和子のこぼれ話-28〜兄ちゃんの思い出-12〜

和子は小さい時から足が弱く、又和子は都会に憧れ、せめて京都位の都会に
嫁ぎたいと思って居ましたが、2年半ほど結婚を前提にお付き合いをした大阪の彼とも
両親の猛反対の末に諦め、偶々東京に居る勇ちゃん(従兄妹)が帰って来て
夫との縁談を進めて呉れました。お見合いで結婚をする相手には左程
その時には魅力は感じませんでしたが、都会に憧れる和子は「東京」と聞き一寸
戸惑いましたが、兄貴(長男)と東京へお見合いに来て兄貴も「この人なら〜」と
言う事で夫との縁談が着々と進みました。母は自分の甥っ子の勧めだから・・・
納得して呉れましたが、父と兄ちゃんは猛反対でした。
後で聞く所に依ると父は姉ちゃんや君子、兄ちゃんに
「和子に『東京へ行くな?』と言って辞めさせて呉れ」と度々頼みに行ったそうです。


有る時、兄ちゃんは「和子〜良い所へ連れて行って遣るから来い」と???
当時、勿論兄ちゃんは車も持って居たけど〜自転車の相乗りで、行った様な?
其処はたずえさんの実家の有る部落の新築の素敵な一軒屋の家の前、
「和子〜ここは清四郎の家や〜兄姉中で一番良い家やでよ〜?」と???
この清四郎と言う男性はたずえさんの一番下の弟さん、で兄ちゃんは和子と
お見合いをさせる積りで???和子はお見合いをする積りは毛頭有りません。
「どんなに兄姉中で一番立派な家でも和子は嫌だ〜お見合いなんて絶対にしない?
だってたずえさんの手前断るのも断りにくいから・・・絶対に嫌だ〜〜〜