和子の生い立ち-69〜越野受石〜

越野受石は時計の石を作って居る会社で従業員50人位だったかな?女性が
35〜6人?この会社にも勇ちゃんは時々洋服の注文を取りに来て居たとか?
大勢の女子社員さんも居ましたが、皆さん独身で既婚者は入社当時は
和子だけでした。でも〜皆さん和子より年上の方も何人か居ました。
和子は2階でお仕事をし、階下に近ちゃんが・・・
食事の時に・・・
近ちゃん「秋山さんは綱島のどの辺に住んで居るの?」
和子  「駅からバスで5分位行った所の内外編み物の奥です」
近ちゃん「そ〜じゃ〜その近くに原薬局って有る〜?」
和子  「うん、有る何で知っとるの?」
近ちゃん「あの原薬局の奥の突き当たりにアパートが有るでしょう?」
和子  「うん、有る・有る・・・だけど未だ名前付いて無いみたい?」
近ちゃん「そ〜そ〜・・・あのアパートは私の彼のお母さんのアパートで
     あの一階で私達住むの?秋に結婚して・・・」
偶然にもご近所のアパートに先輩が住むとか?和子は嬉しかった〜
右を向いても左を向いても知らない人ばかりの中で偶然に越野に勤めて
お知り合いに成ったお友達が近所に越して来る。
未だ々彼女の素性も分かりませんが、昔馴染みのお友達に逢った様な
そんな錯覚をする程、嬉しかったです。
その時は、ご主人に成る彼が一人で住んで居ました。