思い出ばなし・ひろちゃんー5・・・

 

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和子は早朝4.30分に家を出て、和子の特等席のベンチで準備体操をして

自分流のラジオ体操をして恒例のマイコースを廻ってひろちゃんを初め大勢の

仲間とお話しをしながら、馬事公苑前の入り口で15分ばかりの唄会を遣って

和子は皆さんとラジオ体操はやらないで帰って来る。「私はへそ曲がりだから

帰るね?」って帰って来るのですが、仲間の皆さんは「一緒にラジオ体操遣って

から帰りなよ~」って言いますが、「だってお家でお父ちゃんが待ってるから~」と 

  

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有る日の朝、第二公園で歩いて居る時に、山ちゃん(男性)が・・・

「きのう帰りに斎場の前を通ったらOOさんの葬儀会場って札が立ってたよ~

若しかしたらひろちゃんの旦那かな?だってひろちゃんの姓は珍しいから、

そんなに居ないと思うんだけど・・・」って???

「確かにひろちゃんの姓は珍しい制だから・・・分からないね?」ってその時は

終わっちゃったけど・・・勿論早朝散歩だから、葬儀・告別式が有っても

散歩は休む事は無いけど・・・でも~数日は仮に早朝散歩と言ってもお休み

すると思うけど・・・休まないで毎日散歩に来ていた。

 

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数日して又山ちゃんが「やっぱりひろちゃんの旦那だったよ~」って言うから

「どうしたの?」って聞くと和子には何も話して呉れなかったけど

山ちゃんには葬儀の時にお焼香台に小さな写真を飾る、その写真を持って来て

「お父さんが亡くなったのよ~でも~皆さんに知られたく無いから内緒ね」と

言って話して呉れたとか?そんな感じで早朝散歩や唄会の仲間には内緒で

教えて貰ったけど・・・彼女は「今日もお父さんに『行って来るね?』ってチュッ・・・ってして来た」とか言ってたけど・・・内心は寂しいだろうと察しました。

その後、暫くして彼女も段々と認知が出て来て・・・早朝の3.30分から

散歩に来て「今日は誰も来ないから帰る」って帰っちゃったたり・・・

暫くぶりに来るから「アラッ?暫くだったね?元気だった?」って声を掛けると

「きのうも来たじゃん」何て・・・此処近年は見えないけどどうしたかな?(笑)

【表札で 生きる亭主の 三回忌(シルバー川柳)】