和子とオバサン

清水のオバサンとは和子とご主人が同じ郷里と聞き、又ご主人のご近所に

一年お手伝いさんに行ったと言う偶然が重なり、又子供もお互いに男の子二人で

二人共同じ歳で、家族ぐるみでお付き合いを初め、団地は管理人さんは居ても

大家さんが合鍵を預かって呉れる事も無く、和子とオバサンはお互いに合鍵を

預け合い、お互いに洗濯物を取り込んだり~布団を取り込んだりと・・・

団地の中でも羨ましがられる程の仲良しでした。

 

まこ君は以外と社交的で何処にでも行って、誰とでも仲良く成れる性格ですが

オバサンちのだいちゃん(仮)は取ってもママっ子で和子の家に来ても

「ママが心配するから帰るね?」って帰っちゃう・・・所が、まこ君は

オバサンの家に行っても一日中でも遊んでる。流石に申し訳無いから・・・

「偶には家にも来させて・・・」と言って、来ても直ぐ帰っちゃう(笑)

そんな感じでオバサンも「まこ君が家に来て居ると私に付き纏わないで二人で

遊んで呉れるから返って有り難いよ~」って言って呉れるから・・・

お言葉に甘えて年中オバサンのお宅に・・・

和子は安心してまこ君をオバサンに預けて00電子の内職を頑張りましたが

00電子の内職は数人のグループで届けて貰うから誰か何人かで休んだり

会社の都合で急きょお休みに成ったりで和子には満足できる内職では

有りませんでした。

そんなある日、紳士靴下を沢山運んで来るお兄さんを見て伺ったら304号室の

奥さんがリンキングで紳士靴下の先かがりの内職をして居ると聞き

見せて貰いに行った(笑)

 

  【鳳仙花 さわらないでと 言ったのに(シルバー川柳)】