白砂糖、三温糖、きび砂糖、黒糖の違いとは?
砂糖の種類でこんなに風味に違いが出るものだとは思っていなかったワタシ。
砂糖について調べてみたくなりました!
白砂糖、三温糖、きび砂糖、黒糖とは
砂糖の多くは、原料のサトウキビを加工して作った「原料糖」と呼ばれる
ものから作られています。
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白砂糖
原料糖を煮たり、ろ過したりして、不純物を取り除き、真っ白な色に
仕上げたもの。風味にクセがないので、料理全般に使われています。
また、色が白いことから、お菓子をきれいな色に仕上げることが
できるので、お菓子作りに使用されることが多いです。精製されて
いるため消化が速いのが特徴ですが、ミネラルなどの栄養分は
含まれていません。
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三温糖
白砂糖を繰り返し加熱してカラメル化して作ったものです。
三温糖の色合いはこの加熱によるもので、白砂糖よりほんの少し
ミネラルが多いですが、栄養価は白砂糖と変わりません。香ばしい
甘みがあるため、煮物や佃煮、照り焼きなどの料理、和菓子などに
向いています。
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きび砂糖
粗糖(そとう)とも呼ばれるきび砂糖は、原料糖から最小限の不純物を
取り除いて結晶化させたもの。完全に精製していないため、ミネラルや
カルシウムなどの栄養が豊富です。消化の速度が緩やかで、まろやかで
コクのある甘みです。
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黒糖
沖縄や奄美諸島で生産されている黒糖は、サトウキビの絞り汁だけを
原料にして水分を飛ばして作ります。素朴でコクのある風味が特徴。
カルシウムの含有量が100g中に240mgと高く、牛乳200ccに
含まれるカルシウムとほぼ同量です。
その他の甘味
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てん菜糖
日本国内では北海道のみで栽培されている「てん菜」という砂糖大根が
原料。根を煮出して糖分を抽出しますが、てん菜糖の薄い茶色は
着色されいない自然の色です。まろやかで上品な甘さがあり、天然の
含んでいます。
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はちみつ
ミツバチが花の蜜を集め巣箱の中に貯蔵したもの。はちみつの風味は、
集める花によって変わりますが、自然界で一番甘い蜜だと
いわれています。ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素などの栄養が
含まれており、体内での吸収が速いのが特徴。
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メープルシロップ
カエデから出る樹液を煮詰めた天然の甘味料。日本で市販されて
いるものはカナダ産が多く、ホットケーキにかけるシロップや
お菓子作りに使われます。カルシウムやマグネシウム、 タンパク質、
亜鉛、カリウムなどのミネラルが豊富で、独特の香りと風味があります。
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羅漢果(らかんか)
中国発祥のウリ科の果物を原料とした天然の甘味料で、爽やかな
甘みです。甘さは砂糖の400倍ともいわれており、鉄、リン、
カルシウム、ビタミンEなど、さまざまな栄養素を含みます。
乳糖から作る「ガラクトオリゴ糖」などの種類があります。砂糖よりも
甘みが強くカロリーが低いのが特徴で、砂糖の代わりに使われます。
ビフィズス菌を増やす効果があり、特定保健用食品に指定されています。
砂糖や甘味料のことがいろいろわかりました。料理によって砂糖を使い分けてみるのもよさそう! それぞれの特徴を上手に使っていきたいなと思いました。
ゼラチンと寒天の違いって何?
ゼラチンと寒天の違い
ゼラチンとは
ゼラチンの原材料は、牛や豚の皮膚や骨、腱(けん)に含まれている
たんぱく質の一種であるコラーゲンです。弾力性と粘性が強いため、軟らかく、
プルンとした食感で、ゼリーやムース、ババロアなどによく使われています。
ゼラチンのコラーゲンは、美容にいいといわれているコラーゲン
(コラーゲンペプチド)と同じ原材料からできていますが、体内への
吸収性によりこだわって作られているのが、美容食品や健康食品の
コラーゲンなのだそうです。
ゼラチンには、他にも以下のような特徴があります。
- ゼラチンは、20℃以下で固まり、25℃くらい溶けるので、夏場は注意が必要。
- ゼラチンで固めた料理やデザートは、冷蔵庫で保存する必要がある。
- 体温で溶けるので、寒天と比べると口溶けがよい。
- 泡を抱きこむ力を持っているので、ムースやマシュマロなどのふわふわした食感を出すことができる。
- 粉ゼラチンと板ゼラチンがある。
- 生のパイナップル、キウイ、イチジクなどに含まれる酵素は、たんぱく質を分解する性質があるので、ゼラチンが固まりにくくなる。一緒に使う場合は、フルーツの缶詰を使用するか、加熱したフルーツを使うこと。
寒天とは
寒天の原材料は、テングサやオゴノリなどの海藻です。ゼラチンに比べると
凝固力が強いのが特徴で、歯切れよく、なめらかな食感で、杏仁豆腐や
水ようかんなどに使われています。寒天の主な成分は食物繊維ですが、
カロリーがほとんどなく、腸内での油分や糖分の吸収を防ぐ性質が
あることから、ダイエットにいいといわれています。
寒天には他にも以下のような特徴があります。
- 寒天は、40℃~50℃で固まり、70℃になるまで溶けないので、
常温でも固めることが可能。
- 粉寒天、角寒天(棒寒天)、糸寒天がある。
粉寒天……3種類の中で一番扱いやすいので、初心者におすすめ。
角寒天(棒寒天)……3種類の中で一番風味がよく、軟らかな食感になる。
糸寒天……3種類の中で一番透明感があり、繊細な口当たりになる。
普段の食生活では、気軽にコラーゲンを取りたいときはゼラチン入りの食品を、
ダイエットを考える場合は、寒天を使ったものを取り入れるといいようです。
ゼラチンを使ったデザート・寒天を使ったデザート
レンジで作るオレンジゼリー
材料(4人分)
- オレンジジュース……400mL
- 粉ゼラチン……5g
- 水……大さじ2
- 砂糖……大さじ2
- レモン汁……小さじ1
作り方
- 粉ゼラチンに水を入れ、ふやかしておく。
- 1のゼラチンを600W電子レンジで30秒ほど加熱し、ボウルに砂糖を加え、そこにオレンジジュースを少しずつ入れ、ゼラチンがよく溶けるように混ぜる。
※一気にジュースを注ぐと、ゼラチンがダマになってしまう場合があるので、 - 少しずつ 加える
- 2にレモン汁を加え、氷水につけて少しとろみがつくまで冷やす。
※氷水でとろみがつくまで冷やしておくと、ゼリーが早く固まる。 - ゼリー液を器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
牛乳寒天
材料(4人分)
- 粉寒天……4g
- 牛乳(常温)……300mL
- 水……200mL
- 砂糖……60g
作り方
- 鍋に、水と粉寒天を入れて火にかける。沸騰したら弱火にして、かき混ぜながら1~2分火を通す。
- 寒天が溶けたら、砂糖を加えてよく混ぜ、火を止める。
- 常温の牛乳300mLを、ゆっくりと2に加えて混ぜ合わせる。
- 水で濡らした容器に3を入れて、冷やして固まったら完成。常温でも固まりますが、冷蔵庫に入れて冷たくすると、よりおいしくなります。
ゼラチンと寒天の違いがわかりました。レンジで作るゼリーも牛乳寒天もおいしそう! 簡単に作れるから、今夜のデザートに作ってみようと思います。
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