思い出ばなし・たかしさん(仮)-2・・・

          

                f:id:akicyan6041:20190717182037j:plain

 

昔・昔大昔・・・もう半世紀も昔の事ですが、和子が織物工場に勤めていた頃に、

毎日三時間ほどドレメ式の洋裁の先生の教室に通って、洋裁を習いました。

その時、先生が雑談で「女は手に職を就けると一生苦労するから

手に職は就けない方が良い」と言われた事が?その当時は和子も、勿論独身で

その言葉自体チト理解するのに時間が掛ったような?当時は、未だ々家庭の主婦が

お勤めをする事自体「親父の甲斐性なし」と笑われた時代だったから・・・

 

たかしさんは、何度職に就いても、直ぐに辞めちゃって~3ヶ月失業保険を貰って、

又職探し・・・その様な事の繰り返しで、ケイさんは洋服の仕立ての内職をして

生活をして居た様です。偶にご招待を受けてたかしさんのお宅に行くと

何時も内職の様子が伺える?その時、フト、ドレメ式の洋裁の先生の教室に

通っていた頃に先生から「女は手に職を就けると一生苦労するから

手に職は就けない方が良い」と言われた事を思い浮かべ・・・

(あ~そう言う事だったんだ?)と納得した事も・・・

 

   f:id:akicyan6041:20190717182056j:plain

 

其れでもたかしさんのお宅にお邪魔してお酒を飲んでない時は何時も・・・

「和子さん・和子さん・・・」と優しくお声掛けをして呉れて

優しいお兄ちゃんでした。有る時は夫に「お前たち家族と俺たち家族とで

一度新潟に行こうか?」と言うお話も・・・

 

        f:id:akicyan6041:20190519174455j:plain

 

其れから間もなく、夜中の11時ごろに東京の実家のお姉さんから電話が有って、

夫が出ると、たかしさんの訃報の知らせでした。享年・38

               

                 -合唱―

 【人生は 山谷超えて まだ歩む(シルバー川柳)】