冷え性対策に!
温活習慣や便利なアイテムで冬に備える
女性に多いとされている冷え性。気温も下がる秋冬は、特に日頃からの
対策をしておきたいですよね。そこで、冷え性による体への影響や
すぐにできる体を温める方法を考えましょう
冷え性とは?
健康を維持するために理想的な体温は36.5~37℃です。これより
低体温の場合は、冷え性の可能性があります。ただし、冷え症は、病気では
ないため、明確な数値の基準はありません。人が寒さを感じない程度の環境に
いながらも、体の冷えがつらいということがある場合は、冷え症であると
いえるでしょう。また、体温が1度下がると、白血球の働きが30%以上も
ダウンして免疫力の低下を招いてしまいます。つまり、感染症や病気に
かかりやすくなるといえます。冷えは万病のもと、といわれる所以ですね。
冷え性は現在人に多い?
そもそも現代人に冷え性が多いのは、運動不足による筋肉量の減少や、
ストレスやエアコン使用による自律神経の乱れ、さらに、冷たい飲み物や
体を冷やす食べ物などによる内臓血流の低下などが挙げられます。
現代の日本人の平均体温は、60年前と比べて約0.7度も低くなっていて、
半数以上の女性が「冷えはつらい」と自覚しているそうです。
男性よりも女性の方が冷え性が多いとされているのは、筋肉量が少ないのも
原因の一つ。筋肉量が落ちると、代謝が落ち、体内で熱を作る力が弱くなり、
やがて冷えにつながります。また、運動不足の人が水分を過剰摂取すると、
水分が体内にたまりがちになって冷えの基になります。
体の冷えは、免疫力低下だけでなく、血管が収縮して体内の隅々に栄養や
酸素が届きにくくなる他、内臓機能の低下、肩こり、便秘、下痢、肌荒れ、
くすみ、むくみの原因にもなります。さらに、太りやすい体質になったり、
だるさを感じたり、生理痛や子宮・卵巣の病気になるリスクも高まります。
冷え性の自覚症状を感じたら、早めのケアがおすすめです。
免疫力がアップする「温活習慣」
冷え性による免疫力低下を予防するための体を温める活動「温活習慣」を
紹介します。気軽にできるので、すぐにでも始められますよ!
食生活
食べ物は、体を温めるてくれる色の濃いものや暖色系のものがおすすめです。
例えば、玄米やそば、ライ麦など。一方で、白米、うどん、小麦などでできた
白い食べ物は体を冷やすので注意が必要です。
ちなみに朝食は、睡眠中に体内で処理された不要物の排出を優先して
食事は軽めにしましょう。体を温める効果を期待できる、ニンジン、リンゴ、
ショウガのフレッシュジュースやみそ汁がおすすめです。
飲み物は、常温水がおすすめです。カップ1杯の紅茶にすりおろしたショウガを
小さじ1杯程度入れたショウガ紅茶などもいいでしょう。いっきに
飲み干すのではなく、喉が乾いたら少しずつ水分を取るようにするといいですね。
おやつに食べたいのは、体を温めてくれる黒ゴマや小豆、ドライフルーツが
おすすめです。白砂糖やバター、牛乳は体を冷やしてしまいます。つまり、
クッキーやケーキなどの洋菓子よりも、黒ゴマせんべいやあんこの和菓子を
選びましょう。高カカオチョコレートも体を温める効果があります。
生活習慣
生活習慣の中で気を付けたいのは、薄手の重ね着で下半身を重点的に
温めることです。腹巻きを使ったり、薄手の重ね着で空気の層を作るように
します。肌着1枚で1℃違うといわれており、発熱インナーや
発熱タイツなどを上手に使うのもポイントです。
日頃から適度な運動も心掛けておきたいですね。運動によって、血流アップが
見込める他、体熱を生産する筋肉量もアップします。運動が苦手な人は、
1日おきに1回20~30分のウォーキングをするのもいいでしょう。
また、テレビを見ているときにもできる手軽にできるプチ筋トレも
おすすめです。椅子に座ったまま背筋を伸ばして両足を揃え、お腹に力を
入れて足裏を床から1cmほど浮かせて30秒キープ。これを3セット行います。
外出先の信号待ちや電車に乗っているときは、立った状態で腹筋に力を
入れてお尻を締めるようにして、その状態をキープする方法も。
日常的に使える温めアイテム
お腹は臓器や血管が多く集まる場所。腹巻きや携帯カイロなどで温めると
効果的です。携帯カイロは冷え解消のツボが集まるへそ下6~7cmに
貼りましょう(素肌に直接貼るのはNG)。また、心臓に血液を戻す
ポンプの役割を果たしているふくらはぎは、レッグウォーマーで温めると
冷え予防になります。首元や手首、足首、膝の裏、太ももの付け根など
血管が体の表面にある部位を温めるのも効果的です。ただし、
カイロや湯たんぽによるやけどには注意が必要です。
就寝時は冷えを解消するシルクの靴下がおすすめ!
冷え性で足先が冷たくなるとなかなか寝付けずにつらいですよね。そこで
おすすめなのが、シルク素材の靴下を履いて寝ること。
そもそも寝ている間は約コップ1杯の汗をかいているといわれています。
綿などの靴下を履いて寝た場合は、本来の体温調節機能が低下し、足を
冷やしてしまう場合も。シルクの靴下は、吸湿性と放湿性がよく、
寝ている間にかいた汗をうまく逃してくれます。また、足首を締め付けない
程度のゆったりしたサイズを選ぶのがいいでしょう。
普段の生活で手軽にできるものばかりなので、体温を上げ、免疫力を高めて、
より健康的な体づくりを目指しましょう!
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