和子の生い立ち-9 〜大阪・私立大学病院〜

有る時、おたかさんから「かず〜は可愛い顔をして器量が良いのに〜
足に傷ばかり付けて貰って・・・」と言いおたかさんの所に来る
患者さんのお話を・・・

一ノ瀬のOOさんは(もう年配のオバサン)やっぱりかず〜と同じ
カリエスで足を病んで居た。有る時大阪に嫁いで居る娘の所に行って
「この頃、足が痛くって困ってる」と話したそうです。娘さんは
「じゃ〜私立大学病院に連れて行って上げる」と大阪の私立大学に
行って診察を受けたら・・・「大分カリエスは進行して居るから即
手術をしなさい」と言われ、呆気に取られたOOさんは「一寸待って下さい。
今、娘の所に来て居るので入院の身支度をして来るから一旦帰して下さい」と
頼んだそうですが、「帰ったら何時来るか判らないから
その足で帰れる様にして挙げるから、自宅まで帰るのに何時間掛かるのですか?」と聞かれ
大阪から帰るのは2時間程で帰れるけど、色々都合が有って「6時間位」と
行ったらその処置をして下さって歩いて帰って来、その後再発はしないと〜

「かず〜も立派なお兄ちゃんが2人も居るのだから一度お兄ちゃんに
連れて行って貰った方が良いよ〜?」と羨ましいお話聞き、早速
家に帰り母に話し・・・大阪の私立大学病院へ行く事に成りました。
当時、あにやんは34〜5歳、樋田の山奥で育った家族の中で
大阪まで行くと言う事はかなりの勇気がいる。大きな大阪駅
私立大学まで迷わずに行くのは大変な事でした。
それでも、あにやんは「俺が連れて行って遣る」と意気込み
連れて行って呉れました。診察の結果・・・

「あなたのカリエス結核性や梅毒性から来て無ければ必ず治ります。
あなたのカリエスは3年周期で来るカリエスだから又3年経ったら
再発するでしょう?今は未だ手術をして傷も完全に治って無いから
暫く様子を見て、今度再発をしたら必ずいらっしゃい。若しベットが
空いて無かったらベットを空けてでも受け入れて上げます。
この病気は数字で言うなら10患って居たらその周りを12〜15位の
感じで切除しないと再発します。」と言われ和子の家系には結核性も
梅毒性も無いから一安心して大阪の天王寺公園をあにやんと散歩して
ルンルン気分で帰って来ました。