和子のこぼれ話-25〜兄ちゃんの思い出-9〜

父の友人の娘さんと縁有って結婚と成り・・・
父は中古の家を買って総リフォームして新築同然の一軒屋を買い与え
兄ちゃん夫婦の新居に・・・10月に結婚をするのに5月から新居で
生活を始めた兄ちゃんは毎日嬉しそうでした。一つ・一つと家財道具を
買い揃えて・・・イザ結婚式


和子は兄ちゃんの結婚式に着る着物を一揃え新調し、君子(次女)は
翌年のやっぱり10月に結婚するので、素敵な着け下げの着物を持ってますが
自分の結婚式まで仕付けを取るのが嫌だと言って姉ちゃん(長女)の
着け下げを借りて節子(長男の娘)と3人でお給仕を・・・
三三九度の盃を節子が、和子と君子がお給仕をして式が始まりました。
窓際に百々家・内側に小林家のお客様にお給仕をして居るとお嫁さんの
弟さんに君子とお似合いの弟さんが居て「清四郎のお嫁さんに丁度良いな?
どっちが姉でどっちが妹やろう?」って話す会話が面白くって・・・
吹き出しそうに成って・・・困っちゃった〜


この兄ちゃんのお嫁さんは兄ちゃんより一歳年上で6人兄姉の4人目で
実家の兄嫁とは違い、若くして母を癌で亡くし、父と兄弟の食事の支度をして居た人で
家庭の事はしっかりと・・・又和子も取っても大事にして呉れました。