Cヘルパーさん・・・

彼女は和子の息子と変わらない年頃の2人の子供を持つ母親でした。

聞く所に依るとバツイチで2人の子供と共に両親と同居をして居たそうです。

和子がコムスンに入って早々に何人もの利用者さんのお宅に同行訪問をして

色々と学ばせて呉れた素敵な方でした。未だ訪問介護を始めた早々だったから

「貴女は私の行動をよく見てメモを取ってしっかり覚えてね?」って

言って呉れて・・・

 

そそ・・・天羽のバアチャンのサービスも和子と違う時間に入って・・・

天羽のバアチャンは殆ど全盲に近い利用者さんでしたが、病院で頂く薬の袋に

マジックぺンで詩や俳句を書いて、Cさんは其れを代筆して居ました。

又、嫁いびりをする利用者さんにも気に入られちゃって車いすに乗せて

毎週土曜日は病院に通院するのは、彼女Cさんのお役目でした。

其れと大里町のオバアチャンも「Cさんは子供が小さい時からお世話して呉れて

私の孫の様に可愛いのよ~」って皆さんに慕われて・・・一寸嫉妬する程の

素晴らしいヘルパーさんでした。

   【昔酒 今はびょういん はしごする(シルバー川柳)】

 

Bヘルパーさん・・・-2

在宅介護と言うのは、勿論《遣ってはいけない事・頂いてはいけない・・・》等

諸々規約が有ります。ですが利用者さんは人間様です。病弱な、或いは不自由な

お身体でヘルパーさんに、日頃お世話に成って感謝の気持ちを表す為に

「珈琲を入れたから飲んで帰って~」とお愛想をして下さったり・・・

「この頂き物を貰ってね?」と言ってお菓子や果物等を頂いたりしますが、

原則としては《頂き物はいけない・・・》事に成ってるけど・・・折角の利用者さんの

ご好意を無にする事は、利用者さんに対して失礼に成るので快く頂き、

親睦を深める事も・・・

 

Bヘルパーさんが、未だコムスンに居た頃に、利用者さんが「お庭から花を切って来て

仏様に挙げて呉れる?」ってお願いをしたら「お花を切る事はサービスに

入って無いから遣りません」ときっぱりとお断りをされたとか?

その後に和子が、この利用者さんお宅にサービスに伺ったら・・・利用者さんが

「Bさんに『お庭から花を切って来て仏様に挙げて呉れる?』って頼んだら

『お花を切る事はサービスに入って無いから遣りません』って断られちゃった」

と・・・

やっぱりヘルパーと言うお仕事も人間関係だから・・・頑なに規則を守る事も

必要だろうけど・・・臨機応変に遣り事も必要かも・・・

只、和子は利用者さんに良かれと思って遣る時には・・・「本当は遣っては

いけない事だけど・・・私は利用者さんに良かれと思って遣るんだけど・・・

若し、私が退職して他のヘルパーさんが来た時に『和子さんは遣って呉れたよ』と

言う事は絶対に言わないでね?」と固く約束をして規則を破って利用者さんに

尽くした事も・・・((^▽^笑) )

【合コンだ 入歯みがいて 紅さして(シルバー川柳)】

 

Bヘルパーさん・・・-1

ある日、電話が鳴って出ると和子にY事業所を紹介して呉れた先輩の

Mヘルパーさんからだった・・・・

「ね~お願いが有るんだけど・・・oo利用者さんの所に週に一回で良いから

手伝って貰えないかしら?」と言う電話だった

このoo利用者さんは、全然和子の携わった事業所じゃ無いし・・・???

「私は全然、知らない事業所で知らない利用者さんだけど~どうしたの?」って

聞くと・・・この彼女Mヘルパーがお世話して居る利用者さんは身体障害者

未だ若いお嬢さんだった様ですが、入浴介助をするのにハンモックに乗せて

浴槽に入って貰う程の重症者の方でBヘルパーさんと組んで入浴介助を

して居たそうです。其処のoo利用者さんのお宅には高齢者のお父様が

いらっしゃって、このお父様のお世話は、M事業所からサービスに入って居たとか?

 

ある日、M先輩とBさんがoo利用者さんのサービスに入ってる時に、

この高齢者のお父様が廊下で転んだとか?普通・一般常識として眼の前で

高齢者の方が転んだら手を貸して起こして上げる也・若しお怪我をして居たら

家族に連絡をするなり・・・何らかの処置をしますが、Bさんは・・・

「私はOO利用者さんのお世話に来て居るのだから・・・」と言って無視したとか?   

OO利用者さんは、この無責任なBさんに激怒してサービスを断ったとか?

一寸信じられない現実・・・((^▽^笑) )

結局・和子は当日はサービスが入って居たからお断りした様に思う???

 

  【なってみりゃ あの年寄りは 偉かった(シルバー川柳)】

 

他区からのヘルパーさん

他区からバイクでかなりの時間を掛けて南区に有るM事業所に来る

ヘルパーさんが居ました。彼女は例の猫を5匹飼ってる利用者さんのお宅に

他の事業所からサービスに入って居ると言う事をセンター長から聞いた事が?

その彼女と有る利用者さんのお宅に同行訪問をした帰りに、彼女Aさんは

和子に「三春台のオバアチャンのお世話に行ってるんだけど~息子の嫁さんに

文句を言われて頭に来たから、利用者さんをトイレ誘導して様式の便器に

座らせたまま帰って来ちゃった~」って???「え~酷い~そんなの無いよ~」

と言ってAさんと別れたんだけど(随分・酷い事をするヘルパーさん?)と

思い、此れってセンター長は知ってるのかな?此れってセンター長に

話すべきかな?って散々悩みました。

 

其れから数日絶って・・・今度は元コムスンで一緒だった先輩のFさんに・・・

「誰とは言わないけど・・・有るヘルパーさんに『トイレに利用者さんを

置いて来た』って聞いたんだけど~此れってセンター長に話すべきかな?」って

相談したら・・・「三春台のオバアチャンでしょう?私はオバアチャンから聞いたよ~

置いて来たのAさんでしょう?事務所の皆さん知ってるよ~」って言われて

又々びっくり・・・と同時にその様な事をするヘルパーさんだから自宅の近くの

事業所には行け無いんだ?   納得・・・((^▽^笑) )

 

【逝く日まで 恋をする気で 紅を買う(シルバー川柳)】

 

M事業所・・・-2

Y事業所と比較するとY事業所はビルの5階に事務所が有って間仕切りをして

ケアマネージャーも数人いて事務専門の女性やセンター長は殆ど事務所に

居るから、何時休憩に行っても何時でも休憩出来たし~緊急の対応も万全でした。

今は無きコムスンも常に留守がちの事務所でしたが、鍵の保管場所を

教えて呉れて何時でも入って休憩が出来ましたが、M事業所は某会社の事務所での

間借りの時は事務所に入れましたが、すぐ傍に事務所を借りて移ってからは

社長かセンター長か、センター長の息子さんと管理者が事務所に居ないと

休憩にも行けない

 

センター長は「ヘルパーさんはM事業所の大事な宝物だから何時でも入れるように

今度の事務所は広い休憩場が有るから何時でも入れるよ」って口癖の様に

話して居ましたが、しっかり鍵が掛り、社長以下管理者以外は絶対に入れない

伝票を届けに行っても、次の利用者さんのお宅の鍵を借りに行っても郵便ポストで

受け渡し・・・郵便ポストの鍵の番号を教えて「OO利用者さん宅の鍵は

ポストに入って居るから其処から持って行ってね?」と言う始末・・・

 

和子はセンター長より年上だし・・・コムスン・Y事業所と経験を積んで

木内のおじいちゃんの緊急連絡と言い・ポストの受け渡しの件と言い

物騒なやり口に苛立ちを覚え、「『ヘルパーさんはM事業所の大事な宝物』と

言うのならもっとヘルパーを信用して欲しい」と何度か言った事が・・・

 

他のヘルパーさんも、M事業所のやり方に不満を持って和子に何度もクレームを・・・

でも~社長もセンター長も改める事は無かったです。

でも~和子は2人の子供も独立させて、只、年金暮らしで家に籠るのには

一寸勿体ないと思い、この事業所を最後の職場と思い・・・

 

【主治医には 内緒で鍼灸 まむし酒(シルバー川柳)】

 

M事業所・・・-1

元々和子はコムスンを退職してコムスンの先輩に「Y事業所の面接を受けて

未だ募集して居るから受けない?」とお声を頂き、Y事業所に勤めて居ました。

所がY事業所に勤めるケアマネージャーが会社内でトラブルを起こし、

退職する羽目に成って、そのケアマネージャーから「M事業所を紹介するから続けて

伸ちゃんのお世話をして貰えないだろうか?」と紹介されて当時はY事業所と

M事業所と2ヵ所のお仕事をさせて頂くことに・・・

 

Y事業所は有る大手の会社が経営する事業所で立派なビルを持ち安定した

事業所でした。所がケアマネージャーから紹介されたM事業所は

有る事業所で一緒に働いていた社長とセンター長と2人で何らかの事情で

元の事業所を退職し2人で立ち上げた事業所で、和子に言わせたら

「介護事業所の基礎が出来てない」と言っても過言では無い事業所でした。

最も紹介された時は、何も知らず、引き受けましたが、M事業所に

採用された当時は、取っても温かく迎え入れて呉れてお誕生日の日に

仕事から帰って来ると大きな盛花がリビングに・・・

「エッ?この花どうしたの?」って夫に聞くと「M事業所の社長から届いた」と

言われびっくり・・・((^▽^笑) )

このM事業所は南区に有り、某会社の事務所を半分借りて営業をして居ました。

当時は、和子を大事にして呉れて・・・本当に社長もセンター長も同僚たちも

優しい方で、Y事業所とは又違う、家庭的な雰囲気の事業所でした。

又立ち上げたばかりで、Y事業所のケアマネージャーからの紹介で

数人のヘルパーさんが一緒に採用されて居ました。

 

【次の世も 一緒と言えば 妻はNO(シルバー川柳)】

 

木口のおじいちゃん(仮)-2

木内のおじいちゃんの住む戸建ての住宅で幾ら生活保護を受けてる

お宅とは言え10アンペアでは満足に電気製品も使えない。そんなお宅で

夏場は良いけど、冬場は炬燵にうずくまって居る有様でした。

和子は早朝のお世話には伺った事は無かったけど~仲間は

「朝行くと木口のお爺ちゃん、息をして無いのかと思った」と・・・

 

木内のおじいちゃんの担当する事業所は、有る事業所で一緒に働いていた

社長とセンター長と2人で何らかの事情で元の事業所を退職し2人で立ち上げた

事業所で和子に言わせたら「介護事業所の基礎が出来てない」と思う・・・

和子も介護の仕事に携わり、未だ々未熟ですが、この木内のおじいちゃんの様な

利用者さんのお世話をするに当たり、緊急の連絡先を何処かに貼って置くとか

担当のヘルパーさんには教えて置くべきですが、「万が一の時は一番に事業所に

電話を下さい・119番に電話をする前に事業所に・・・」と言う

 

木内のおじいちゃんに限らず、利用者さんが生死をさ迷った時は先ず119

救急車を手配して事業所に・・・で無ければ利用者さんの命が危ない

此れは人間としてやるべき鉄則だと思います。

勿論、当然事業所に連絡をするのは当然ですが、皆さん出歩いて留守がち

今は其々に携帯電話を持ち、何時でもOKと言えども事務所が空では

即、対応は出来ないです。

 

ヘルパーの資格を取って直ぐに、この事業所に勤めたヘルパーさんは

右も左も分からないから素直に社長やセンター長の言いつけを聞き入れますが

年数を重ねたヘルパーさんは、ズサンなやり方では納得がいかず、と言うか

大事な命を預かる仕事だから・・・皆さん黙って退職して行きます。

 

【三回忌 頃から光る 未亡人(シルバー川柳)】