。東武ワールドスクウェア駅

目の前にあるので、SLの旅を楽しんだ後に立ち寄るのも楽しいでしょう。

下今市駅鬼怒川温泉駅では、「SL大樹」のオリジナルグッズ販売があります。

鬼怒川温泉駅の駅前には無料の足湯も設置されているので、疲れを癒しましょう。

全車指定席で、きっぷは乗車の1か月前から東武鉄道の各駅、専用サイト、

主な旅行会社で発売されます。なお東武鉄道では、

2018(平成30)年11月に北海道で保存されていたC11形1号機を、

翌年の3月に真岡鐵道よりC11形325号機を取得。検査後、

これらも営業運転のラインナップに加わる予定です。

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       🔘 北関東ののどかな田園風景を見ながら走る

北関東の田園風景を抜け、SLの町・真岡へ

【どんな列車?】
茨城県と栃木県に跨がる第三セクター真岡鐵道が1994(平成6)年から

下館駅茂木駅間で 運行しているSL列車。1年を通じ、土・休日を中心に

運行されており、都心から比較的近く、手軽にSL体験ができることから

乗車率も高くなっています。JR水戸線と接続する下館駅を発つと、

田園風景を見ながら走ります。途中の真岡駅にはSLを模したユニークな

駅舎が建ち、SLの町をアピールしています。駅に併設する

「SLキューロク館」(入場無料、10〜18時)では、SLに関する資料や

模型などを展示。ここにある9600形蒸気機関車は1920(大正9)年に

製造されたもので、圧縮空気で動くように整備されており、

構内を試走することもあります。

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       🔘 真岡駅前の「SLキューロク館」にある9600形蒸気機関車

【ここがポイント!】

C12形66号機が50系客車3両を牽引して運行。この客車は戦前の

国鉄列車をイメージして、茶色地に赤帯の配色としています。真岡鐵道

非電化なので架線(電線)がなく、屋根の上がすっきりとしていることから、

SLもおか」を撮影しようと多くの写真愛好家が集まります。

全車自由席ですが、SL整理券(大人500円、小人250円)が必要。

きっぷは乗車日の1か月前から下館駅真岡駅益子駅茂木駅の窓口、

およびJR東日本の「みどりの窓口」などで発売されます。 

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       🔘 沿線の益子では、ゴールデンウィークと11月初めに「陶器市」が開催される 

SLパレオエクスプレス秩父鉄道

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       🔘 1914(大正3)年建造の荒川橋梁を走る(写真提供:秩父鉄道

清流を眺めながら秩父エリアを駆け抜ける

【どんな列車?】

埼玉県の秩父鉄道を走るSL列車で、1944(昭和19)年製のC58形363号機が

4両の12系客車を牽引します。「パレオエクスプレス」という列車名は、

約1,300万年前に絶滅した海獣パレオパラドキシア」にちなむもので、

秩父地方からその化石が見つかっています。上越新幹線と接続する熊谷駅と

三峰口駅の間を、片道約2時間40分で結びます。途中停車駅の寄居駅では

東武鉄道東上線御花畑駅では西武鉄道西武秩父線に接続し、これらの駅で

乗降する利用者も多く見られます。関東随一のパワースポット、

三峯神社の最寄り駅である三峰口駅には、SLのための転車台もあり、

下り(三峰口行き)列車の到着後、SLが方向転換するシーンが見られます。

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    🔘 三峰神社には、樹齢800年といわれる神木がそびえる

【ここがポイント!】

荒川の眺めが堪能できる区間があり、変化に富んだ車窓風景もこの列車の魅力。

客車4両のうち1両が指定席車で、残りは自由席車。指定席車への乗車には

「SL座席指定券」(大人・小人とも720円)、自由席車へは

「SL整理券(自由席)」(同510円)が必要になります。

東海のSL(蒸気機関車)SLかわね路号

SLかわね路号(大井川鐵道

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🔘 茶畑の中を分け入るようにして走る区間も(写真提供:静岡県観光協会

観光用SL列車の草分け的存在

【どんな列車?】

蒸気機関車を運転しながら保存する「動態保存」を、日本で最初に始めたのが

大井川鐵道です。同社は現在、4両のSLを保有し、全国で唯一、ほぼ毎日

SL列車を運行しています。急行列車「SLかわね路号」の名称で、基本的に

大井川本線新金谷駅千頭駅間を1日1往復しますが、観光シーズンなどには2〜3往復に増便されます。テレビ番組「きかんしゃトーマス」の

キャラクターを模した「きかんしゃトーマス号」が大人気で、

2019年は6月22日~12月1日に運行します。

大井川鐵道の路線は、全線にわたり大井川に沿っています。車窓は大井川と

茶畑が彩り、のどかな風景が続きます。起点の新金谷駅車両基地もある

中心駅で、終点の千頭駅に向かって上り勾配が続きます。新金谷駅

千頭駅の構内には転車台があり、方向転換するシーンを見ることができます。

新金谷駅に併設して、SLの貴重な資料を展示する「ロコミュージアム」が

あり、無料で見学できます。

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       🔘 千頭駅にあるSL転車台は、人力で動かす(写真提供:静岡県観光協会

【ここがポイント!】

客車は国鉄から譲渡されたもので、木製の座席や白熱灯、扇風機、

栓抜きなど、国鉄時代の品がそのまま残され、昭和レトロの雰囲気が

たっぷり。「SLおじさん・SLおばさん」と呼ばれる車掌が車窓の

見どころなどを案内し、旅の想い出づくりに一役買ってくれるでしょう。

畳敷きのお座敷車や、展望室付きの展望車が連結される日もあるので、

予約の前に運行スケジュールを確認しましょう。全車指定席で、

専用サイトで予約することができます。

中国・九州のSL(蒸気機関車SLやまぐち号SL人吉

    SLやまぐち号JR西日本

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        🔘 2017(平成29)年から、「SLやまぐち号」にD51蒸気機関車が登場

展望デッキで風を感じながら

【どんな列車?】

国鉄時代の1979(昭和54)年から運行されているSL列車。山口県

島根県にまたがる新山口駅〜津和野駅間を、土・休日を中心に

1日1往復します。牽引する蒸気機関車は、流麗なスタイルから

「貴婦人」の愛称を持つ1937(昭和12)年製のC57形1号機と、

1938年製のD51形200号機のいずれか。2017(平成29)年に

新しく製造した35系客車5両を連結して走ります。

始発の新山口駅山陽新幹線と接続し、新幹線でアクセスする利用者も

多く見られます。基本的に津和野駅に向かって上り勾配が続き、

周囲は次第に山深くなります。終点の津和野駅は「山陰の小京都」とも

称される城下町で、街歩きを楽しむことができます。

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         🔘 ソファや展望デッキが設置されている1号車

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        🔘 昭和初期の旧型客車を再現した2〜4号車の車内

 【ここがポイント!】

2017(平成29)年に製造した客車は、日本におけるSL全盛期の

昭和初期の雰囲気を再現し、車内の壁や座席のフレームなどは木目調に。

実際の山口線の映像でSL運転を体験できる運転シミュレーターや

投炭ゲーム、SLの仕組みや歴史を紹介するパネル展示なども設置されています。一方、車椅子スペースなどのバリアフリー設備や、ベビーカー置き場、

温水洗浄機能付きトイレを完備し、快適な旅を支えます。

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       🔘 投炭ゲームなどの体験コーナーも充実(写真:坪内政美)

※津和野行き(下り)の最後尾にあたる1号車がグリーン車、2〜5号車は

向かい合わせのボックス席が並ぶ座席指定の普通車です。きっぷは

1か月前から全国のJR駅の「みどりの窓口」、旅行会社で発売されます。 

   SL人吉JR九州

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        🔘 球磨川沿いの変化に富んだ景色を見ながら走る

ビュッフェや展望ラウンジを完備

【どんな列車?】

現在運転されているSLの中では日本で最古となる、

1922(大正11)年製の8620形(通称・ハチロク)58654号機が牽引し、

熊本駅人吉駅間を走ります。熊本駅八代駅間は平坦な鹿児島本線を、

八代〜人吉間は日本三大急流の一つ、球磨川に沿う肥薩線を走ります。

客車は、地方都市圏の通勤・通学輸送用に昭和50年代に製造された

50系3両を、「SL人吉」用に改造。内装は木材を多用したシックな

雰囲気で、座席は向かい合わせの4人掛けボックスシートが並びます。

1、3号車には展望ラウンジ、中間の2号車に軽食や飲料を提供する

ビュッフェを設置。ビュッフェでは、オリジナル弁当や、人吉名産の栗を

使った菓子、球磨焼酎を染み込ませた焼酎アイスや地ビール、さらに

SL人吉」グッズなどを取り揃えています。

車掌のほかに客室乗務員が乗車し、記念撮影のお手伝いや車窓案内、

飲料などのワゴンサービスを担当します。記念撮影用に、

子ども向けの機関士や客室乗務員の制服貸し出しサービスもあります。

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       🔘 木のぬくもりを生かした車内(写真提供:熊本県

【ここがポイント!】
人吉駅には、1911(明治44)年建築の国内唯一の現役石造機関庫があり、

全国的に見てとても貴重な建造物です。機関庫の裏には転車台があり、

近くに見学ゾーンも設けられています。

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【遺影用 笑い過ぎだと 却下され(シルバー川柳)】