和子のこぼれ話-24〜兄ちゃんの思い出-8〜

両親に「彼女とのお付き合いを辞めろ?」と散々言われても中々諦められず
両親には「もう別れた〜」と言いながらも、世間の風は冷たく「又2人で
デートをして居るのを見た〜」と告げ口をする。
今のご時世なら、中々親の意見を聞き入れる若者は少ないですが、兄ちゃんの
青春時代の頃は未だ々親の目が光、彼女と夜逃げでもしよう物なら大騒ぎ・・・
流石に兄ちゃんも彼女と親の意見を振り切って迄は夜逃げは出来なかった様?


父は兄貴(長男)より可愛い兄ちゃん、父の従兄妹に1人暮らしをして居る
お婆さんが居て、その従兄妹も子供が無く、老後の事を考えて兄ちゃんを
そのお婆さんの養子にして彼女と結婚させようか?って考えた事も有ったとか?
でも〜当の兄ちゃんは生まれ育った「小林」の姓の変わるのは絶対嫌だと
言って拒否をしたそうです。父は祝言も上げて無いのに〜子供でも出来たら?
と気が気じゃ無く、友人・知人の年頃の娘さんの居るお宅に行っては・・・
「お嫁さんに欲しい」とお願いに行った様です。


そうこうしてる内に炭焼きも不景気に成り、有る方の口利きで山林組合に
就職が決まり、生活は安泰に・・・
その内、両親や兄姉から猛反対を受けて彼女を諦め、父の友人の娘さんと
縁有って結婚と・・・