思い出ばなし・兄やん・・・-2

          f:id:akicyan6041:20190511165053j:plain

兄やんは金銭面では意外と大雑把だったけど、物を買う時には安物は買わない人で

何でも高価な物を買う人でした。和子が幼い頃に「お友達が木琴を持ってるから欲しい」と強請ったら当時木琴は300円位だったと記憶します。

そんな時、兄やんは和子に素敵な手提げのケースに入った木琴を買って呉れて

500円だったとか?

 

年老いた両親は未だ々幼い和子が居るのに~(老後は兄やん夫婦に世話に成るから・・・)家計を兄嫁に任せて幼い和子は、学校で上履きに履く藁草履一足

10円のお金も満足に貰えず、散々学校に行く前に「姉さん10円頂戴」と言っても

聞き耳を持たず知らんぷり・・・何度も何度も「10円頂戴」と言って

兄やんが「和子が金呉れ~て言うとるから遣れ~」と兄嫁に怒鳴って呉れないと

10円のお金も貰えなかった~

 

中学の時に兄やんに「お金の必要な度に姉さんに『お金頂戴』と言っても

呉れないから一ヶ月に300円で良いからお小遣いが欲しい」とお願いをしたら

「ダメ無しのか~こにお金を持たせたらみんなお菓子買って使っちゃうからダメ」と言って呉れなかった・・・(涙・・・)

身内で有りながら血を分けた親子・兄姉なのに~誰一人と僅か10円のお金も侭ならず

苦しんで居るのに・・・和子の気持ちは分かっては呉れない・・・(涙・・・)

 

当時は同級生は半分の人が高校に進学し半分は義務教育で社会人に・・・

和子は幼い頃は甘えん坊の泣き虫だったけど~早く社会人に成ってお金を稼ぎたい。

自由に使えるお金が欲しいと・・・

義務教育を終えて社会人に成って社員寮に入りましたが、全然寂しくなく

むしろ嬉しかった・・・

 そんな兄やんも70才を過ぎた頃に脳梗塞で倒れ廃人同然の人生を・・・ 続き・・・

 

  【少ないが 満額払う 散髪代(シルバー川柳)】