彩雲とは何? どうやったら見られるの?
虹のように光る雲を、見たことがありますか? 昼間にふと空を見上げたら、
偶然見つけて、慌てて写真を撮ろうと思ったのですが、あっという間に
見えなくなっちゃいました。この雲は「彩雲(さいうん)」と言うらしいです。
どんなときに見られるのか気になるので、ちょっと調べてみます!
彩雲とは?
晴れた日で、うろこ雲のような薄雲が太陽の近くにあるとき、雲の端が
虹のように光って見えるのが彩雲です。雲の流れに従って見え方は変化し、
あっという間に消えてしまうことも。
虹色に光る神々しい印象などから、彩雲は古くから縁起がいい雲とされて
きました。瑞雲(ずいうん)、慶雲、紫雲(しうん)などの別名もあります。
仏教でも良いことが起きる前触れ現象の「瑞祥(ずいしょう)」とされ、
また、スピリチュアルな世界では、天からのメッセージとも言われている
そうです。でも、実は彩雲は特別珍しいものではなく、季節や場所に
関係なく見ることができる気象現象なのです。
彩雲はなぜできる?
普段私たちが目にする雲は、水や氷の粒が集まって出来ています。
その雲の粒に太陽の光が反射・散乱して、雲が白く見えたり灰色に見えたり
します。また、厚い雲や薄い雲などの形や、遠くにあるか頭上かなど自分が
雲を見る角度によっても雲の色は違ってきます。
上空の太陽に近いところに薄い雲がある場合、太陽の光は雲の粒(水の粒)を
回り込んで(回折して)進みます。このとき、光の波長によって曲がり方や
進み方が違います。
波長は、人間の目で見える範囲で最も長い部分は赤、橙、黄、緑、青、藍と続き、
一番短い波長が紫になります。彩雲は、この波長の違いでさまざまな色が
出現し、虹のように見えるのです。
彩雲は太陽の近くで見ることができますが、くれぐれも太陽光を
直視しないよう気を付けてください。目を傷める危険があるので、
サングラスをかけると安心ですね。また、撮影する場合には、
太陽が入らないように建物などで隠すと、彩雲の色をきれいに
撮ることができます。
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