キュウリを食べると
ビタミンCが破壊されるって本当?
今年は、プランターでキュウリを育てています。サラダや浅漬け、
冷やし中華にもたっぷりトッピングして……、などとワクワク考えていたら、
なんと「キュウリを食べるとビタミンCが壊れる」といううわさを
聞いてしまいました!これはどうやら、キュウリとほかの野菜を一緒に
食べると、ほかの野菜に含まれるビタミンCを壊してしまうと
いうことのようです。ビタミンCが壊れる!? これはいったいどういう意味?
ビタミンCを取りたくて普段から野菜をたくさん食べているのに、
逆効果だったということかしら。
キュウリの栄養素
キュウリは、カリウムやビタミンK、ビタミンCが豊富! おまけに、
日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、
キュウリの可食部100gあたりの95.4%が水分です。最もローカロリーな
野菜として、ギネス世界記録に登録されています。
キュウリを食べるとビタミンCが壊れるという噂がある理由
「キュウリを食べるとビタミンCが壊れる」といううわさは、
キュウリに含まれる「アスコルビナーゼ(アスコルビン酸酸化酵素)」と
いう酵素物質が関係しているようです。
ビタミンCには、「還元型ビタミンC」と「酸化型ビタミンC」がありますが、
キュウリに含まれるアスコルビナーゼには、この還元型ビタミンCを
酸化型ビタミンCに変えてしまう働きがあるのだとか。つまりは、
ビタミンCを酸化させてしまうということです。
たとえばキュウリとトマトを一緒に食べたとしますよね。すると、
ビタミンCを酸化型に変えてしまうということ。ビタミンCが壊れる、
と言われていたのは、トマトのビタミンCが酸化することを
意味していたようです。
酸化したビタミンCも体内で還元型に戻る
ビタミンCが酸化すると栄養素として吸収されないのでしょうか?ご心配なく!
以前は、酸化したビタミンCには栄養価に含まないと
されていた時期もあったようです。けれども、現在では、この酸化した
ビタミンCは、体内に入ると酸化還元反応により再び還元型ビタミンCに
戻ることがわかっています! そのため、いったん酸化したビタミンCでも
従来のビタミンCと同じ栄養価があると認められています。
キュウリがトマトなどの野菜に含まれるビタミンCを壊すというのは、
誤りだったとわかりました。よかった~、これで安心してキュウリを
いっぱい食べられそうです。
💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤💤