思い出ばなし・在宅訪問介護―63・・・

 

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      《邦久さんのお世話-2・・・》

夏場は邦久さんのお世話も良いけど~冬に成ると暖房機もこたつだけで

何時もこたつの中でうずくまり暖を取って段々と口数も少なく早朝に入る

ヘルパーさんは「邦久さんが動くまで(死んじゃったのか?)って思い

動き出すと(あ~今日も良かった~)って感じ~」と言う・・・

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和子は朝一は外れて居たのでその経験は有りませんが、やっぱり大ベテランの

ヘルパーさんは事業所の方から「異変を感じたら先ずは社長かセンター長

社員の男性に電話をして下さい」と言われますが、勿論、事務所に電話を

するのは当然ですが、「仮に息絶え々・・・の利用者さんが担当の時は

先ず一番に救急車でしょう?」と思うけど、社長もセンター長も

「一番に事務所に・・・」と頑なに言ってヘルパーさんの言葉に耳を貸さない

だから大ベテランのヘルパーさんは徐々にアップル事業所を退職し他の

事業所へ・・・和子も、もう少し若かったら辞めるんだけど・・・(笑)

 

大ベテランのヘルパーさんは辞めちゃうし、ヘルパー2級の資格を取った

ばかりの新人さんは(在宅訪問介護はこんな物か?)と言った感じだから

電子レンジの無いお宅でも、ご飯を全部小分けにして冷凍しちゃうし~

「朝は昼の為に・・・昼は夜の為に・・・夜は翌朝の為に冷凍庫から出して

置いて下さい」と連絡帳に書いて置いても見ない?

和子は時々、コンビニでおにぎりを買って、家の残り物のおかずを持って行って

食べて貰った事も・・・

何時か残り物の回鍋肉を持って行って温めて食べて貰ったら喜んだ邦久さんの

お顔が思い出されます。(笑)

【躓いて 何もない道 振り返り(シルバー川柳)】