和子の生い立ち-100〜自殺〜

浩ちゃんを幼稚園に送って行き、帰りに6棟の中村さんのお宅に行くと
オルガンの上に陰膳が???
彼女ご夫婦は横須賀出身で1男1女の母で浩ちゃんの同級生は
上のお子さん女の子でした。お話しを伺うとご主人はサラリーマンで
日々頑張って居たそうですが、8ヶ月ほど前から肝硬変を患い
横須賀の病院に通院をして会社は休んで居たそうです。
一週間ほど前に家族で横須賀のご主人の実家に泊まり込み病院へ・・・
日曜日の朝、「俺一寸出掛けて来る」と出て行って、夕方に成っても
帰って来ない?暗く成っても帰って来ない?散々近所を探し廻ったけど
行方知れず?洋光台から帰って来る時に着て来たブレザーは着ないで
出て行った?このブレザーのポケットの中に手を入れると家の鍵や免許証
電車の定期、と2枚のメモが???このメモに、一枚は「ご免」と・・・
後一枚には絵地図が???見つかったと??・
和子はお宅に入った瞬間、異様な雰囲気を感じ、此処のご主人は若しかして
自殺?もうこの世には居ないのでは?と思いました。

ご主人は会社で火傷を負い其れが原因で肝硬変に成ったと彼女は言ったけど
火傷が原因とは思いませんでしたが、肝硬変で8ヶ月も仕事を休み幼い子供を
2人抱えて病院に行けば「大分回復してるけどもう少し〜」って頻繁に言われ
前途を悲観して死の路を???でも〜彼女は「夫は死んで無い?」と・・・
藁おも掴みたい心境で占い師に診て貰ったら「ご主人は絶対に生きてます。
只フラフラ・・・と帰って来る事が有るから絶対に玄関、窓のカギは閉めては
いけません。夜も電気は絶対に消さない様に・・・」と言われたとか?
フラフラ・・・と帰って来て鍵が掛かって居たら・・・電気が消えて居たら
ご主人は又出て行ってしまいます。と・・・だから和子の家にも行けないと・・・
散々会社の同僚や警察が彼の書いた絵地図を目標に探しましたが、見つからず
居なく成って2週間過ぎたある日、絵地図から2〜3メートル離れた
草むらの中から見るも無残な姿で見つかったとか?冬の寒い時期でしたが
この2週間の間に一晩大雨が降って大分腐食して居たとか?
散々、女房や2人の子供の為に頑張ろうと努力したでしょうけど、見た目には
元気そうで、他人から見れば遊んで居る事に不信感を与えるしお医者さんに
行けば「もう暫く養生しなさい」としか言われず、遂に死の路を
選んだのでしょう?享年35歳だったとか?