和子のこぼれ話-82〜お見舞いレター〜

母の告別式も無事に終わり、横浜に帰って来て、又お仕事が始まった
久しぶりに会社に行くと繁ちゃんが上大岡の東邦病院へ入院したとか?
聞く所に依るとご主人の会社で家族の健康診断が有って健康診断を受けたら
何故か引っ掛かって検査入院をしたとか?
ガウンの縫製工場では和子と繁ちゃんがそれほど親しい仲だとは一部の人しか
知らないけれど、和子は会社の帰りに最初は山口さんとお見舞いに行った
最初にお見舞いに行った時は未だ々元気だったけど〜2度・3度と行く毎に
段々と元気は無かったけど、和子が行くと取っても喜んで、やっぱり
縫製工場での愚痴話をして居た。病名を聞くとC型肝炎だとか?


肝炎も本人は元気そうにして居ても病魔は進行し、当時は未だC型肝炎
患者さんは少なかった。和子も毎日は会社の帰りに寄ってる暇は無いし
和子も病名こそ違え、何度も入退院を繰り返し(きっと退屈して居るだろう?)
と思い、毎週同じ日に手紙を書いて投函して上げた。手紙に書く内容は
片道通行だから文面に苦労したけど・・・でも〜思うが儘に・・・
彼女はきっと手紙の届く曜日を楽しみにして居たのでは???