ネギは喉にいいって本当? ネギの効能とは?
毎日寒いですね。今年はいつもより風邪対策を万全にしたいと思って、
いろいろと調べています。その中で、風邪のひき始めにはネギを食べると、
喉のイガイガや鼻づまりを取ってくれるというのがありました。確かに
風邪のときにはネギがいいってよく聞くけれど、
ちゃんと理由があるのかしら?
ネギの歴史・由来
ネギの原産地は中国西部、またはシベリア近辺といわれており、日本には、
8世紀に朝鮮半島を経由してやってきたといわれています。奈良時代の
木簡や『日本書紀』にも記述があるなど、非常に古くから日本で
食べられてきた植物です。
今では九州から北海道まで、地域によってさまざまな種類のネギが
栽培されており、全国に流通しています。関西では青い部分の多い
「葉ネギ」が、関東では白い部分の多い「根深ネギ」が好まれるなど地域差が
ありますが、日本の食文化において欠かせない食べ物だといえるでしょう。
ネギの主な効能
ネギの葉の部分と白い部分では含まれる栄養成分に違いがあります。
葉の部分には、ビタミンC、カロテン、カルシウムといった栄養素が
白い部分より多く含まれています。また、ネギの青い部分に含まれている
「粘液」は免疫力を上げる効果があるそうです。白い部分には、殺菌や
血行促進効果が期待できる「アリシン」が多く含まれています。
全部に栄養があるのね~。ネギの栄養効果をまとめました。
殺菌作用・血行促進効果
ネギ特有の辛味と香りの元にもなっている「アリシン」は、殺菌作用、
抗酸化作用、血栓予防、消化促進、血行促進、疲労回復など、多くの効能が
あるとされています。 強い殺菌作用と血行促進効果で体をポカポカと温め、
抵抗力を高めてくれるとともに、疲労の原因になる乳酸を分解して
くれるので、風邪気味のときのだるさや熱っぽさを改善する効果が
期待できます。また、ビタミンBの吸収を高めてくれる働きもあり、
体力強化にも効果を発揮します。
粘膜を保ち、免疫力を上げる
ネギに多く含まれているビタミンCは、細胞を形作る際に必要な
コラーゲンの生成にも必要です。十分に取ることによって、肌や粘膜を丈夫に
保ち、免疫力を高めるので、風邪予防になるといわれています。
ビタミンCは、特に青ネギに多く含まれているので、白ネギとバランスよく
組み合わせて食べるのもいいですね。
抗酸化作用で抵抗力が向上
カロテンは活性酸素の発生を抑えてくれる抗酸化作用があり、
抵抗力アップが期待できます。さらに、口や鼻などの粘膜を菌やウイルスから
守ってくれる働きがあるとされるので、風邪ぎみのときには積極的に
取りたい栄養素の一つです。体内でビタミンAに変換されるので、
過剰摂取の心配はありません。こちらも青ネギに多く含まれています。
目・鼻・口からの病原体の侵入を防ぐ
ネギを切ったときに出てくる「粘液」には目や鼻、喉などといった
外界と接する粘膜に含まれる「IgA抗体」の数値を向上させる効果が
あることがわかってきました。
IgA抗体とは、病原体などの異物侵入を防ぐために働いている組織で、
風邪やインフルエンザの予防に活用できるとして注目されています。
ネギには風邪のひき始めによくある、喉のイガイガや倦怠感を防いでくれる
効果があることがわかりました。冬の食卓に上手に取り入れて、
健康に過ごしたいですね!
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