或る日、夕飯の時に電話が掛かって来た。
パパ 「もしもし・・・
少年 A 「もしもし~俺・俺・・・
パパ 「 あ~こうちゃんか?
少年 A 「うん、俺~こう・・・今風邪を引いちゃって一寸声が涸れてるんだけど~
パパ 「 うん~でどうしたの?
少年 A 「きのう携帯を壊しちゃって電話番号が変わったから今から教えるから
一寸メモに書き止めてよ~
と言う電話が掛かって来た。パパは晩酌中で少し、お酒が・・・
パパ 「今ママと代わるから・・・
と言って和子が出ると・・・
少年 A 「俺・俺・・・こう~だけど~きのう携帯を壊しちゃって
電話番号が変わったから今から教えるから一寸メモに書き止めてよ
と言う???この少年 A君の口調からは、それ程悪い事をする様な感じには
受け取れず、何と無く親しみを感じる様な少年でした。
でも~家の息子は「俺・こう~」何て絶対に言わないし・・・和子達も息子の事を
「こう~」何て呼んだ事が無い?
電話番号を控える前に、和子は一寸異変を感じ・・・
ママ 「ちょっと~態々電話番号を教えて来なくても家の電話の
ナンバーディスプレーに登録されてるし・・・・OOちゃん
どうしたの?
とお嫁さんの名を言うと・・・
少年 A 「今、誰も居ないんだよ~
ママ 「う~ん、でも~この電話可笑しいよ~絶対可笑しいから
一度切ってもう一回 掛けるね?
と言って電話を切って息子の所に電話をしたら・・・
ママ 「もしもし・・・
こうじ 「もしもし・・・
ママ 「やっぱり~違った~~~良かった~~~
と思わず、息子の声を聞いて言うと・・・
こうじ 「馬鹿が夫婦で「オレオレ詐欺に引っかかったのか?」・・・
って言われたけど・・・無事に難を逃れてホッとした
これは数年間の出来事で最近ではやり方も巧妙に成って遂、信じてしまう
事が現実だと思いますが、一寸時間を置いて冷静に成って先ずは本人に
確認する事が一番大事だと思います。
又最近ではアポ電とかで高齢者を狙う犯罪が多く、和子は睡眠中は
留守電を解除しますが、それ以外は常に留守電に・・・
【万札と 言えばやっぱり 太子でしょ(川柳)】