和子のこぼれ話-94〜群馬の嫌なオジサン〜

根岸さんに横編みのコンピューターを教えて貰ってどれ位月日が
流れただろうか?半年ほど?一年は経って無いと思う。
日増しに渋谷さんと2人で頑張った丸い大きな編み機は3台とも
出され、工場の中は広い空間が出来て閑散として居た。
其れから暫くして、知らないオジサンが機械毎転がり込んで来て
大きい機械の有った場所に何か機械を持って来て・・・
ニットをほぐす機械だとか?何でも群馬県で会社を経営して居た様ですが
やっぱり不況で群馬の会社を閉めて日本ジャージに転がり込んで来たとか?


彼は名前は忘れちゃったけど、元社長だっただけに態度が大きく威張り
散らして居た。日本ジャージの社長は同等だっただろうけど〜工場長も
星さんも彼の言うが儘、和子は「後入りの癖にデカイ態度を取るなよ〜」って
言いたい位だった。あの穏やかな日本ジャージもこのオジサンが来たばかりに
穏やかな雰囲気も何処かへ飛んでしまった〜
其れから暫くして根岸さんは体調を悪くして会社を休むように成った〜
折角教えて貰う筈だったコンピューターも残念するしか無かった
結局横編みのコンピューターは星さんも知らないし、勿論威張り屋の
オジサンも自分の持って来た機械に夢中で「あんたが覚える気が無いから
覚えられないんだよ〜?」って和子を足蹴にする。結局工場の方では
和子はお手上げに成って工場長から仕上げの方へ行く様にと命ぜられ
仕上げの方へ移動に成った。