姉たちは結婚の準備と言えば先ずは家具屋さんへ行って沢山の家具を買って
箪笥の中にはぎっしりと衣類や家財道具・・・詰めてお嫁に行きます。
勿論、姉たちは自宅で式を挙げて・・・二日目には「二日帰りと言ってお嫁さんは
留めそでを着てお婿さんを連れて実家に帰ります。その間に嫁ぎ先では
持って来た家財道具を皆さんで見る習性が有るので田舎は大変です。
其れに比べて和子は一応は和服の黒の礼服を一式と結婚式のお色直しの振袖と・・・後は自分の身の回りの物だけで東京で家財道具は買う事に・・・
和子は一応洋裁と編み物は社員寮に居た頃に教室に通い身に就けて居たので
和裁を一通り教えて貰って・・・一時金を父が財産を2人の兄に譲った時に
「和子が結婚をする時には姉たちと同様に嫁入り支度をして遣って呉れ」と
遺言を残して呉れたので・・・100万円頂いて・・・
此処まで縁談は進んでも父は姉や次男のお宅に行って「『和子に東京へ行くな~』って言って呉れ」と言い続けたそうです。
【婆さんよ 犬への愛を 少しくれ(シルバー川柳)】