やる気が起きない!?【美と健康】―4


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         食事や運動も原因に?

                                心の病気の可能性も

「最近、なんだかやる気が起きない……」とお悩みではありませんか。

この記事では、やる気が起きない人の心理・脳の状態や、やる気が

出ないときの対処法を解説。また、やる気が出ない原因となる

心の病気についても説明していきます。

やる気が起きない人の心理・脳の状態とは?

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やる気が起きないとき、人の心理や脳はどのような状態に

なっているのでしょうか。脳科学や精神医学の観点から解説していきます。

やる気スイッチ「淡蒼球」が活性化していない

脳の大脳基底核の一部である「淡蒼球(たんそうきゅう)」は、

その働きから、通称“やる気スイッチ”と呼ばれます。淡蒼球から信号が

送られることで、やる気やモチベーションが湧くという仕組みなので、

「やる気が起きない=淡蒼球が動いていない」状態と言えます。

ドーパミンの分泌量が低下している

やる気を左右しているのは、脳内にある神経伝達物質ドーパミン」の

分泌量です。このドーパミンは、側坐核(そくざかく)から分泌される

物質で、食べ物に含まれるアミノ酸の「チロシン」や「フェニルアラニン」が

合成されて作られます。 ドーパミンが大量に分泌されると、やる気が

ある状態となり、反対にドーパミンの分泌量が低下していると、やる気が

起きない状態になります。

神経伝達物質のバランスの乱れ

ドーパミンの他にも、戦うためのホルモンともいわれる「アドレナリン」、

幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」などの神経伝達物質のバランスが乱れると、

やる気が起きない状態になりやすいと言われています。

神経伝達物質のバランスが乱れる原因は以下の通りです。

  • 過度なストレス
  • 疲労の蓄積
  • 自分にとって好ましくない状態が続く

やる気が起きないときにありがちな状態

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続いて、やる気が起きないときの思考・行動パターンを説明していきます。

何からすればいいのか判断できない

やるべきことが多すぎると、頭の中が散らかっているような状態になり、

何からすればいいのかわからなくなります。また「あれもこれも

やらなければ」と手当たり次第に手をつけ、すべてが中途半端になってしまう

ケースも見られます。

目標やメリットが見い出せない

仕事や家事など、具体的にやるべきことはわかっていてもやる気が

起きないときには、その作業にメリットを見い出せていないからかも

しれません。目標や魅力が見い出せないのは、前向きな意欲が低く

なっている、要注意サインです。

苦手なことや人間関係など、避けたい要因がある

やるべきことが苦手なことだったり、周囲の人間関係が悪化していたりすると、

やる気が起きないことがあります。例えば「過去の経験で苦手意識を持ち、

クレーム対応が億劫になる」、「嫌いな相手と仕事を

しなければならない」などです。人はやりたくないことをやらなければ

いけない状態に置かれたとき、強いストレスがかかります。

すると憂鬱になり、やる気が起きない状態になるのです。

睡眠不足・食生活などによる健康状態の悪化

心身の健康状態の悪化も、やる気が起きない原因の一つです。昨今よく耳に

するようになった「睡眠負債」も、やる気と関係しています。睡眠の質が

悪いと自分でも気づかぬ間に睡眠負債が蓄積して、やる気が起きない状態が

続いてしまいます。 また、食事の内容も健康状態に影響します。

セロトニンドーパミンなどの神経伝達物質を作り出す「タンパク質」や、

脳の働きに必要なエネルギーとして多く消費される「ビタミンB群」などが

不足すると、やる気が出ない原因になります。

やる気を出すためにできること

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やる気が起きない理由がわかったところで、いよいよ、具体的にやる気を

出す方法を解説していきましょう。

やる気スイッチ「淡蒼球」を活性化する

淡蒼球は自分の意志では動かすことができませんが、

以下のような行動をすることで活性化できます。

  • 体を動かす
  • いつもと違うことをする
  • 報酬(ごほうび)を与える
  • やる気がある自分になりきる

食事・睡眠・運動で神経伝達物質のバランスを整える

心身を健康に保つことが、やる気を出すための第一歩です。日頃の疲れや

ストレスを食事・睡眠・運動で取り除きましょう。

食事のポイント

まずはバランスのいい食事を心掛けること。その上で、ドーパミンの生成に

必要なアミノ酸フェニルアラニン」や「チロシン」を含んだ食べ物を

摂取するのがおすすめです。また、脳の疲労を回復する「ビタミンB12」も

積極的に取りましょう。

それぞれの栄養素を多く含む食べ物には、以下のようなものがあります。

睡眠のポイント

睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には体の疲労回復や記憶力・集中力と

意欲を高める働きがあるとされています。しかし、睡眠の質が悪いと

成長ホルモンの分泌も悪くなってしまいます。

質の高い睡眠をとるためには、以下のことを心掛けてください。

  • 自分の体格に合った寝具を選ぶ
  • 日中に体を動かし、寝る前は静かに過ごす
  • 寝る前にはスマホやテレビなどは見ない

運動のポイント

神経伝達物質の「セロトニン」は、精神の安定や脳を活発に働かせる

物質です。セロトニンの分泌を促すために、日光浴や有酸素運動の効果が

あると言われています。ウォーキングやジョギング、サイクリングなどを

習慣化しましょう。

やるべきことを紙に書き出してみる

何からすればいいのか判断できないときにおすすめなのが、紙に

やるべきことを書き出す方法です。

タスクを書き出すときには、以下のことを書くようにします。

  • やること
  • いつまでにやるなどの期限
  • 優先順位

そうすることで頭が整理され、未来や結果へのいいイメージを

持ちやすくなります。

苦手なことも少し手を付けてみる

ドイツの精神科医エミール・クレペリンが発見した「作業興奮」という

作用を利用するのも手です。気が進まない作業でも、まずは

取りかかることで徐々に気分が乗って、やる気が出る状態のことを

いいます。「5分で終わる範囲で片付けをしてみる」「パソコンで文字を

打ってみる」など、少し手を付けてみてください。徐々にエンジンが

かかってきて、いつの間にかやるべきことが終わっていた、

30分経過していた、というふうになるはずです。 また、体を動かすことで

脳にある側坐核に刺激が与えられ、ドーパミンが分泌されます。本格的な

作業に入る前の準備運動のような感覚で体を動かしてから、少しずつ

作業に手を付けてみましょう。

やる気がないときにやってはいけないこと

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一方、やる気がないときに、やってはいけないこともあります。ストレスが

かかることで、メンタル不調を引き起こすなど、ますます良くない

状況になるためです。

自分を攻めるマイナス思考

やる気がないときにやってはいけないのが、自分を責めることです。

できない自分を「ダメな人間だ」などと責めると自己肯定感が低下し、

マイナス思考に陥ってしまいます。やる気が起きないときは誰にでもあり、

決して悪いことではありません。自分を責めず、自分に

やさしくしてあげましょう。

感情に任せて転職など重大な決断をする

やる気が出ないときは、メンタル不調を引き起こしている可能性が

あります。集中力や決断力が鈍っているため、転職や離婚などの重大な

決断は避けた方が無難です。

周りの人と自分を比較する

やる気が起きないときに、周りの人と自分を比較することは控えましょう。

周りの人がよく見えたり、羨ましいと思うことで自己嫌悪に陥ることも。

やる気がないときには、できるだけ周囲が気にならないような

工夫を心掛けてください。

やる気がない原因が心の病気である可能性も!

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心の病気が原因で、やる気が起きない状態になっている可能性もあります。

「コロナうつ」や「春バテ」、自律神経失調症に注意

代表的な心の病気に「うつ病」があります。うつ病の症状の一つに

意欲低下や、興味や喜びの喪失があります。最近は、新型コロナウイルス

(COVID-19)の感染拡大によるストレスやライフスタイルの急激な変化が

原因でうつ病を引き起こす「コロナうつ」にも注意が必要です。

また、自律神経失調症でも、やる気が起きない症状が出ます。特に春は、

環境の変化や異動などによってメンタルに不調が出る「春バテ」になる人が

多いと言われています。やる気が起きない状態が続くようであれば、

専門家に相談しましょう。

ADHDなど発達障害が原因の場合も

特に憂鬱ではないが、なぜかいつもやる気が起きないという人は、

ADHD(注意欠如・多動症)など発達障害の可能性もあります。

ADHDとは、落ちつきのなさや不注意・衝動性などが生活や仕事、

学習に悪影響を及ぼし、その状態が6か月以上持続していることをいいます。

発達障害といっても、子どもの頃ではなく、大人になってから気付くことも

あります。大人のADHDの場合、やる気に関して、以下のような特徴が

あるとされています。

  • 結果がすぐに出ない事柄にはやる気が出ない
  • 新しいことに興味を持つが、同じことの繰り返しにはやる気が出ない
  • 何からすればいいのか考えているうちに、やる気がなくなる

ADHDの人は、脳内の情報を運ぶ神経伝達物質がうまく働かないため、

本人の気持ちに関係なく、やる気が起きづらい状況である可能性があります。

うつ病自律神経失調症発達障害はどれも、専門医がカウンセリングで

本人の周囲の環境を聞き、心身のさまざまな症状なども踏まえて

診断する必要があります。やる気が起きない状態が長引く場合には、

病院の受診をおすすめします。

やる気が起きないときは無理をせず、心と体を休めて自分をいたわって

あげてください。そして、できることから少しずつ物事に

取りかかってみましょう。

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【売るほどの 病を持って 長生きし(シルバー川柳)】