和子の生い立ち-59〜和子の実家へ〜

あにやんも「あの人なら真面目そうだし〜良いじゃないか?」って言うし
和子も一度お見合いの席で逢い、一日東京で過ごしましたが
あまり悪い印象も、持たなかったし、長年都会に憧れて居たから・・・


東京から帰って1ヶ月もしない有る日勇ちゃんから・・・
「秋山君を連れて樋田に行く」と連絡が有って、勇ちゃんと彼と
お母様と3人で樋田に・・・
「東京からの行き来は大変だから、若し本人さんやご両親から了解を
頂けるなら、その場で結納を交せたい」と・・・
父は散々「一握りの土も無い所へは和子を遣りたくない」と反対をしましたが
和子も「行く」と言うし・・・兄姉達も「かーこが行くと言うなら行かせて
遣ったら〜?」って・・・又父も真面目そうな彼を一目見て諦めらのか
「じゃ〜勇次の家を実家代りに遣るから宜しく頼む」と言って泣く々
諦めて承知して呉れました。結納はおしげさんにお願いをして・・・
次の日に彦根城を彼とお母様を案内し東京へ・・・


父は一旦は諦めて承知はして呉れましたが、やっぱり(4人の子供は皆
家の近くに嫁いだのに〜末娘のかーこだけ?)と言う気持ちが脳裏から
離れなかったのか、ず〜〜〜と不機嫌でした。
でも〜和子には「やっぱり東京へ行くな?」とは言いませんでしたが
姉ちゃんや兄ちゃんの所へ行っては「和子に『東京へ行くな?』って
言うて呉れ」と散々言って居たそうです。