思い出ばなし・「憩いの友の会」-4

                 

良く、風の便りで聞くのに・・・認知症が始まると、先ず「お財布が無くなった」と

大騒ぎをすると聞きます。田舎の姉さんも、和子の長男の結婚式に東京に来て

待合室で「財布が無い」と騒がれて大変だったとか？和子は新郎の母だから、

その時は良く分からなかったけど・・・（（＾▽＾笑） ）

                      

次子さんの場合は「財布が無い」程度では無く、芳オジサンを犯人扱いにして

気の毒でした。其れでもお茂さん以外のメンバーさんは「次子さん認知症に

成ったのでしょうね？」と・・・その後、芳オジサンもメンバーさんでしたが、

「体調が悪いので退会します」と言って憩いの友の会を去られましたが、

和子には引き留めることは出来ませんでした。

「又機会が有ったら是非戻ってきてね？」と・・・

       

その後はマンションの外壁工事で窓のサッシも玄関のドアーも新品に成って

新しい鍵に成り、次子さんに「鍵も新しくなって誰も、お宅の鍵は持って無いし～

「憩いの友の会」に来て美味しいものを食べよう」と誘うと再度出席する様に

成りましたが・・・

お茂さんは相変わらず「他のレストランに行こう」と言い出し

「じゃ～他に行こう」とお店の電話番号を聞き出し、予約したり～バスの時刻表を

見て、招待状に書き換えたりして違うお店に連れて行くと・・・

「あそこのファミレスが脂っぽいからダメだ」と言う・・・

結局、和子はパニックに成って「退会」を決意し、お茂さんにリーダーを

バトンタッチして辞退しました。ですが、此処までお膳立てをして呉れる

メンバーさんは無く、解散に・・・

          

其れから数ヶ月経って、やっぱり月一の食事会を遣りたいと言うメンバーさんが居て

「是非・憩いの友の会を遣って欲しい」とせがまれて、今は仲良し４人コンビで

平均年齢も若く成り頑張って居ます・

【「こないだ」と 五十年前の 話しする（シルバー川柳）】

思い出ばなし・「憩いの友の会」-3

          

ある日の夕方「憩いの友の会」のメンバーさんの所に招待状を届けに行くと

次子さん(仮)が「ね～一寸入って話し聞いてよ～」と言うから「どうしたの？」

と聞くと「泥棒に入られて、此処に置いて置いたお金80,000円が無くなった～」と？？？

当時マンションの外壁工事を遣っててマンション全体に足場が組まれて、

その気に成れば何処からでも入れる状態で・・・工事屋さんが大勢来て,

作業をされて居るし～素性の分からない方ばかり・・・

和子は「管理人さんに話したの？」と聞くと・・・

「管理人さんには話して無いけど～私～犯人分かってるの？

きっと芳オジサンよ～」マサカ～？？？

           

芳オジサンは以前から一人暮らしの次子さんの面倒を、よく見て呉れて以前は

合鍵を預けるほどに双方に信頼し合い、次子さんが病院に入院して居る時も

愛犬を空き家の次子さんのお宅に起き、食事を与えに行って居たと聞き、

次子さんも、その様なお話をして居たのに～

和子はその時、「このオバアチャン、遂に認知症に成ったのかな？」って・・・

又其れを、芳オジサンが聞いたら、何と思うだろう？親しくして居るだけに

身内の相談を持ち掛けて居るだろうか？

確か、彼女は独身でお子さんは居ない筈なんだけど・・・と心配しましたが

芳オジサンに聞く事も出来ず、タダ一人で気を揉んで居ました。

当然次回の「憩いの友の会」には芳オジサンも次子さんも欠席でした。

残りのメンバーでお食事に行くと、次子さんはメンバー全員に

「泥棒に入られた」と言い触らし・・・皆さんも・・・

「次子さんは認知症に成ったんだろうね？」と持ちきりの話題でした。

タダ一人お茂さんだけは「次子さんは認知症じゃない・確かに80,000円

　貯金を下ろしている」と・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続き・・・

【手をつなぐ 昔はデート 今は介護（シルバー川柳）】

思い出ばなし・「憩いの友の会」-2

          

憩いの友の会もメンバーさんが８人も居て、皆さん高齢の方ばかりで其々の

人生を歩んで来たばかりだから・・・色々と難しい事も・・・

中にお茂さんと行くバアチャンが居て、彼女は一生独身で若いころは関内で

ゲーム店を営んで居たとか？現在は80歳を遠に過ぎたバアチャンですが

軽自動車に乗って買い物に行く、元気な方です。

彼女は勿論、今はお仕事も辞めて毎日一人家で優雅に過ごしている様で、

週に１回か２週間に１回、近くのケアプラザのふれあいサロンとかで、

手芸やお歌を歌ったりして楽しんでいる様です。

憩いの友の会も、お昼に好きな物を食べておしゃべりをする程度であまり

変化も無いし・・・三渓園の菊花展に案内すると、「庭園の砂利の中を歩くのは

嫌だとか、此処のファミレスばかりじゃ飽きた」とかクレームを言い出し・・・

 　

これは和子の想像だけど～ふれあいサロンに行くと若い奥様連中も大勢いて

「お寿司を食べに行った、とか中華街に行って中華のコース美味しかった」等と

お話しをするけど～８０歳を過ぎたバアチャンは幾ら元気でも誘っては

呉れないのが現実で、お茂さんは「そうだ～憩いの友の仲間で行こう」と

思い付いたのでは？「みんなで伊勢佐木町のお寿司屋さんに行こうよ～」と・・・

「じゃ～お茂さん案内して～」と言うと・・・それは大変だから・・・

良い返事はしないし～やっぱりお寿司も良いけど～コーヒーを飲みながら

雑談が楽しみだけど～お寿司屋さんでは長居は出来ない

このような我儘がポツン・ポツン・・・と出て来る（（＾▽＾笑） ）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　続き・・・

【三月前 教えた将棋で 孫に負け（シルバー川柳）】

思い出ばなし・「憩いの友の会」-1

    

憩いの友の会を初めて数ヶ月メンバーさん８人が全員揃う事は滅多に有りませんが、

皆さん其々に様々な雑談をして其々に好きな品を選んで食べて、気分的に

若返った様で楽しい憩いの友の会でした。

                 

月日重ねて秋に成り「三渓園の菊花展に行こうか？」と言う話しが持ち上がり

三渓園の菊花展に行きました。10.30分ごろに三渓園に行って、お昼はいつもの

レストランじゃ無く,三渓園の近くのレストランで・・・

三渓園に行くと、花嫁姿のモデルさんが何人も？？？

「此処で式を挙げたカップルかと思えば、そうではなくモデルさんの様・・・

            

【喜寿だけど 恩師の前では 女子高生（シルバー川柳）】  

思い出ばなし・「憩いの友の会」の始まり～（笑）

           

お隣さんの香典事件で、井戸端会議も一人減り・二人減り・・・

寂しい井戸端会議に・・・一方、和子に「お茶飲み会を遣ろう」って進められて

旧の井戸端介護の仲間が8人位集まって「憩いの友の会」を始めました。

何時も理事会の役員をして下さって、井戸端会議もお茶やお菓子を買いに行ったりしてお世話をして下さった芳オジサンにお楽しみ会のお誘いと色々と

指導をして頂きたくて、お誘いを兼ねてご相談に伺いました。その時・・・

和子は「イガグリ婆さんが井戸端会議の発起人だと聞いたんだけど・・・」と

切り出したら、芳オジサンは「飛んでも無い～俺が発起人で始めたんだよ～」と

やっぱり・・・って感じ・・・（笑）

さて、今までと同じように毎月第三水曜日の13.00～15.00迄で10日ばかり前に

招待状を作成して最寄りのバス停の時間表を2本ばかり明記し・・・

「第三日曜日までに欠席をされる方は和子まで連絡をお願いします」と

書き込み配布します。

やっぱり一人暮らしの老人が多いから又外食する事が、滅多に無いから

皆さん大喜びでした。

勿論「憩いの友の会のメンバーさんは井戸端会議に行かない様に・・・」とは

絶対に言わないから行きたい方は行って良し

偶には井戸端会議の話題も出て楽しかったです（笑）

【老一人 家電ブザーに 返事をし（シルバー川柳）】

思い出ばなし・イガグリ婆さん-7・・・

　　　　　　　

   前の夜に和子の家のお隣のオバアチャンが亡くなって夜の10.00時ごろに

救急車が来た音を聞き付けて、管理人さんに伺って、家の隣のオバアチャンと知り

「井戸端会議の仲間だから・・・」皆さんにふれて歩き、お隣りの息子さんは

大慌て・・・お参りに来て呉れるのは良いけど、同じマンションと言うだけで

息子さんに取っては知らないバアチャン連中、恐らく面食らったと思う。

結局大騒ぎをしてメンバーさんからお金を搔き集め、立て替えた10,000円は頂いて

後は「来月からのお茶代にしたら～」って感じで集計も何もしないで終わり・・・

井戸端会議の仲間は、あまりの身勝手さで呆気に取られて・・・

結局香典代を出さなかったメンバーさんも？？？

集計がして無いから払った方も、払ってない方も？？？不満が溜まるだけ・・・

和子は「お宅の旦那さんが家の木を切った」と悪態を付けられてから

は井戸端会議も遠のき、行かなくなったけど・・・

今回の香典騒動で井戸端会議の仲間も、殆ど居なくなって寂しい井戸端会議に・・・

　　　　　　　　　　

 でも～高齢者の仲間は、何人か「やっぱりお茶飲み会遣りたいね？何か考えて～？」と言う、声を聞きますが、同じマンションで同じゲストルームで

日にち変えて遣るのも難しいし・・・だからと言って80歳を超えたオバアチャン、

杖を突いたりシルバーカーを引いてる方をレストランに連れて行って

食事をするのも？？？

ある日、早朝散歩に行ってやっぱり高齢者の方々が6.30分のラジオ体操に来て

「体操が終わった後で数人も仲間が、駅前までバスで行って

ドトールコーヒーで、珈琲を飲んでおしゃべりをして帰るのが楽しみ・・・」と

言うお話しを聞いて、和子に「やっぱりお茶飲み会遣りたいね？」と言う方に

その旨、話すと喜んで「行こう～」と・・・

【景色より トイレが気になる 観光地（シルバー川柳）】

思い出ばなし・イガグリ婆さん-6・・・

                 

その日は、和子は病院の検診日で病院に行き、お昼ごろに帰って来ました。

すると夫が「お隣の『オバアチャンは亡くなった』って息子さんが言って来たので

二人でお焼香に行こう？」って言うから・・・びっくり

遂一週間ほど前に息子さんが車で森林公園にお花見に連れて来ていた頃は

元気だったのに～夫に聞くと「何でも夕べ息子さんが帰ってきたらお風呂場で

倒れて居たとか？夫とお焼香に行って、息子さんとプチお話をして居たら夫は

「先に帰るよ～」って家へ帰り、暫くして和子も家に帰ると夫が・・・

「イガグリ婆さんから電話が有ったよ～」とは言って要件を聞かない内に

彼女は家に飛んで来て「OOさんのオバアチャンが亡くなったから

井戸端会議の仲間だったから・・・皆さんで香典を集めてお線香をあげに行こう」と

言い・・・３～４人で理事会長さんのお宅へ・・・理事会長さんには関係なく奥様が

井戸端会議の仲間だから・・・所が奥様は留守で理事会長さんが

「昔は理事会で香典も届けたし表玄関の掲示板にも貼り紙をしたけど～故人の

家族からクレームが有って、取り止めに成りました」と・・・

「理事会は関係なく井戸端会議で・・・」と言っても理事長さんは聞き耳を持たず

押し問答を・・・（此れって一寸不味い所に来たね？）って感じでした。

夕方16.00時にゲストルームに集まって、井戸端会議の面々が一人1,000円づつ集めるという事で、その時、イガグリ婆さんは香典袋と10,000円を立て替えて

持って行く準備を・・・結局集まった皆さんでお隣にお焼香に行きましたが、

イガグリ婆さんは「お腹が空いたから・・・家に帰る」と言ってお焼香にも

行かず・・・

翌月の井戸端会議の時に、皆さんから1,000円づつ集めて・・・

当時は15～6人メンバーが居たのかな？彼女はちゃっかり

「10,000円立て替えたから・・・」と集めたお金の中からちゃっかり

10,000円持って帰る？

（それって一寸違うんじゃ無い？言い出しただけでお焼香にも「お腹が空いたから・・・」って帰っちゃうし～10,000円持って帰っちゃダメじゃん（笑）

貴女も1,000円出して9,000円でしょう？（笑）　　　　続き・・・

【へそくりの 場所を忘れて 妻に聞く（シルバー川柳）】