和子は夫と結婚して「子供の出来るまでは外で働きたい」と言い、従兄妹に
某会社を紹介して頂き、お勤めを始めました。当時は未だ週休5日制じゃ無く
お休みは日曜日だけ・・・
夫は幼少の頃は、新潟の実母の家で育ち、都会の慌しい生活の中より田舎の
廻り近所の人間関係の温もりを感じながら育った制か・・・其れとも
今迄大きな家で生活し、6畳一間の息苦しい生活から少しでも
解放されたかったのか?分かりませんが、夫は一週間、朝早くから起きて
揃ってお仕事に行き、帰って来ると狭いながらも洗濯・掃除、夕飯の支度と・・・
夕飯が終わると銭湯に・・・やっと落ち着けるのは11.00時頃・・・
そんな慌しい生活の中で、折角の日曜日一日のんびり過ごしたいのに・・・
「今日は実家に行くよ~~~」と夫の実家に・・・
ホームセンターから日曜大工の材料を買って来て・・・
下駄箱作り・・・結婚した時にアパートは玄関が狭く、家具を買い揃えた時に
下駄箱は「狭いから買うの止めよう~」と言う事で買わなかったから・・・
下駄箱が出来上がる迄、毎週東京の実家通い、勿論、お昼と夕飯をご馳走に成って
帰って寝るだけ・・・
夫の毎週日曜日の実家通いの目的は下駄箱作りを口実に・・・
和子を実家の家族にするのが、目的だったみたい?
「和子は俺の女房に成ったのだから・・・実家に行っても、ツカツカ・・・と
入り、堅苦しい挨拶は抜きにして『お早う~・今日は・・・』っという感じに・・・
一日も早く実家の家族に成って欲しい」と言う事でした。
お陰様で夫の家族とも分け隔てなく・・・取っても素敵な関係に・・・(笑)