和子のこぼれ話-81〜告別式を終えて横浜へ〜

母が42歳の時に生まれた和子は兄貴が結婚する迄は泣き虫の甘えん坊でしたが
兄貴が和子が小学2年生の秋に結婚して、其れからは「老後は義雄(長男)に
お世話に成らんならんから・・・」と兄嫁を大事にして、今和子は子供を
授かって2児の母親に成って87歳で一生を全うした母を振り返り思う事は
随分「わが身勝手な薄情な母だった」と思う。未だ幼い和子が居るのに〜
和子は姉さんに儘っ子同然に扱われ、10円の学用品を買うお金も満足に
呉れないのに〜家計を姉さんに預けちゃって・・・
でも〜そのお陰で和子は大人に成った。姉さんに苛められたお陰で
大人に成ってこの様に横浜で幸せに暮らしている。「子供を持って親の恩を知る」
と言う諺が有るけれど、子供を持って姉さん自身を許す気に成った


横浜に帰って来て暫くしたら姉さんから「箪笥が届いた」と電話が有り
「そんな物は貰えないからお金を払う」って言ったけど〜「長年、母を
看取って呉れて有難う〜和子は遠く離れて御世話出来無かったから〜又君子や
姉ちゃんには内緒にしてね?」と念を押し、和子は姉さんに有難う〜  と


横浜に帰って来て又日本ジャージでのお仕事が始まった・・・
会社に行くとガウンの縫製工場で働く繁ちゃんが肝炎で上大岡の東邦病院へ
入院したとか?