初ちゃん物語り-5

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初ちゃん達親子が京都で生活を始め、安定した頃に兵衛さんは若くして

胃癌で亡くなり、当時は未だ、斎場じゃ無く、土葬でお墓まで、和子の父と同じ様に

梯子の上に座棺の棺を乗せて埋葬したのかな?

 

兵衛さんのお葬式の日は土砂降りの雨が降り、大変だったそうですが、

一般のお見送りの中に・・・

「何で博已を呼んで遣らん~博已は兵衛の子供やろが~」

大声で叫ぶ人も居たそうですが、博已を呼ぶと、後々面倒に成ると思ったのか?

誰も何も言わず、無事に埋葬されたそうです。

でも~中にはヒソヒソばなしで・・・「余り前世で良い事をして無いから

土砂降りの雨も天罰やなぁ~(笑)」と笑う人も・・・

 

京都で初ちゃん親子は満ち足りた生活をして居る時に、何処からか風の便りで

「兵衛さんが亡くなった」と聞いた博已は又々お母さんに激怒・・・

 

「何で僕を親父の認知から外したんだ~新屋のオッサン(和子の父)が

『将来の為に兵衛の籍から外したらダメだ』と散々反対したそうだけど~

新屋のオッサンの言う事を聞いて居れば、こんな所で、

ボロアパートで生活せんでも1/4の(兵衛さんの子供)財産が貰えて良い家が

買えたのに・・・」と・・・

博已も小さい時は「何で僕だけ「藤谷」なの?「小林博已」が良いよ~」って

言ってた様だけど~立派に成人して・・・母親に意見をする様に成った(笑)

 

和子は両親・兄姉の元で大きく成り財産分野の事など考えた事も無かったし~

父は脳溢血で倒れて、未だ元気だった頃に兄やんと兄ちゃんを自分の家の

山に連れて行って財産分野をして、「2人の娘は所帯を持ったけど~

未だ和子が残ってる。和子が結婚する時は2人の娘と同じ様に兄弟でお金を

出し合って嫁入り支度をして遣って呉れ」と言い残して財産を分けたそうで、

和子が東京へ来る時は文句無しで

父は和子に子供が出来るまで不満だったとか

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