朝食を済ませて掃除・洗濯を済ませて散歩に行くのは9.30分過ぎで
やっぱり何時も同じ時間に行くと同じ仲間に逢います。でも~早朝の様な
活気の有る高齢者は少なく、お声掛けをすれば、やっぱり嬉しいのか毎日の様に
来ては話し掛けて来る。
和子はお話しが目的ではなく8,000歩・9,000歩と歩くのを目的として
居るから隣りのベンチに来て話し掛けられると「一廻りして来るね?」と
席を立つ、でも~「中々スムーズに歩こうと思っても足がスムーズに動かせないし・・・病院に行っても『何処も悪くない』と言われるし・・・」と言う
オジサンは一寸気に成って・・・
和子 「病院に行って来た?
オジサン 「うん、きのう赤十字病院に行って来たら『精神科に行って診て貰い
なさい』って紹介状を呉れたよ
和子 「そう~2階のエレベーターの反対側に【精神科】って有るよね?
先生に言われたんじゃ仕方が無いけど~やっぱり行きにくいよね?
オジサン 「うん、やっぱり勇気居るよね?何でも『パーキンソン病』らしい
良く『パーキンソン病』って耳にするし、大変な病気だとは聞いて居たけど・・・和子が仕事を辞めて散歩を始めた頃に、和子より10歳位年上のご老人が
芝生の周りを良く歩いてる方とお知り合いに成って、色々お話しをすると
ご主人が「もう10年程前からパーキンソン病で歩かないと段々と
衰えちゃうから階段も登って来るの」と・・・
今度はそれから何日か経って・・・和子が帰ろうと思いレストハウスの方を
見るとオジサンが転んで居るのを見掛け、起こして上げようと思い
「オジサン・・・」と手を差し伸べて引っ張って上げようと思ったら
「手を出して掴まれない」と言われ・・・
(え~こんな所でヘルパーさん遣るの?)って思いながら必死で起こして上げて・・・
「今度から奥さんに付いて来て貰いなね?」と言いながらバス停まで送って
バスに乗って貰い「バイバイ・・・」と・・・
家に帰ってパソコンでパーキンソン病を調べると・・・
《パーキンソン病の主な症状》
・代表的な運動症状
- パーキンソン病の代表的な症状には以下の四つがあります。
・手足の震え
パーキンソン病の初期症状の中でもわかりやすいものが手足の震えです。手を動かさず安静にしているときに、手足に震えが見られる場合は、パーキンソン病を疑ったほうが良いかもしれません。
・手足のこわばり
手足の筋肉が硬くこわばり、スムーズに動かすことが難しくなります。リラックスしようと思っても体の力をうまく抜けず、全体的に動き方が不自然になります。
・姿勢反射(転びやすい)
体のバランスを保つことができず、姿勢を変えるときの反射が鈍くなります。いったん歩き出すと、スピードが速くなったり、方向転換が難しくなったりします。転ばないようにしようとして歩行が小刻みになり、歩行速度が速くなることもあります。
・無動、寡動
運動麻痺や筋力の低下がないにもかかわらず、日常生活の動作が遅くなります。自発的な行動が少なくなり、筋力が低下してますます活動しなくなるという悪循環に陥る可能性があります。 初期のパーキンソン病では、身の回りのことは行えますが、症状が進行するにつれ、排泄や着替えといった日常生活に必要なことが自分でできなくなり、介護が必要になります。
●非運動症状
・自律神経症状
外部からの刺激に対して無意識に体の機能をコントロールする役割を担うのが自律神経ですが、パーキンソン病を患うと、この自律神経が乱れ、「便秘」「排尿障害」「発汗異常」などを引き起こします。
・精神症状
病気に対するショックやパーキンソン病そのものの症状により、うつ病を
発症した り、幻覚や妄想が現れたりすることがあります。これらの精神症状は、
治療薬の副作用 として見られる場合もあるので、治療のために薬を服用する際は、
医師によく相談しま しょう。
・睡眠障害
パーキンソン病が進行すると、心身に安らぎを与え精神の安定をもたらす
「セロトニン」などの神経伝達物質の分泌にも影響が及び、不眠症になることが
あります。深く眠っている時間が減ったり、眠りの最中に異常行動が現れたり
していないかどうか、注意深く観察してください。