初ちゃん物語り-6

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 和子も横浜で生活をする様に成って、初ちゃんも京都のオバサンの近所で

アパートを借りて博已と2人で平穏に日々を過ごし、やがて京都のオバサンも

高齢で亡くなり、京都のオバサンは和子の父の妹だけど、やっぱり、

一旦は結婚したそうですが、何時の世も「色・恋」は有る様で明治生まれの、

京都のオバサンも、浮気をして嫁ぎ先を逃げ出し、京都で彼と生活を

して居たそうです。その後、何十年も京都で一人暮らしをして居ましたが、

命尽きた時は、最後に看取って呉れる人も無く、本家、元さんのお宅から

ひっそりとあの世に送って貰ったとか?

 

そんな京都のオバサンも亡くなり、初ちゃんも生まれ育った実家から車で

10分位の所に中古の家を買って、博已も結婚をして親子3人で

平和に暮らして居るとか?

 

兄やんが亡くなってお葬式に帰った時に、初ちゃんも従兄妹だから博已と親子で

お参りに来て呉れて・・・久しぶりのご対面をしました。

その時に、親子ほど歳の違う和子でも取っても懐かしがって呉れて・・・

「今度、横浜に帰ったら電話するね?」と約束をして初ちゃんちの電話番号を

聞いて帰り・・・余り遅くない時間に横浜から電話をすると・・・

初ちゃん・・・「かーこ、博已の嫁さんが嫌うから昼間に電話してほしい」と???

最初に電話をした時に、博已のお嫁さんが出て快く受け答えして呉れたのに・・・

当時は和子もお仕事をして居るので中々昼間には電話は出来ないんだけど・・・

有る時。昼間に電話をして長話をすると・・・

博已のお嫁さんは、やっぱり昼間はパートに出て居るようですが、帰って来ると

初ちゃんを邪魔にして2階で一人しょんぼりして居るそうです。

他人の家の家庭の事情は分かりませんが、田舎の知人の聞くと

「そんなに初ちゃんが言う程、酷いお嫁さんでは無さそうだけど~

初ちゃんの妬きもちだろうなぁ?やっぱり「母一人・子一人」は難しい・・・

      6日間の初ちゃん物語り  おわり・・・

 【定年だ 今日から黒を 黒と言う(シルバー川柳)】