和子のこぼれ話-20〜兄ちゃんの思い出-4〜

兄ちゃんがカメラを買って喜んだのはどれ位の年月が経ったのかな?
毎日父と2人で野瀬の山に行って炭焼きをするのにはカメラは、余り
必要無さそうな???でも〜和子が難病を患い、何度か大津の赤十字病院
連れて行って呉れる時は必ず、カメラを持って色んな所で写真を撮って呉れて
アルバムにはかなり思い出が残って居ます。そんな兄ちゃんもカメラに
飽きたのか?やっぱりフイルムを買ったり、現像したりで、お金が掛るから
諦めたのか?いつの間にかそのカメラを、お寺のご縁さん(お坊さん)に
売って、今度はトランジスターラジオを???


そうだよね?ラジオなら山で聴きながら仕事も出来るし・・・
所が父に見つかると怒られるから・・・
「かーこ机の引き出しに預かって呉れよ〜」と
隠居の内縁に有る和子の机の引き出しに・・・
朝、山に行く時に母屋の玄関から「行って来ます〜」って出て隠居の
座敷口から内縁に有る和子の机の引き出しから、持って山へ・・・
流石・・・兄ちゃん!!所が・・・2〜3歳の節子(兄貴の娘)はこのラジオを
見つけて・・・「お爺ちゃん、此れ何〜に?」って父に・・・
父は怒る所か?(此れは良い物を持っとる〜し〜こに貰おう)っと???
結局、折角のトランジスターラジオを父に取られて???又買い直し・・・