節約生活は実はとても楽しいものです。そこで、すぐできる簡単な
節約術や、節約には厳禁の、浪費につながる行動、節約のつらさを乗り切る
コツをご紹介。さらに、節約で貯めたお金を資産運用する方法もお伝えします。
そもそも、なぜ節約をするの?
家計をやりくりする人たちの間では、必ずと言っていいほど、節約のことが
話題になるでしょう。しかし、そもそもなぜ節約をするべきなのでしょう?
節約するということは、自分が何にお金を使っているかを把握するということ。
つまり、お金をコントロールすることにつながるのです。そして、節約で
お金を貯めたら、旅行に行ったり好きな趣味を始めたりなど、ぜひ自分が
やりたいことにお金を使いましょう。節約は、このように
目的を持って始めることが大切です。
節約生活って実は楽しい!
節約というと、買いたいものを我慢したり好きなことを諦めたり、
つらいことのようなイメージを持つかもしれません。でも、節約生活は
そんなにハードなことばかりではありません。節約を楽しむための
アイデアだってたくさんあります。
1:お金をかける部分も作る
食費から被服費、日用品代、水道光熱費まで、ありとあらゆるものを
節約しようとすると、息がつまるような生活になって、知らないうちに
ストレスが溜まってしまいます。節約生活をしていても、息抜きとして
お金をかけてもいい項目を作るようにしてみましょう。メリハリのある
生活が、節約成功につながります。
2:お金を貯める目標を明確にイメージする
「50万円貯めて、夫婦で沖縄旅行に行く」、「リタイアするまでに
200万円貯めて、老後をのんびりする」など、節約するときは具体的に
貯めたい金額とその目的を明らかにしましょう。そして、目標金額に対して
今どのくらいの達成率なのかを考えたり、目標そのものをイメージしたり
すれば、きっと気持ちの面でも楽しく感じられることでしょう。
3:厳しい制限はしない
目標が大きく気合が入るほど、最初から厳しい節制生活を始めがちです。
制限が厳しければ厳しいほど、長く続けることが難しくなります。節約は、
無理なく長期間できる方が効果的。自分が無理せずできる程度で
制限していき、長くコツコツ続けられるようにしましょう。
4:変動費より固定費を見直す
住居費や通信費、保険料など、毎月金額が変わらないものが「固定費」で、
それ以外の食費や被服費、交際費などが「変動費」です。固定費は、
毎月黙っていてもお金がかかるものなので、ここを一度見直すと
大きな結果が得られます。また、変動費を削減しようとすると我慢することも
必要ですが、固定費ならストレスなく節約できます。家計の見直しを
するときは、まずは固定費を減らすことから考えてみましょう。
今すぐできる! 簡単な節約術とは
節約は、始めようと思ったその日からすぐにできるものです。自分でも
できそうだと思ったところから取り組んでみましょう。
1:スマホ代を見直し、固定費を下げる
スマホやインターネットなどの通信費は、毎月決まった金額で支払う
固定費の一つ。毎月自動的に支払うことになるため見過ごしがちですが、
毎月数千円でも節約できれば、年間では大きな金額となります。今は
格安スマホがたくさんあるので、自分の利用頻度とあわせて、格安スマホも
選択肢として考えてみましょう。また、家族割りを検討したり、
インターネットとセットで申し込んだりすれば、割引になる場合もあるので、
ぜひチェックしてみてください。
2:保険の保障内容を確認する
スマホ代の他に、ぜひ見直したい固定費が保険料です。生命保険や
医療保険などは、一度加入するとその後は何も気にせず、保険料を払い
続ける方が多いものです。しかし、家族それぞれの収入や健康状態などが
変わり、保障内容が見合わなくなっているかもしれません。保障内容を
今一度確認して、必要があれば保険のプランを変更することも
考えてみましょう。
3:コンビニATMより銀行ATMを使う
毎月何度も利用するATMについても、ぜひチェックを。近くにあって
便利だからと、コンビニのATMをいつも使っていませんか?
コンビニATMでは、1回利用するたびに手数料が引かれているかも
しれません。何度もそれを繰り返していると、積み重なった手数料の額は
大きくなります。銀行のATMを手数料無料の時間帯に利用すれば、
これを0円にすることができます。ちょっとしたひと手間ですが、
これが小さな節約につながります。
4:家計簿をつける、家計簿アプリを使う
家計簿をつけるだけでも、何にお金を使っているのか支出を把握することが
できるので、意識していなかった生活費を減らすことができます。まずは
記録して、毎月、毎週の平均の生活費を知りましょう。それから予算を
決めて、予算通りの生活費でやりくりできるようになっていけば、
節約上手の仲間入り。昔ながらのノートに直接書き込む家計簿を
利用してもいいですし、今は家計簿アプリで一括管理をすることも
できます。レシートを撮影すると使ったお金を自動で読み込む機能が
あったり、使用しているクレジットカードや電子マネーを登録しておけば、
支出を自動で計算してくれたりする機能もあります。手で記録することが
続かないズボラさんは、家計簿アプリを利用してみてもいいでしょう。
5:キャッシュレスとポイントを活用する
キャッシュレス化が進む今、まさに“現金ではない”ポイントやクーポンを
いかに上手に利用するかが家計を豊かにするコツです。自分がよく使う
お店を考えてクレジットカードや電子マネーカードを選び、枚数を
限定してポイントを効率よく貯めるのは基本。電子マネーカードと
クレジットカードを紐づけておくと、ポイントが二重に貯まることも
覚えておいてください。 また、ポイントの行方と期限は必ず
確認しましょう。電子マネーのポイントは現金同様に利用できたり、
クレジットカードのポイントも現金同様、またはギフトカードや商品券、
家電や食料品などに交換できたりします。
またクーポンは、Yahoo!やLINEといった、よく使うアプリにも多種
そろっています。飲食店などで活用しましょう。
また、2020年9月から開始したマイナポイント事業もぜひ活用したい
ところ。キャッシュレス決済を対象としていて、ポイント還元率が
25%ととても高く、最大5000円分のポイントをもらえます
マイナンバーカードを作成して、paypayなどのQRコード決済サービス、
waon・nanaco・SUICAなどの電子マネー・プリペイドカード、
三井住友カードやエポスカードなどのクレジットカード・デビットカードに
登録すれば利用できます。
6:家電の設定、使い方を変えて、
電気代、ガス代、光熱費を見直す
電気代は、今ある家電の設定や使い方を変えるだけでも簡単に
節約できます。例えば、以下のような取り組みで光熱費を下げることができます。
- テレビの画面の明るさを省エネモードにする
- エアコン・暖房は、サーキュレーターや扇風機を併用する
- ホットカーペットの下に「銀マット」を
敷いて暖房効率を上げる
- 給湯器は「こまめに消す」
- エアコンは外出する30分前に消す
- 窓に遮熱効果が高いカーテンをつける
これは厳禁!? 浪費はあなたのこの行動が原因かも
節約すると同時に、無意識にお金をたくさん使ってしまう行動についても
見直すようにしましょう。自分では気付かなくても、いつもの行動が、
浪費につながっているかもしれません。
1:スーパーのハシゴ
「1円でも安いものを……」と思って、複数のスーパーをめぐって
買い物していませんか? 家計のためを思ってやっているその行動が、
実は余計なお金を使うことにつながっていることもあります。
違うスーパーに行けば、特売品が目についたり、買おうと思って
いなかったものでも、つい買い物カゴに入れたくなることもあるかも
しれません。何軒もスーパーを回るより、1カ所で必要最低限のものだけを
購入することが、節約には向いています。
2:冷蔵庫で食材を腐らせている、
保存食品を大量に買い込む
横浜市の調査によると、買ったのに使い切れずに家庭ゴミとして
捨てられた食材や食べ残しなどは、年間で一人当たり約2万2000円分
にも及んでいます。冷蔵庫で腐らせしまう食品を減らすためには、
冷蔵庫の中身を把握して管理することが大切です。冷蔵庫の収納を
以下の3点のように工夫するだけでも、フードロスは減らせます。
- 見やすい
- まとまっている
- 取り出しやすい
また長い期間日持ちする食材や調味料などの商品は、スーパーで
割引価格になっていると、つい「必要だから買っておこう」と
購入しがち。しかし、そんなストック用の食材でも、余るほど
たくさん購入していては、結局使わないまま消費期限が切れてしまう
かもしれません。ストック用の食材を買う場合は、一目で在庫量が
確認できるだけの量にとどめておきましょう。
3:水道や電気、ガスのケチケチ我慢
水道光熱費は、こまめに節約したいと思いますよね。しかし、
冷房をこまめにつけたり消したりするより、つけたままにしていた方が、
電気代がお得になるという事例もあります。また、水道光熱費は、
節約しても数百円程度の差にしかならないことも考えられます。
家族にガミガミと口うるさく節約させて嫌われるより、
心おだやかに暮らせる方がやっぱり素敵。
水道光熱費をケチケチし過ぎるのは、あまりおすすめできません。
4:使っていない定額制サービスがある
雑誌、ドラマ、音楽の視聴サービスといった定額制インターネットの
サービスや、ジムや教室といった月額制のサービスで、利用が少ないのに
解約を忘れているものはないですか? クレジットカードの明細を
見れば、自動引き落としになっているサービスがわかります。
面倒でも解約するのを怠らないようにしましょう。
節約がつらくなったら
節約生活を送っていると、時には「つらい」と感じることが出てくるかもしれません。イライラしたり、小さなストレスを感じたりしてしまったときは、次のようなことを思い出してみましょう。
1:節約の目標を再確認する
節約を始めた目標を思い出して、それが実現したときのことを
考えてみましょう。改めて、節約をした後に自分がどんなことをしたいのか
イメージを膨らませることで、目的を再認識してやる気を
奮い立たせることができます。
2:1か月に1度は自分にごほうびを
ダイエットと同じように、節約を継続していくためには、ごほうびタイムも
必要です。1か月に1度は、好きなカフェにランチを食べに行くなど、
自分へのごほうびタイムを設けてみましょう。こうすることで、
心にゆとりが生まれてくるはずです。
節約で貯めたお金は資産運用!
節約してお金がたまったら、貯金するよりもぜひ資産運用にまわして
みましょう。超低金利の今、貯金していてもその金額はほとんど
変わりませんから、資産運用を行った方がお金を増やすことにつながります。
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