花屋が教える!
切り花のバラ1輪を素敵に飾る、生け方
スプレー咲きと一輪咲きで生け方を変えよう
「花を知り、楽しむ」がコンセプトのサイト・・・花屋で買える、
最もポピュラーで種類が豊富な切りバラの楽しみ方をご紹介。
秘訣はスプレー咲きと一輪咲きで生け方を変えることなんです。
切りバラの特徴
🌸🌷 バラの旬
一般的に、庭などで自然に咲くバラは5月と10月が盛りです。
これらは春バラ、秋バラと呼ばれており、バラ園などでも最も華やかな姿が
見られます。しかし、花屋の場合は、季節を問わず、さまざまな品種の
バラが店頭に並びます。
🌸🌷 バラの種類
🔘 左が〈スプレー咲き〉右が〈一輪咲き〉のバラ
バラは特に種類が豊富で、毎年1万種を超える品種が流通しています。
花屋に並ぶバラの花の付き方には大きく分けると2種類あり、
一本に一輪の花が付く「一輪咲き」のバラと、枝が分かれた先にいくつかの
小ぶりな花が付く「スプレー咲き」と呼ばれるタイプのバラがあります。
🌸🌷 咲き方
花の咲き方もさまざまあり、昔は「剣弁高芯咲き(けんべんこうしんざき)」と
いう、花の中心が高く、細長い花型のバラが一般的でした。しかし、
最近は花びらが反り返らず、内側に向かってカップ型に咲く「カップ咲き」や、
花びらの数が多く、複雑に重なり合う「ロゼット咲き」なども出回っていて、
人気があります。
🔘 剣弁高芯咲き
🔘 カップ咲き
🔘 ロゼット咲き
🌸🌷 バラの色について
ほぼすべての色がそろうのがバラです。かつては不可能だと考えられていた、
青い遺伝子を持つバラも現在では存在しています。特殊なインクを
吸い上げて色付けしたバラも出回っていて、こちらは真っ青や黒、
レインボーカラーといったユニークな色合いもあります。
🌸🌷 品種と花持ちの関係について
こちらも品種によりさまざまです。
一般的に香りが強いバラや、花びらが薄い華奢な印象のバラは花の持ちが
短めですが、その反面、そういったバラは特に美しく、魅力的な品種が
多いのも事実。 茎が太く、花びらが厚く、香りが無いタイプのバラは
長持ちする傾向にあります。特に南米やアフリカなどで作られた、
輸入のバラはこういったものが多いですね。
🌸🌷 元気なバラの見分け方
花びらに茶色い染みがあるものや、小じわが寄っているようなバラは
避けましょう。瑞々しい印象の花を選ぶのがおすすめです。
茎や葉は品種によって異なりますので、茎が細いから弱い、葉が縮れて
いるから古いといったことは一概に言い切れません。
品種の特性を見極めて選び、入荷した時点で行う処理によって、花の持ちが
変わりますので、信頼できるお花屋さんで購入することをおすすめします。
スプレー咲きのバラの切り分け方
スプレー咲きのバラはそのまま生けるのもよいですが、切り分けて
生けることで、さまざまな表情を楽しめます。
切り花1本につき、3~5輪程度の花が付いていますので、切り分けて
使う場合はなるべく長く枝を残すことを意識して切り分けましょう。
下の写真のように中心の枝が短い場合は無理に切り分けず、
まずはそのまま使います。
スプレー咲きのバラの飾り方
スプレー咲きのバラは小さな器に一輪ずつ飾るものいいですが、
写真のように口がややすぼまった、グラスなどを使うと生けやすくなります。
二股に分かれた枝に交差させるように枝を挿すと、バランスよく
生けることができます。
一輪咲きバラの切り方
すべての切り花にも言えることですが、葉が多すぎると蒸散作用で、
花がしなびやすくなります。全体の3分の2程度の葉を落としてから
生けるのがおすすめです。 また、葉が水に浸かると腐りやすくなり、
そこから全体が傷みます。気温が高い時期は特に注意して、
葉を取り除いてください。
一輪だけ飾るバラの選び方
一輪のバラを飾るのであれば、個性的な色や形をしたバラを選んでみては
いかがでしょう。例えば写真のバラは「コーラルハート」という品種ですが、
中心はオレンジがかっていて、外側に行くにつれピンクの花びらになる、
複雑な表情が魅力的です。お花屋さんで気になったバラがあれば、
まず一本買ってみて試してみてください。
おすすめの一輪挿し
口がすぼまった一輪挿しは、花の収まりがよく、飾りやすいので
おすすめです。一つ持っていると便利ですよ。
最初は葉を生かして、一輪挿しの高さに対して1.5倍程度になる高さで
生け、水を替えるたびに切り戻し、一輪挿しの口元に花が乗るように
生けてみました。
切り戻すことでバラの鮮度が保たれ、より長く花を楽しむことができますし、
日を追うごとにバラが花開いていきます。また、こんなふうに長さを
変えるだけでも、新鮮な印象になりますよ。
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