和子が夫と結婚した当初は小さな町工場のネジを製造する会社に
勤めて居ました。昔は大勢の従業員が居たそうですが、和子と結婚した頃は
機械も進歩し、自動で動くように成って社員の方も少人数で家族の様な感じで
子供が小さい頃に会社に行くと、皆さんで歓迎して貰った思い出が有ります。
夫のお友達の内藤さんは夫より10歳年上で、お子さんに恵まれず、何時までも
夫婦仲良しでした。我が家の息子が生まれた当時は彼も「子供が欲しい」と
言って養護施設に居る子供さんの里親に成りたいと言って申し込んで夫婦で
面接にも行ったとか?
当時和子は未だ若かったし~何処に手続きに行ったのだろうとも
考えなかったけど、今思えば区役所に行くのかな?((^▽^笑) )
子供に恵まれないご夫婦は、生まれたばかりの子供の里親に成るのも大変だし
だからと言って有る程度、物事が分かる様に成ると、其れも難しい・・・
逢う度に家の息子を見ると羨ましい面も有ったかも?
そうこうしてる内に我が家の息子も大きくって、又内藤さんご夫婦も年々
年を重ねて結局は里親に成らなかったです。
その分夫婦仲は何時も良く・・・奥様が50歳を過ぎた頃に卵巣がんに成り
病院へ・・・結局若くして奥さんは亡くなりました。
その後、夫と「『内藤さんに遊びにお出でよ~』って誘ったら奥さんの
位牌を持って来るんじゃ無いの?」って言う位、大の仲良しだったのに~
奥さんの一周忌が過ぎて2年目の年賀状にちゃっかり再婚しちゃって~
新しい奥さんの名前が???
やっぱり内藤さんも隅に置けないね?((^▽^笑) )
【孫帰り 妻とひっそり 茶づけ食う(シルバー川柳)】