《新屋の甥っ子・隆は?-2》
兄ちゃんは隆が修理工場の彼女と別れる気配は無く、和子の所に度々
電話をして来て愚痴ばなしをするのですが、どうする事も出来ず、又(隆も
両親に反対されて後ろめたい事も有って弟の信に色々話してるかも知れないし
又信の方から良いアドバイスも有るかも知れない、若い者どおしが話せば
何か良い知恵が出るかも知れない)と思って兄ちゃんに「信に相談を
持ち掛けたら・・・」と言いましたが、信も「触らぬ神に祟りなし・・・」の
心境で聞き耳を持たない様です。
そうこうしてる内に修理工場の社長が突然亡くなり、工場を閉鎖せざるを
得なく成り、隆は職を失い、兄ちゃんにしたら・・・
「此れじゃ隆も失業し、新しい職を見つけて彼女とも縁が切れる」と内心
ホッとしたと思いますが、隆と彼女の恋は切れる所か益々深みにハマって
隆は彼女親子の生活費迄・・・サラ金に手を出し、サラ金からは兄ちゃんの
所に催促の電話が掛かって来るように成って・・・隆のサラ金の尻拭いを・・・
結局、彼女は隆より2~3歳年上で2人の男の子の母親だから・・・
隆を手放したら絶対に幸せは来ないと思ってる様でしたが・・・
兄ちゃんも折角の長男に信と同じ様に隆に相応しい彼女を見つけて
可愛い内孫の見られるのを夢み大事に育てたのに・・・
事も有ろうに年上で子供に母親まで連れての縁談は一寸悲しすぎる。
その頃かな?微かに兄ちゃんに、うつ病の様な気配を見せる様に成ったのは?