2012-01-01から1年間の記事一覧

和子のこぼれ話-112 〜石ヤン〜

平上係長はロイヤルに来て、「今日一日与えられた仕事をしっかり遣れば 良い」と考える人ではなく、如何にロイヤルを良い工場に出来るか?と言う 事を常に考えて居る人でした。又自分は定年を迎え嘱託でロイヤルに 来たのだから、しっかり後輩を育てなければ…

和子のこぼれ話-111 〜その内本社工場へ〜

沼上さんは平上係長が和子の事を「秋山のバーバ」と呼び親しくして 呉れる事が面白く無いのか、事有る毎に平上係長に突っ掛かり ゲストの品物の染み落としも「杉崎工場長が教えて呉れたからその様に 遣る」と言って自分で染みを落とし、失敗する事も・・・ …

和子のこぼれ話-110 〜平上係長が転籍で〜

平上係長がロイヤルに転籍に成り、杉崎工場長は殆どロイヤルには 来なくなった。平上係長は柴橋商会では、もう大先輩で社長から 部長、専務まで一目置く様な存在でした。社長は介護用品の販売から リースで始めた柴橋商会にランドリーを手掛けたのも平上係長…

和子のこぼれ話-109 〜平上係長が???

本社工場の先輩達に誘われて、松田工場に行き、楽しい一日を過ごしたのは ロイヤルでは和子と石渡君と2人だけ・・・後は本社工場の先輩達と 杉崎工場長だった。松田工場の平上さんはご夫婦で杉崎工場長より遥かに 大先輩で、杉崎工場長も借りて来たネコの様…

和子のこぼれ話-108〜松田で楽しい一時を〜

沼上さんとトラブルを起こし何日の日々が過ぎただろうか? 弱気な和子は辛い毎日を送って居たけど、和子自身疾しい事は何も して居ないし・・・此処は我慢するしか無いと自分に言い聞かせ、その内 きっと時間が解決して呉れると信じ、自分の胸の内を便箋に7…

和子のこぼれ話-107 〜さみしい毎日〜

沼上さんとの友情に亀裂が入り、毎日和子は憂鬱な日々を送りましたが 決して和子にはやましい事は微塵も無いから、そのまま最後まで ゲストの大変な日々を過ごした。若し和子と逆だったら素直に「ご免ね?」と 謝り、事は終わったと思うけど・・・流石に頑固…

和子のこぼれ話-106 〜2人の友情に亀裂〜

一週間のエイズ会議で沢山のゲストが出て会社中がごった返すのは 僅か一週間ですが、和子は毎日々が地獄の様な日々でした。 沢山のお客様の洗濯物にミスが有ってはいけない。夕方の時間までに しっかりと客室事務所に届けなくてはいけない。やっと届ければ …

和子のこぼれ話-105 〜エイズ会議〜

工場長も本社工場も杉崎工場長の管轄でロイヤルばかりに滞在は出来ず 竹の内主任と交代で勤務する様に成った。又ロイヤルの女性も3人に成って 鳥越さんや平上さんが・・・殆ど平上さんがお手伝いで来て呉れる事に・・・ 平上さんのご主人も柴橋に勤め、松田…

和子のこぼれ話-104 〜新入社員のオバチャン〜

本社工場の様に、社員の制服や白衣のプレスをして居るだけなら 良いけど、宿泊客のランドリーは失敗は絶対に許されず毎日 神経をピリピリさせながらのお仕事でした。でも〜ゲストが無い時は のんびりして、又普段が大変だから、工場長も多めに見て呉れて 仕…

和子のこぼれ話-103 〜沢山のゲストで大奮闘〜

工場では女性4人で2人はワイシャツのプレス・一人はズボンのプレス 後の一人は客室から来るゲストの纏め、客室事務所から個人々の洗濯物を 袋に入れて持って来る。其れを一枚づつタックを付けて洗濯して貰う その間に伝票を書いて、出来上ったら客室から袋の…

和子のこぼれ話-102 〜ゲストランドリー〜

ロイヤルパークホテル・ゲストランドリー工場は男性2人・女性4人で スタートし最初はゲストランドリーは少なくって良かった〜 数人の宿泊客の洗濯物に、他人様の品物が混じらない様に一枚づつ タックを付けて・・・ポケット点検をして石渡君に洗濯して貰う。…

和子のこぼれ話-101 〜本社工場にお別れをして〜

杉崎工場長は気の小さい人で、余りテキパキと会社を切り廻して行く様には 見えなかったが、でも〜黙って其れなりに頑張って居る様だった。 やっぱり杉崎工場長も和子と沼上さんは他の2人(内藤・森)より良くして 呉れた。只、石渡さんは眼が殆ど見えない感…

ロイヤルパークホテルへ

新しいコンパクトなランドリー工場 此処はホテルの従業員の制服の洗濯、客室に宿泊するお客様の洗濯物 休暇もシフト制で交代に・・・でも〜工場の方は日曜日は杉崎工場長と 石渡さんが遣って呉れるので女性は一人で最初の頃は・・・ ワイシャツのプレスに2人…

和子のこぼれ話-100〜本格的にプレスの練習〜

柴橋商会に採用されて、4ヶ月研修で井土ヶ谷工場へ・・・ 桜木町のランドマークが出来上り、B1に柴橋のランドリー工場が出来て 杉崎工場長と和子達女性4人其れに石渡君が移動に決まって居た。 井土ヶ谷工場では和子と沼上さんと2人でワイシャツのプレスと …

和子のこぼれ話-99〜オバチャンの苛め?〜

杉崎工場長と面接をし、「4ヶ月ほど井土ヶ谷工場で研修を受けて その後は桜木町のランドマークタワーの上階に有るロイヤルパーク ホテルのランドリー工場でのお仕事と言う事だった。 洋光台から井土ヶ谷に勤めるのは新杉田で京浜急行に乗り換えて 行くので大…

和子のこぼれ話-98〜柴橋商会に採用される〜

和子は独身の頃から大会社ばかりで零細企業の会社に勤めたのは 日本ジャージが初めてだった。日本ジャージも社員は50人ほど居て 先ず々の会社だったけど、上司がグルに成って気に入らない社員を 撥ね退ける。生まれて初めてこの様な経験をし2度と個人会社に…

和子のこぼれ話-97〜小俣靴下に一寸お勤め〜

広海さんの所へ工場見学の積りで遊びに行った。 電話では大口を叩き「秋ちゃんが来て呉れれば給料も奮発をするから〜」と 「でも〜昔内職で遣った、リンキングは目が小さくって出来ないよ〜」と 言うと・・・「リンキングは遣らなくって良いから・・・」と …

〜柴橋商会へ面接に〜

その後、求人広告で介護用品のリース&販売の柴橋商会の求人が目に着き 電話をした。昔から800人・1000人と言う大会社に勤めた和子は小会社で しかも家族で営んで居る会社は性分に合わなかった。 柴橋商会も、求人広告だけでは何も判らないけど〜とにかく西…

和子のこぼれ話-96〜社長に手紙〜

日本ジャージでは5年6ヶ月と言う歳月を過ごしましたが、最後には 思い掛けないハプニングで退職をせざるを得なくなり、5.00までの 勤務も勤めず、途中で逃げる様に帰って来ました。 会社では大失敗をして、この様な結果に成ったのなら、自分でも納得 出来ま…

小俣靴下へ

磯子の丸山に有る、小俣靴下の広海さんの所に電話をすると・・・ 「今遊んで居るならいらっしゃいよ〜」と・・・ 小俣靴下は洋光台に越して来て暫くしてからリンキングの機械を入れて貰って 内職をして稼がせて貰った。広海さんは社長の奥さまだけど、 社長…

和子のこぼれ話-95〜責任者の苛め〜

仕上げに移動に成った和子は気分一新、新たな気持ちで仕上げで 頑張る事に・・・最初は皆さん、暖かく迎えて呉れて、社長直々から ミシンでボタンの付け方や、諸々の事を教えて呉れた。 この仕上げは出来上って来たセーターのボタン付けやキズ点検、修理 紙…

和子のこぼれ話-94〜群馬の嫌なオジサン〜

根岸さんに横編みのコンピューターを教えて貰ってどれ位月日が 流れただろうか?半年ほど?一年は経って無いと思う。 日増しに渋谷さんと2人で頑張った丸い大きな編み機は3台とも 出され、工場の中は広い空間が出来て閑散として居た。 其れから暫くして、知…

和子のこぼれ話-93〜本格的に横編み機に挑戦〜

バイクの免許を取って6丁目のホンダライズでバイクを買って初乗り バイク屋さんで暫く試乗運転の練習をさせて貰い、此れからバイク通勤 初めてバイクで会社に行くと、根岸さん初め、皆さん大歓迎をして呉れました 帰り道、洋光台5丁目の生協の前の赤信号の前…

和子のこぼれ話-92〜やった〜合格〜

火曜日は朝から良いお天気で、会社を休んで二俣川の試験会場へ・・・ 朝、7.30分頃に家を出て横浜で相鉄線に乗り換えて・・・ 会場のお隣に教室が有って、此処で一時間お勉強をして昼食を取って 午後から筆記試験のみ、合格すれば実施練習、落選すればそのま…

和子のこぼれ話-91〜バイクの免許証〜

慶ちゃんが退職してから何年位の年月が流れただろうか? 世間全体にも繊維関係は不況の風が吹き始め責任者の星さんも新潟工場へ 時々転勤に成ったり〜和子と渋谷さんで廻して居る丸の大きな編み機も 外に出す様な、そんな話が、持ちかかる様に成って和子には…

和子のこぼれ話-90〜久々に友との出会い〜

慶ちゃんのお宅で昔の友人花沢さんから特上のお寿司を出前して貰って 花沢さんも和子からの思い掛けない電話で大歓迎をして出前に来た事を 忘れてお互いに子供の話しに・・・彼女は我が家の次男坊と同じ年の 女のお子さんで知子ちゃんと言い、やっぱりお互い…

和子のこぼれ話-89〜悪戯電話〜

湖東三山に旅行に行って暫くしてから、慶ちゃんは「秋ちゃんこの頃変な 悪戯電話が掛って来るのよ?」と・・・どんな?「うめき声だったり〜 暫く黙って居たり・・・」何?それ??? 何処の家でも悪戯電話は有るから「そんなの気にしないで切っちゃえば?」…

花寿司で退職祝い

慶ちゃんはその騒動を起こして以来、日本ジャージに居られなく成って 辞めちゃった。その後も和子と慶ちゃんは友達で、偶々上大岡の別所と 言う所に彼女のアパートが有り、その近くに洋光台の団地の向かいの団地に 居た花沢さんがお寿司屋さんを営んでいる事…

和子のこぼれ話-88〜慶ちゃん〜

日本ジャージでは繁ちゃんが亡くなり、ガウンの縫製工場の人達は 「どうして秋山さんは繁ちゃんとそんな仲良しだったの?」って 不思議がる人も、居ましたが・・・ 社員食堂で繁ちゃんは和子の向かい、右隣には金子慶ちゃんが・・・ 金子さんは和子より7歳位…

和子のこぼれ話-87〜その後の姉ちゃんの経過〜

姉ちゃんは60歳の時に胃癌で胃を4/5切除しましたが、先生から 「この患者さんは元気に退院されるから胃癌の告知はされない様に」と言われ 正雄さんと兄姉だけしか知りませんでした。所が退院をしても抗がん剤は 投与しなくてはいけないと言う事で、偶々正雄…