和子のこぼれ話-79〜姉さんへのお礼〜

母がお漏らしを初めて2〜3年は過ぎたでしょうか?和子は遠く離れて居るので
兄ちゃんからの電話で聞くだけで良く判りませんでしたが、やっぱり実家に
帰ると、母の居る隠居だけではなく家中がオシッコの臭いで大変でした。
兄貴の末娘(幸子)がお嫁に行く時も家の座敷で花嫁衣装を付けて
貰って居るから「座敷に入っちゃ駄目よ〜?」と言ってもやっぱり母も
見たくって座敷に来る。来ては知らんぷりをしながらお漏らし???
此れより5年前に赤紙の表札の付いた病室に寝て居る時も大量の便で姉さんは
大変だったと思う。


君子や姉ちゃんは時々母に呼び出されて看病もして呉れたけど、和子は母の
お世話は全然せず、本当に兄嫁・姉さんには申し訳ないと頭が下がりました。
5年前に赤紙の表札の付いた病室に入院した時から、和子は(母が死んだら
姉さんに何かお礼を???)と思い母の箪笥の中に多少お小遣いを
入れて置いて横浜に帰ってから電話で「何処々に入れて置いたから
何か買って?」って言おうかと・・・
偶々母が亡くなって、お通夜の前にま〜こ(兄貴の娘)が「かーこちゃん
買い物に行くから来て呉れる〜?」と言うからま〜こと車で買い物に行き
ま〜こに姉さんにお礼がしたいと話すと・・・
「お母ちゃんと有る事で賭けをして負けたから10,000円上げる事に成ってる
お母ちゃんは、整理ダンスを欲しがってるから今から買いに行こうか?」と
姉さんが欲しがってるなら其れで和子はお礼が出来るから了解した。
「でも〜此れはとみオバチャンや君オバチャンには絶対内緒だよ〜?
かーこちゃんだけがそんな事をすると姉ちゃん達は『何で〜かーこだけ?』
って成るから・・・絶対に言わないで?」とまーこと固い約束をして
整理ダンスを買って和子が横浜に帰ってから届く様にして貰った