和子のこぼれ話-43〜和子の結婚生活―10


2人の子供も段々大きく成って、外の公園で良く遊ぶ様に成りましたが
誠はやっぱり小さい子供が好きなのか、弟が可愛かったのか、良く連れて
歩いて呉れました。団地に越して来た当時はお隣の階段に、ひでくんと言う
1歳年上のお友達が居て「ひでくん遊ぼう?」と声を掛けると無口でおとなしい
ひでくんは「遊ばない、あっちへ行け〜」って突き飛ばしたりしたのかな?
良く泣いて帰って来ました。「まこくんは男の子でしょう?そんなにメソメソ
泣かないの〜ひでくんに遣られたらやり返して来なさい」って何時も
泣かされて帰って来ると怒るから、階段の下から玄関の所まで泣きながら
上がって来て、玄関を開けると泣きじゃくりながら・・・「ただ今〜〜」って
「どうしたの?」って優しい声を掛けて上げると
「わ〜〜〜んひでくんに泣かされた〜〜〜」って・・・


そうして和子は誠に同情もせず、「男だったら泣くんじゃ無い!!」」って怒った制か〜〜〜
誠は幼稚園に上がる前はかなりの悪で、前の公園で女の子達がおもちゃを
持って来て遊んで居ると、みんな取り上げて悪戯をしたとか?
和子は北側の部屋で靴下の内職をし、誠の悪戯など全然知りませんでした。
金の星幼稚園に入園し、朝幼稚園に送りに行くと、遠く離れた棟のおかあさんに
「お宅のまこくん大人しく成ったね?」って言われて初めて知った物でした。