和子の生い立ち-115〜三国さん〜

お部屋の患者さんは、子宮筋腫の手術をして2〜3日もすれば
起きてトイレにも行き食事の配膳もしっかり出来て、元気ですが
「お膳を下げて上げるね?」って優しい言葉を掛けて呉れるのは
三国さんだけでした。彼女は前の年の夏に、この赤十字病院子宮筋腫
手術をされたそうですが、腸が癒着して再入院、一番入口の廊下側の
ベットで、苦しそうでした。勿論気分の良い時に窓を覗きに来ては
お膳を下げて呉れる。
彼女は、当時40歳で4歳の男の子が居て時々パパが子供さんを連れて
お見舞いに・・・伺う所に依ると辻堂だとか?遠い所から・・・
偶に子供さんに逢うと彼女も嬉しそうでしたが、お子さんがママに色々
話しかけて親子共々和やかな雰囲気でしたね?
でも〜日増しに弱っていかれ、未だ子供さんが小さいのに・・・